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基準地価、3大都市圏16年ぶり上昇
国土交通省は19日付で、2006年の基準地価(7月1日時点)を発表した。
東京、大阪、名古屋の3大都市圏の平均で、住宅地が前年比0・4%上昇、商業地は同3・6%上昇し、ともにバブル期の1990年以来、16年ぶりに上昇に転じた。
東京など大都市の中心部で先行した地価の回復が郊外にも広がり、都市圏全体の地価を押し上げた。一方、全国平均は、住宅地が同2・3%下落、商業地が同2・1%下落し、いずれも15年連続で下落したが、下落率は3年連続で前年より縮小し、下げ止まりに向けた動きもうかがえた。
3大都市圏で上昇率が30%を超えた地点は、商業地で8地点、住宅地で1地点。東京の千代田、中央、港の都心3区の平均上昇率は、住宅地が前年比17・8%(前年4・9%)、商業地は同14・2%(同2・8%)と、上昇率が大きく拡大した。
商業地の上昇率全国ランキングは、再開発が進む名古屋駅周辺が上位3地点を独占し、愛・地球博(愛知万博)後も名古屋周辺の経済が堅調なことを示した。
東京23区は、住宅地、商業地の調査地点667か所すべてが上昇。前年の上昇地点は3分の1程度で、地価回復が周辺部にも広がってきたことを裏付けた。
住宅地の上昇率全国トップは、北海道倶知安(くっちゃん)町山田(1平方メートル=1万6000円)の前年比33・3%。ニセコのスキー場や温泉地に近く、近年はオーストラリアの観光客でにぎわうことで注目されている。
昨年8月に開通したつくばエクスプレス(東京・秋葉原―茨城・つくば間)の沿線や、政令指定都市の中心部など地方の一部も高い上昇率の地点があり、地価回復の広がりを印象づけた。
都道府県別で住宅地が上昇したのは東京と愛知だけで、大阪は横ばい。商業地も上昇は東京、神奈川、千葉、愛知、滋賀、京都、大阪の7都府県で、地価の二極化は依然として残る。ただ、地価が下落した道府県のうち、下落幅の拡大は、住宅地で7(前年は16)、商業地は熊本の1県(同8)に減り、地方でも地価の下げ止まり傾向が見え始めている。
全国で最も地価が高い住宅地は96年から11年連続で東京都千代田区五番町12番6(前年比11・7%上昇、1平方メートル=268万円)。商業地は、東京都中央区銀座2丁目の「明治屋銀座ビル」(26・7%上昇、1900万円)が13年ぶりにトップに返り咲いた。
(2006年9月19日5時57分 読売新聞)より転載
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