皆様、暑中お見舞い申し上げます!
さて、7月5日に掲載しました「『明星』50年 601枚の表紙」でのキャンディーズ の記事についてのコメントで、rid*rzxさんが、『昭和40年男』Vol.20(2013年8月号)〜総力特集「俺たちをドキドキさせた女神たち」に、キャンディーズが冒頭で取り上げられていることを紹介してくださっていましたが、私も、その本を購入してみました。
この雑誌のコンセプトは、「誌名のとおり、昭和40年に生まれた男たちをターゲットにした、世にも珍しい年齢限定雑誌」ということで、『明日への元気と夢を満載!』をスローガンに、2009年に創刊されたもの」、ということです(隔月刊)。
私自身は、昭和40年=1965年よりは少しだけ早い生まれですので、この雑誌の「ドンピシャ・ターゲット」ではありません。にも関わらず、今回の、この「キャンディーズ特集」に関心を持ったのは、次のような理由です。
「キャンディーズ世代」というのは、ざっと考えて、彼女たちと同年代の1955年(昭和30年)前後から1962年(昭和37年)頃まで(つまり、「年下の男の子」=解散時に大学生〜高校生)の年代、と考えられます。
それ以降の1965年(昭和40年)前後から1970年(昭和45年)前後の世代は、小学校を卒業前後から小学校低学年くらいで「聞き覚え」がある程度、ましてや、それ以降の世代は、幼少期で記憶が無く、1978年以降の世代に至っては、キャンディーズは「生まれる以前の存在」となってしまうわけです。
それなのに、何故、「キャンディーズ以後の世代」の人々にも、これだけ多くの熱烈なファンの方々が存在するのか、そして今も、なおさら…、というのが、私の問題関心なのであります。
この特集は、まさに、そうした問に答えてくれるような内容構成となっています。
主なる見出しを一部列挙してみますと…
▽年下すぎる男の子も夢中!
▽スクールメイツからトップアイドルへ
▽3人の個性が集まることで初めてキャンディーズが煌めいた
▽歌ではセクシーに、CMではコミカルに
▽今も愛される奇跡的グループ
▽メインコンポーザーに聞くキャンディーズという奇跡
▽『年下の男の子』は当初B面だった!?
▽実力は完全にミュージシャン級。この3人がそろったのは奇跡
▽初見で歌った『微笑みがえし』…
というような、構成です。
古くからのコアな(熱烈な)ファンの皆様(特に、このヤフキャンブログのお仲間の方々)にとっては、収録写真・記述内容とも、「既知」といいますか、充分ご存じの、「今さら」のもの、だとは思われます。
しかし、私が考えますに、キャンディーズは「超人気」の存在ではあっても、その「歴史的、文化的、音楽的評価」というものが、まだまだ、あまりにも不十分にしか受けていない ように思えてならないのです。
「ピンクレディーと並ぶ、2大アイドルグループ」? 冗談じゃありません!! キャンディーズは、単なる「熱狂的なファンのいるアイドルグループ」などではありません。おニャン子クラブや、ましてやAKBなどと、並べて比較されるなどにいたっては「論外」です。そんな、「一過性」の「時代の産物」として語られるものでは決してないと思っています。
私は、6月20日に掲載した「キャンディーズ・トリビュートグループ」という記事の中で、こう書きました。
あのビートルズが多くのトリビュートバンドを生んだように、キャンディーズも数多くのトリビュートグループを生んできました。
これは、ビートルズが解散後40年以上を経た今も、そしてまた、キャンディーズが解散から35年を経た今も、実に多くの人に愛されている証左であります。
また、両グループとも、結成から解散までが、それぞれ10年、6年(※レコードデビーからは5年)と「短期間」であり、「解散」に至る経緯も「衝撃的」、であるがゆえにまた、「伝説」ともなった点など、多くの共通点があるといえます。
そしてまた、その優れた楽曲の数々はすでに「スタンダード」となっており、さらにまた、その「ファッション」も「文化」として普遍的なものとして後世に末永く継承されていくであろうことも間違いありません…。
そうです!
キャンディーズは“スタンダード”なのです!!
