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Check Point6:欠陥住宅に至らない良好な土地を選ぶ

 土地(敷地)には、様々な面で良好なものもあれば、一部不良、あるいはほとんどの面で不良、といったものがあり、千差万別です。良好な土地に建てる住宅については、土地を原因とする欠陥住宅に至る要因はありません。そこで、土地選びでは、どんなことをチェックすればいいか、そのポイントを挙げてみましょう。

1.地質: 砂地や湿地は、絶対避ける。
2.地形: 変形敷地や細長い敷地は、プランや建て方を工夫する。
3.傾斜・勾配: 急傾斜地は、避けた方が無難。建てる場合は、プランや建て方を工夫し、基礎を強化する。
4.高低差: プランの工夫によって、高低差をうまく活用する。
5.道路幅員: 幅員が4メートル以下であれば、避けた方が良い。ただし、ほかの条件が良好なら、プランや建て方の工夫で解決する。
6.地盤: 表面的には状態がわからないので、専門家に調査を依頼する。
7.造成状態: 切り土なら問題はないが、盛り土の場合には、擁壁(ようへき)の強化状態をチェック。埋立地の場合には、田の埋め立てなら基礎を強化し、沼や池を埋め立てたところは絶対に避ける。
8.水はけ状態: 雨上がりにチェックすると、状態がよくわかる。併せて、排水溝の状態をチェックする。
9.環境状態: 工場からのばい煙、道路等からの騒音など、悪環境のところは、絶対に避ける。
10.隣家との関係: プランや建て方の工夫で解決する。

 この中で、「絶対に避ける」と指摘した土地を選ぶべきではありません。また、条件付きで選んでも良いとする土地については、基礎をはじめとする躯体(くたい)部分をより強化するなど、適切な措置を講じなければ、欠陥住宅に至ります。

それを避けるためには、建築の専門家である設計事務所の知恵を借りるのも1つの方法です。設計によって、土地の悪条件を克服するプランをつくることが、監理によって、施工面で生じる欠陥を防ぐことが可能です。

 また、「地盤保証制度」の活用も考えられます。この制度は、地盤の悪さを原因とする不同沈下によって生じた住宅の損害に対して、様々な形で保証する、というものです。インターネット上で「地盤保証制度」をキーワードに検索すると、多様な機関が対応していることがわかります。

 住宅の新築を依頼する施工業者がそういった機関とどんな形で提携しているのか、あるいは「地盤保証制度」に対して業者がどう対応しているのか、などを確認しておくと良いでしょう。

車利用基準厳しく 温暖化防止条例 県が対象案

 県は、来年4月の施行を目指す地球温暖化防止条例で、六つの義務項目の対象基準の案を、6日の県議会環境農林委員会で示した。マイカー通勤の抑制は、企業27社などに計画提出を義務付けるほか、多くのコンビニ店にも温室効果ガス排出削減を求める。基準は、今月成立する見通しの同条例の規則に盛り込み、一般の意見募集や業界向けの説明会などを経て、年内に正式決定する。

 県の条例案は、義務規定を盛り込んだ他の26都道府県に比べ、車に関連した内容が多いのが特徴だ。

 基準案では、マイカー通勤の抑制などを促す計画・実績の提出を求める企業や自治体を「従業員1000人以上」とした。同様の規定がある静岡県は「マイカー通勤が6割以上」と対象をさらに絞っているため、より厳しい基準だ。県内は1人あたりの自動車保有台数が多いため、幅広く県民に啓発する狙いがある。

 自動車利用の環境配慮計画・実績の提出義務付けも、100台以上所有する企業、自治体が対象で、長野県の「トラックやバス200台以上、タクシー350台以上」よりも範囲を広げた。看板などでエンジン停止の呼びかけを義務付ける駐車場の規模は「駐車スペースが500平方メートル以上」(約40台分)とした。

 また、温室効果ガスの排出削減計画・実績の提出は、原油に換算したエネルギー消費量が多い大規模工場など以外に、1店舗あたりでは消費量が該当しないコンビニ店やファミリーレストランも、企業単位で数えて対象とする。コンビニ店の場合、30〜40店舗あるチェーンなら含まれる計算という。

 基準案で義務付け対象となる自動車関連メーカーの温暖化対策担当者は「マイカー通勤を抑制するため、従業員のバス輸送も検討したが、終業時刻がバラバラで、有効ではない。総論には賛成でも、具体的な対策は難しい」と明かす。県は「まずは時差通勤やエコドライブを勧めることから取り組んでほしい」としている。
(2009年10月7日 読売新聞)より転載

