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ベンジャミン・バトン

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アカデミー賞にもノミネートされていて、何かと話題の作品。

結論から言うと、かなりいい映画。

ブラッド・ビットの特殊メイクばかりに焦点が当てらているが、実は内容自体と、おさえた感じの演出、出演者の演技もかなり上質なのである。

ちょっと時間は長めなのだが、それでも極端に中だるみするような感じでもないし、湿った感じの内容でもない。一人の人物の人生を描くという意味ではトム・ハンクスの『フォレスト・ガンプ』と同じような感じ。暗くないけれども、人生を考えさせるという点ではよく似ている。

ストーリーに触れることは避けるが、とりあえず、出てくる人がみんな基本的に「いい人」。
それぞれ個性あふれているが、悪い人ではない。誰かをおとしめようとか、だまそうとかいう人はおらず、それぞれの個性に感心させられる。

それは、ブラビ演じるベンジャミン自身がそう。
ベンジャミンは、回りから見ると、かなり不幸な境遇なのだが、不思議とすくすくと何事もなく、人生をエンジョイしていく。
冷めて見ると、ベンジャミン自身が「感情」を爆発させるようなことは、一度たりともない。激怒もしなければ、号泣もしない。まるで、ある意味、人ごとのように淡々と生きている。といって、猛烈に努力とか、激烈に怠け者でもない。どこまでいっても自然体。というか、喜怒哀楽の感情があまりない。ブラビはいつでも軽く微笑んでいるのである。でも、無感情ではない。表面に感情がでないのだ。

そういうキャラ設定なのか、ブラビの演技方針だったのかはわからないが、全体的に淡々と話しは進む。だから、本当なら、普通ならここで号泣して苦悩するような展開でも、ベンジャミンは淡々と事を進めていくので、ある意味、悟りに入っているような感じさえ受ける。

それと逆に、ベンジャミンの妻であり恋人役、ケイト・ブランシェットが喜怒哀楽のある人物で、バランスがとれた感じにはなっている。彼女自身が、ブラビと同様に若い時から老齢まで演じていて、実にうまい。

最後はどうなるのかは伏せるが、観終わって、「人生とは何だろう」と考えさせる作品である。
ブラビの主演男優は無理だろうが、監督賞か作品賞くらいはとるのではないだろうか。

一人でもカップルでも見に行ってOKな作品と思われ。

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まてりん
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