「1970年代スタンダード」といってもいいでしょう。
私自身、10代の頃は、キャンディーズはもちろん大好きではありましたが、「憧れのお姉さん」であり、「眩しいくらいに可愛いアイドルグループ」ぐらいにしか感じていませんでした。また、「超熱烈なコアなファンの方々」のように、「紙テープを投げて叫び、泣く」といったような体験もありません。
私が、キャンディーズの「歴史的、文化的、音楽的評価」を強く意識するようになったのは、むしろ、ここ何年か前ぐらいから、といってもいいかもしれません。
特に、強く感じるようになったのは、その「音楽性(芸術性)の高さ」です。
この雑誌の、今回の特集記事の中でも、「メインコンポーザーに聞く〜キャンディーズの奇跡」というタイトルで、作曲家の穂口雄右氏へのインタビュー構成があり、随所に、そのことが出てきます。
「その穂口が影響を受けた音楽は、50〜60年代のリズム&ブルース、ロックンロール、そしてジャズ。尊敬するミュージシャンはやセロニアス・モンクらだという。なるほど、言われてみるとキャンディーズのサウンドには従来の土着的な歌謡曲とは違う洗練された響きがあった…。」
「キャンディーズの真骨頂は3人の声が重なった時にこそ発揮される。レッスンを通じて3人の音楽的個性を見出した穂口は、コーラスを明確なパートに分けることにした。すなわちランはソプラノ、スーはメゾソプラノ、ミキはアルト…」
「『春一番』はミュージシャンが混乱するほど当時としてテンポの速い曲だったが、キャンディーズの3人は難なくクリア、一方、ライブにおける彼女たちは、この時期、MMPと組んでロックバンド形式のステージパフォーマンスを確立するなど、さらなる音楽的進化を遂げていった…。」
「『微笑がえし』はスタジオミュージシャンと同様に初見で歌ってもらったんですが、リハーサルなしで見事に応えましたからね。実力はもう完全にミュージシャンですよ。契約が許せば、シンガーズ・スリーの代わりに他のレコーディングでも使いたかったくらいです…。」
記事を引用すれば、きりがないくらいです。
ミキちゃん(藤村美樹さん)は、アルパム曲などで、(作詞だけでなく、)11曲ものオリジナル曲の作曲も手がけています。
このへんのことは、Bohemian78さんをはじめとしたキャンファンの皆様はすべて当然のようにご存じのことでありますが、私のような者も、知れば知るほど、聴けば聴くほど、「これは凄いっ!」と感ぜずにはいられなくなるのです。
私流に書けば…、
そうですよ! 出身が東京音楽学院=スクールメイツ、ですからね。もともと素養があることに加えて、音楽的な「鍛えられ方」が ちがいます! そして、音楽は、なんといっても、ハーモニーです。
ジャニーズやAKBは、なぜハモらないのか!?
「ハモらない」のではなく、「ハモれない」のではないのか!?
「口パク」、冗談じゃありません!
キャンディーズは、そうした「アイドル」とは、まったく「別な次元の存在」です。
彼女たちの曲が、歌が、解散から35年以上経った今も、なぜ、これほどまでに広く愛されるのか。
同じくスクールメイツ出身で(当初、キャンディーズの一員の“はず”だった)太田裕美さんも、またしかり、です。彼女の『木綿のハンカチーフ』などは、まさに「1000年先に残したい“昭和歌謡の名曲”」であります!!
キャンディーズの存在をビートルズの存在にまで並べたのは、いくらなんでも…、と思われる方も多いと思いますが、まぁ、それはともかく…、少なくとも、「ザ・ピーナッツ」の系譜の後継は、間違いなく「キャンディーズ」であることは確かです!(※このへんのテーマについては、既に多くの方々が書かれていますね。)
私が、虎姫一座で、多くのキャンファンの方々同様に「ぜひ、キャンディーズを!」ということにこだわった(こだわっている)所以は、以上のようなことでもあります(※このへんのことについては、「大御所」のNagiiさんに、ぜひまた、もっと詳しくお聞きしてみようと思っています)。
熱烈・コアなキャンディーズファンの皆様、「並のキャンファン」である私が、「今さらながらに」このような拙い記事を書くことを、どうかお許しください。このことだけは、どうしても「確認」しておきたかったので…。
そして、私が、今回書いたようなことに、なおさら「確信」を持つようになったのは、実は、言うまでもなく、虎姫一座の公演を観ることを重ねていった中でだったのです。(※“このテーマ”は、「to be continued」ですね。)
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※rid*rzxさん、この本を紹介していただき、本当にありがとうございました!