Check Point5:素人でも簡単な工事チェックは可能

 欠陥住宅かどうかをチェックするには、工事中のチェックが欠かせません。しかし、建築の専門家でない素人にとって、厳密にチェックすることはかなり困難です。以下に紹介するのは、木造軸組工法住宅を例にとった、比較的簡単にチェックできる方法です。

 住宅金融支援機構のホームページ(http://www.jhf.go.jp/)に、「住まっぷ」というサイトがあります。それを開き、「木造住宅実物模型について」をクリックすると、下記の対象個所と一部照合することができます。

〔対象個所1 基礎部分〕
 基礎は、地面の上から建物を支える最も下部にある構造部です。地盤と建物を強固につなぐ役割を担っており、この基礎が弱体であれば、建物の倒壊を招くことになります。チェックポイントとして挙げられるのは、以下の点です。

1. 敷地の地質に応じた基礎になっているかどうか。地盤が比較的しっかりしているところでは布基礎、軟弱なところではベタ基礎、といった具合(ただし、最近では地盤のしっかりしたところでもベタ基礎を採用するケースが多い)。
2. 最下部に割栗石(握り拳大の硬い石)を配し、その上に捨てコンクリート、さらに逆T字型のフーチングがしっかりと載っているか。
3. フーチングから基礎上部をつくる型枠の中に、鉄筋を配して固定し、それにコンクリートがすき間なく流し込まれているか。
4. フーチングの幅は45センチ、厚さは15センチ以上確保されているか。
5. 地面から基礎の上端までの高さが40センチ以上あるか。
6. 基礎の幅は12センチ以上あって、その上に載る土台をしっかりと受け止めているか。
7. 基礎と土台とが、アンカーボルトでしっかりと緊結されているか。
8. 土台と基礎に固定するアンカーボルトは、等間隔で配されているか。
9. 基礎には、土台下の通気・換気を良くするために、床下換気口が対面状もしくはそれに近い形で複数個所設けられているか(最近の床下換気では、基礎パッキンと呼ばれる通気孔のある樹脂製の板を基礎と土台の間に施す工法が一般的に採用)。

〔対象個所2 躯体部分〕
 土台から立ち上がる柱に桁や梁が架けられた躯体部分のチェックです。躯体部分は、外壁や内壁などの下地・仕上げ工事が始まると、十分なチェックはできなくなります。工事の進行に合わせてチェックすることが大切です。そのために、各工事の進行状況がわかる工程表を業者から入手しておきます。チェックポイントとして挙げられるのは、以下の点です。

1. 土台が水平で、そこから立ち上げた柱が垂直になっているか。おもりを付けた糸や三角定規などでチェック。
2. 土台の四隅には、水平面の歪みを防ぐ、火打ち土台の斜材がしっかりと固定されているか。梁や桁などの四隅も同じ。
3. 要所になる壁部分には、耐力壁の役割を果たす筋交い(柱と柱の間に対角線上に架ける斜材)が適正に施されているか。
4. 柱や梁・桁などの軸材が接合する部分には、接合金物が適材適所に確実に取り付けられているか(上部個所のチェックには、双眼鏡を用意しておくと便利)。
5. 主要な柱や梁などのサイズは十分な太さがあるか。柱の場合、すみ柱で12センチ角以上、通し柱で13.5センチ角以上の太さがあることが望ましい。

〔対象個所3 下地・外部仕上げ部分〕
 下地とは、表面の仕上げ工事を行う素地に当たる部分です。壁下地、屋根下地などと部位によって分かれており、下地がきちんとできていないと、仕上げはうまくいかない、といわれています。下地工事では、屋根や外壁など外装部の工事が、雨仕舞いの不備といった欠陥を防ぐ意味からもとても重要です。チェックポイントは、以下の点です。

1. 屋根下地を含めて屋根工事の細かなチェックは、危険を伴うこともあって困難。双眼鏡などで、きちんと施工されているかをチェックしたい。特に、雨仕舞いにかかわる屋根と壁の取り合い部分や棟部分は重要。
2. 外壁部分では、モルタル下地の場合には、窓サッシの取り付け個所の壁に亀裂などがないかをチェック。サイディング張りの場合には、ボードとボードの接合部の状態をチェック。浮いた個所の有無、およびコーキング充てん剤による確実な目地処理を確認する。
3. 基礎と外壁の取り合い部分の雨仕舞い処理と、基礎部分の状態を確認する。
4. 断熱工事を外断熱で実施する場合には、外装材で外壁を仕上げる前に、柱の外側に板状の断熱材がきちんと張り付けられているかを確認する。

