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「全額税方式」消費税5〜7%増必要 経財会議に試算
2007年10月25日07時05分
25日に開かれる政府の経済財政諮問会議(議長・福田首相)で、基礎年金制度をすべて税金でまかなう「全額税方式」を導入すると、消費税率を5〜7%引き上げる必要があるとの試算が示されることが分かった。全額税方式は民主党も主張している。試算の前提は異なるものの、税方式を取り上げることで与野党協議に引き込む狙いがありそうだ。
政府は、基礎年金について、現在は3分の1の国庫負担を、09年度までに2分の1に引き上げることを決めている。
試算は、日本経団連の御手洗冨士夫会長ら民間議員4人が提案する形をとり、予定されている国庫負担の2分の1への引き上げに伴い、約2.5兆円の財源が必要になると計算。消費税率換算で約1%幅の引き上げが必要だと示す見通しだ。
また民主党が今夏の参院選で基礎年金を全額を税で賄うべきだとしていたことを踏まえ、どの程度の消費税率引き上げが必要になるかについても2種類の試算を示す。
現行の年金制度に基づき、保険料を規定通り払っていた人に対して年金を支払う場合には、新たな国庫負担は約12兆円必要になるとして、消費税率は5%幅引き上げる必要があるという。
一方、保険料を払ってこなかった人も含めて、65歳以上のすべての人に基礎年金を支給する場合は、新たな国庫負担は約16兆円に膨らむとして、消費税率は7%幅上げる必要があるという。
民主党は全額税方式に変えても、現在の消費税率5%で据え置けるとしている。基礎年金の支給に所得制限をもうけて支出を抑えることにしており、諮問会議とは前提が異なるためだ。それでも、全額税方式には増税が必要とする今回の試算は、与野党の論争を招きそうだ。 朝日より転載
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