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万能細胞、国の支援要望…研究グループの山中京大教授
拒絶反応がない再生医療の実現につながる新型の万能細胞を作り出した山中伸弥・京都大教授は7日、渡海文部科学相と岸田科学技術相に相次いで面会し、国内の新型万能細胞研究者を集めたチームの結成や研究拠点施設の整備など、国を挙げた支援を求めた。
文部科学省は20日にライフサイエンス委員会を開き、教授の要望について検討する。
新型万能細胞である「ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を使う再生医療の実現には、目的の細胞に変化させる技術や細胞の安全性の確認など、さまざまな課題が残っている。
人材も資金も十分な米国など海外の研究機関よりも早くこれらの課題を克服するため、山中教授は、大学や研究機関の壁を超えた日本代表チームを作る重要性を強調。京大を中心に、慶応大や東大、自治医大、理化学研究所などの研究者を集め、研究施設を京都に整備するよう求めた。
教授はこの日、倫理問題などを話し合う文科省の専門委員会にも出席し、「iPS細胞の能力を詳しく調べるためには、(別の万能細胞である)胚(はい)性幹細胞(ES細胞)との比較研究が欠かせない。厳しく規制されているES細胞研究指針を緩和してほしい」と要望した。
(2007年12月7日23時45分 読売新聞)より転載
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