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Q.
水に浸かった床下のコンクリートや鉄筋、大丈夫?
洗濯機の配水管が破損し、大量の洗濯水が床下一面に広がりました。しかも約2か月間も破損に気が付かなかったため、洗濯水が深さ数10センチも床下にたまりました。
セメントは水の補給により、「水和」というものが持続され、強度を高くすることができると聞いていますが、このように長時間にわたってコンクリート上に洗濯水がたまっている場合、強度にはどんな影響を及ぼすでしょうか? またコンクリート内の鉄筋への影響は、いかがですか?
大阪府守口市 30代さらりーまん(出版社勤務)
A.
ともかく、床下に湿気があることは建物に良くないので、常に通風を良くし乾燥させておきましょう
最近の戸建住宅の基礎づくりは 「べた基礎」と呼ばれ、土台の下全部に鉄筋を配し、コンクリートを打設してあります。さらに防湿シートを貼り、土の中からの湿気が建物に入り込まないように防いでいます。
コンクリート自体は防水性がありませんので、下に水は漏れて行きます。数10センチもたまっていたのは、本来下からの湿気を防ぐためのシートが、却ってたまった水を漏れにくくしていたのでしょう。
鉄筋への影響としては錆(さび)が心配ですが、錆びは鉄に湿気と酸素が結びついて起きます。きちんと工事されていれば、コンクリートで覆われているので大丈夫でしょう。考えていただければお分かりのように、水をたくわえるダムもコンクリートですし、橋げたや川の護岸、海岸のテトラポットなど、いずれも鉄筋コンクリートが長時間水に接して活躍しているのですから、お宅の基礎のコンクリートも問題なはいのではないでしょうか。
ご質問の「水和」というのは、あまり耳慣れない言葉かと思いますが、コンクリートが固まることに関しての専門用語です。コンクリートはセメントに水を加えて硬化させますが、その時に水と反応しながら硬化していきます。このことを「水和」と呼び、その時間の長短は、セメントの成分や性質により異なります。一般的に、約6時間程度から3か月でピークになるようです。なお、水に浸かっていたから強度が増すということでもない様です。
ただ問題は別のところにあります。土台などの木材にとって、湿気は腐りの原因になるので大敵だということです。そのために、地面からの湿気を防ぐ基礎工事が行われているわけです。床下に水が溜まっている状況は、住宅の寿命を縮める元になりますので、一刻も早く水を排出し、床下を乾燥することをお勧めします。
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