〔対象個所4 下地(したじ)・内部仕上げ〕
 工事が終わると竣工検査を行い、その時点で仕上がり状態をチェックします。ただし、この竣工検査では、同時に業者から設備機器の操作などの説明があるため、時間的に十分なチェックは不可能です。できれば事前にチェックしておき、検査の時にそれを指摘すると良いでしょう。指摘した部分の手直し工事は、双方で話し合って、ダメ工事として対応するかどうかを決めます。工事中のことも含めたチェックポイントは、以下の点です。

1. 断熱工事を内断熱で実施する場合には、内装仕上げを施す前に、内壁側の柱と柱の間にすき間なく断熱材が施工されているか。
2. 床と壁の接する部分や壁と天井の接する部分は、きれいに仕上がっているか。
3. 床を歩行したり跳ねたりしたときに、きしみ音がないか。
4. 壁・天井のたわみがなく、きれいに仕上がっているか。
5. ドアや引き戸、および窓サッシの開閉はスムーズか。

〔チェックに自信がなければ、専門家の手を借りる〕
 比較的簡単な工事チェックの方法を紹介しましたが、それでも難しいとか、自信がない、時間がないなどのケースもあります。そういった場合には、専門家の手を借りるのが良いでしょう。

 例えば、「Check Point4」で紹介している、〔対応策3〕と〔対応策4〕です。〔対応策3〕の場合、工事チェックに限定されるので“監理業務”だけを設計事務所に依頼することになります。「住宅性能表示制度」を利用する〔対応策4〕の場合、専門家による工事チェックは完成段階の検査も含めて4回行われ、最終的には、住宅の引き渡し前に「建設住宅性能評価書」が交付され、評価結果を知ることができます。不具合箇所があれば、むろん補修等を求めることが可能です。

<アドバイスポイント10> 設計事務所の設計監理料は工事費の8〜15%

 分離依頼コースでは、設計を設計事務所に頼むことになりますが、タダというわけにはいきません。一般的には、設計監理料として、建築工事費(工事請負金額)の8〜15%(一般的には10%が多い)ほどかかってきます。工事費が2000万円だとすると、160万円から300万円といったところです。

 なお、住宅メーカーや工務店に、施工とともに設計を依頼する場合は、設計料という名目の費用はかかりワせん。ただし、施工を請け負いますから、建築工事費の中に、何らかの形で設計にかかわる経費が上乗せされているといえるでしょう。

 設計事務所の設計監理料が高いか安いかは、議論が分かれますが、さまざまな面でメリットがあります。例えば、オリジナリティーあふれる住宅ができるとか、建て主の立場で工事を監理し、施工者と折衝してくれるため安心感が増す、などの点が挙げられます。ただし、住宅設計に対して、実績と設計・デザイン力が備わっていることが、依頼する場合の前提です。

「生活楽しむ男性」脳卒中や狭心症なりにくい

 生活を楽しむ意識の高い男性ほど脳卒中や狭心症などを発症する危険性が低いことが、厚生労働省の研究班の調査でわかった。

 岩手、長野など8県の40〜69歳の男女12万人を12年間追跡調査したもので、女性では明確な差は見られなかった。

 琉球大学の白井こころ准教授(公衆衛生)らは、調査対象のうち、循環器疾患やがんの既往症がない約9万人のデータを分析。アンケートで「生活を楽しんでいますか?」と尋ね、楽しむ意識を高・中・低に3分類した。

 その結果、生活を楽しむ意識が低い男性は、高い男性に比べ脳卒中を発症する危険性が1・22倍、死亡率は1・75倍高かった。狭心症、心筋梗塞(こうそく)を発症する危険性は1・28倍で、死亡率は1・91倍だった。

 ストレスなど心理的なマイナス要因が、健康に悪影響を与えることは知られていたが、前向きな要因が健康に与える効果についての研究はほとんどない。

 白井准教授は「生活を楽しむ前向きな人は、健康的な生活習慣を取り入れるのにも積極的で、ストレスへの対応が上手なため、脳卒中などになりにくいのだろう。男性は女性に比べてストレスに弱い傾向があり、効果がはっきり出たと考えられる」と分析している。
(2009年10月5日12時28分 読売新聞)より転載

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