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欧米モダン 和との融合

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ノエミ・レーモンドのデザインした家具などは今見ても新鮮(神奈川県立近代美術館・鎌倉で)=高橋直彦撮影


戦争前後に来日 建築・陶芸家の企画展

 昭和戦争前後に来日して活躍した建築家や陶芸家の暮らしぶりを紹介する企画展が東京都や神奈川県で開かれている。

 建築や陶芸作品に加え、彼らの手がけた家具や室内装飾を再現して展示。日本の暮らしに、欧米のモダンな要素を取り入れて、どのように調和させたかを理解できる。

 神奈川県立近代美術館・鎌倉(神奈川県鎌倉市、0467・22・5000)で21日まで開かれている「建築と暮らしの手作りモダン アントニン&ノエミ・レーモンド展」は、戦前から戦後にかけて日本に40年以上滞在した建築家夫妻の活動を振り返る。

 チェコで生まれ、大学卒業後、アメリカへ移住した夫のアントニン・レーモンド(1888〜1976年)は東京女子大のチャペルや旧学生寮、群馬音楽センターなど名作を設計した建築家としてこれまで度々紹介されてきた。今回はテキスタイルデザインや家具製作などを手がけた妻のノエミ(1889〜1980年)にも焦点を当てている。

 彼女は1920年代後半から、夫の主宰した設計事務所でデザインの責任者を務めた。旧帝国ホテルの内装デザインに協力したことでも知られる。稲田やイチョウの葉など、日本の自然の要素を取り入れたぬくもりのあるデザインが特徴。同展では、彼女の手がけた家具やテキスタイルなども、当時、実際に部屋で使われていたように配置して展示している。

 一方、戦前から戦後にかけて度々来日し、日本各地で陶芸に取り組んだ英国の陶芸家バーナード・リーチ(1887〜1979年)の回顧展も11月25日まで、松下電工・汐留ミュージアム(東京都港区、03・5777・8600)で開催中だ。

 こちらも陶芸作品に加え、彼のデザインした民芸調の棚やイスなどを展示している。さらに床の間の意匠を取り入れた書斎の内装なども再現。床の間の床を高くして、そこに正座できるようにして、イスに座った人と視線が同じ位置にくるようにデザインしている。また、大阪のリーガロイヤルホテル内で内装や家具などを手がけたバーも写真などで紹介している。

 レーモンド展を担当した神奈川県立近代美術館学芸員の太田泰人さんによると、いずれの作家も日本の伝統的な文化を愛し、そこから触発を受けて優れた建築や陶芸を生み出した。「反対に、西欧的な美意識を持つ彼らの日本での活動を通して、近代の日本が欧米のモダンな生活様式をどのように受け入れていったかも理解することができる」と太田さんは話している。
(2007年10月18日 読売新聞)より転載

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