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富士重 トヨタとの共同開発車計画見直し
太田市と大泉町にまたがるモータープールに新工場を建設し、トヨタ自動車と共同開発する小型のスポーツカーを生産する予定だった富士重工業が、群馬製作所の既存の工場で生産することを含め計画を再検討していることが十五日、分かった。国内外の販売不振で、両社とも生産計画や新規プロジェクトの見直しを余儀なくされており、新工場の再検討もこの一環とみられる。提携事業への景気悪化の影響が顕在化しかねない状況だ。
関係者によると、富士重とトヨタは小型のスポーツカーを新工場で生産するか、軽自動車生産からの撤退で余裕のできる生産施設を活用するかなどを検討中。既存の工場で生産する場合は、新工場の建設は凍結となる可能性があるという。
トヨタは昨年四月、小型スポーツカーを富士重と共同開発し、二〇一一年末に両社のブランドで発売すると発表。昨年七月に富士重への出資比率を8・7%から16・5%に引き上げ、提携関係を強化した。富士重は自社株の売却で取得した約三百億円を活用し、スポーツカーを生産するための新工場を建設することになっている。
しかし、富士重は昨年末までに、計七万台の減産計画を発表。トヨタは十二月二十二日、二〇〇九年三月期の連結営業損益が千五百億円の赤字に転落すると公表したほか、すべての新規プロジェクトの延期方針を表明するなど、景気悪化の影響が深刻化している。
富士重工業広報部は「今のところスポーツカーを新工場で作るというスタンスは変わっていない。変更があれば発表する」とし、トヨタ自動車広報部は「新工場のことは現時点では具体的には何も決まっていないのでコメントは差し控えたい」としている。
上毛新聞より転載
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