|
EF55最終便
C58(右)の見送りを受け、高崎駅を出発するEF55(18日)
「ムーミン」の愛称で親しまれてきたJR東日本の電気機関車「EF55」の引退を前に、昨年12月6日から行われてきたさよなら運行。18日は、その最終便が信越線の高崎―横川駅間を走行し、高崎駅には大勢の鉄道ファンが押しかけ、人気機関車との別れを惜しんだ。
同駅では、さよなら運行に合わせてファン感謝祭も開かれ、泊まりがけの熱烈ファンらでにぎわった。
午前10時半すぎ、2番線に焦げ茶色の車体が姿を見せると、ホームに数珠つなぎとなったファンが一斉にカメラのシャッターを切り、あらかじめ予約指定席を購入した乗客約500人が乗り込んだ。
ムーミンは、予定より1分遅れの午前10時37分に出発。この日のために、秩父鉄道から借り受けた蒸気機関車「C58(シゴハチ)」が隣りのホームで汽笛を鳴らすと、拍手とともに「さよなら」の掛け声がわき起こった。
神奈川県海老名市から来たという会社員の鈴木規之さん(39)は、「変わった形をしているので前から注目していました。戦前から走っていた機関車の最後の運行に立ち会えて感激です」と話していた。
EF55は1936年に3両が造られ、64年まで高崎線や東海道線の東京―沼津間で活躍。80年代にイベント用として1両が復活したが、交換部品の調達が困難になったため引退することになった。
今後、車体は保存する方針という。
(2009年1月19日 読売新聞)より転載
|