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◆「遮熱塗料」とは
地球温暖化が深刻な問題として取り沙汰されている昨今、京都議定書による二酸化炭素などの温室効果ガスの排出削減は、私たち一人一人が真剣に取り組まなくてはいけない問題だと思います。また、都心部でのヒートアイランド現象も深刻な社会問題として解決を迫られています。
このような状況下で「遮熱塗料」が果たす役割は大きいものと期待されています。 「遮熱塗料」とは、太陽光を反射させて建物に熱をため込まないという性質を持った機能性塗料のことです。ですから冷房費が削減できるという点で大変注目されています。
また、過剰な電気エネルギーを抑えられる「遮熱塗料」は、二酸化炭素の発生を削減できる手段としても期待されています。
それでは「遮熱塗料」とはどのようなものか少し説明をさせていただきます。
太陽光は、波長によって区分されますが、私たちの目に見えている色は可視光線という領域の光です。他には塗(と)膜(まく)劣化(れっか)の原因となる紫外線の領域があり、「遮熱性」に深く関係してくるのはもう一つの領域・赤外線です。この領域は太陽光エネルギーの実に50%をも占めています。この赤外線波長域の光を反射させることで、建物を熱から保護するのが「遮熱塗料」なのです。
太陽光エネルギーの分布
◆「断熱」から「遮熱」へ
建築物の屋根部分は熱エネルギーを内部に蓄積させています。これが空調コストを上げ、ひいてはヒートアイランド現象の原因となっています。
そこで、太陽エネルギーを反射させて効果的に省エネを図るために開発されたのが「遮熱塗料」なのです。
これは従来の省エネ技術「断熱」とは全く異なり、無駄な熱エネルギーを吸収させない特殊な塗膜の構造により、熱エネルギーを効率的に反射させることで、躯体(くたい)の温度上昇そのものを抑えるものです。さらに断熱材との併用によってより効果的になり、グラスウール27mm厚相当の効果が発揮できることが実証されています。
また、「遮熱塗料」は白だけでなく、自由に色を選ぶことが出来ます。たとえば黒色は一般的に熱を吸収するというイメージがありますが、「遮熱塗料」は目に見えない熱エネルギーの元になる赤外線領域だけを反射するので、目に見える色なら黒色でも構わないのです。
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