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シックハウス症候群 もう大丈夫?
Q かつてシックハウスのせいで、頭痛や湿疹に悩まされた覚えがあります。このたび住まいを買い替えることになり、再びあのときの不安がよみがえってきました。最近の住宅は大丈夫なのでしょうか。
A シックハウスという言葉があまり知られていなかった1980年代頃までは、原因を究明するよりも、不調を訴える当人の体質や精神状態などを問題視する風潮が、少なからずありました。その後、類似の症例が増えたこともあり、研究が進み、住宅建材などに使用されている化学物質が原因のひとつと判明。住宅に由来する健康被害の総称として、日本では「シックハウス症候群」と呼ぶようになりました。
2003年7月には、シックハウス規制が盛り込まれた改正建築基準法が施行されています。改正のポイントは〈1〉シックハウス症候群の原因とされる有害物質の使用の制限・禁止〈2〉換気設備の設置義務の2点。
規制された有害物質は、クロルピリホスとホルムアルデヒドの2物質で、前者はシロアリ駆除剤、後者は木質系の合板などに使われています。
換気設備の設置義務では、汚れた空気の「排気」と新鮮な空気の「給気」ができるようになっていることが必要です。これにより「24時間換気システム」などが標準装備された住宅が建設されています。
したがって、改正建築基準法が施行された2003年7月以降に建てられた住宅は、シックハウス対策がとられているので、ひとまず安心ということができます。
ただ、シックハウスの原因物質には、ほかに接着剤や塗料に含まれるトルエンやキシレンなどの揮発性有機化合物(VOC)もあります。しかし、これらは規制の対象から外されています。法律はあくまでも最低基準を定めたものですから、それで十分ということはありません。また、化学物質のほかにカビや微生物による空気汚染も原因のひとつともいわれています。
ハウスメーカーや工務店では、より厳しい社内基準を設けて、規制の対象を広げているところもあります。担当者に説明を求めるとよいでしょう。このほか家具などに有害物質が含まれている場合があるので、こちらもチェックしたいものです。
(2009年6月25日 読売新聞)より転載
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