|
地球深部探査「ちきゅう」帰港 南海トラフの地質採取
2008年02月06日22時02分
紀伊半島沖の熊野灘で巨大地震の震源域「南海トラフ」を掘削していた海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が和歌山・新宮港に帰港。6日、採取したコアと呼ばれる地質試料を公開した。南海トラフの断層面の地質も採取、津波の発生過程を調べる手がかりになるという。
昨年9月に始まった航海は、新宮港の南東約60キロの熊野灘で実施。延べ約8000メートル分の試料を採取した。南海トラフは海側のプレートが陸側のプレートの下に沈み込む境界で、その浅い部分のコアも採取できた。
「ちきゅう」は5日に航海を終え、新宮港に帰港していた。13日に高知新港(高知市)に入り、同機構の高知コアセンターに試料を降ろす予定。
掘削は、11年まで計画されており、繰り返し起きてきた巨大地震のなぞに迫る試料を採取する。
首席研究者の木村学・東大教授(構造地質学)は「浅い領域の境界面は地震の震源域ではないとされるが、津波の発生原因となった断層が採取された可能性がある。津波が起きる過程の解明につながる」と話している。
9日午前9時から新宮市民会館で研究者らが成果を報告するシンポジウムがある。また、10、11の両日午前10〜午後3時、「ちきゅう」の一般公開がある。入場無料。天候の悪化などで中止もある。問い合わせは新宮市商工観光課(0735・23・3333)へ。
朝日より転載
|