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板倉から2000人 09年大移動
東洋大国際地域学部都心に移転
国際地域学部の都内移転の方針が決まった東洋大板倉キャンパス(14日)
東洋大板倉キャンパス(板倉町)の国際地域学部が2009年4月に東京都文京区の白山第二キャンパスへ移転する方針が、学生や同町などに伝えられていたことが14日、明らかになった。国際地域学部は板倉キャンパスにある2学部のうち、最大の学生を擁するメーン学部。移転で約2000人が一時的に同町から離れることになるため、通学が大変になる学生や、アパート経営者らからは戸惑いの声などが上がっている。
同大によると、先月の理事会で、学部の特性を生かすためなどの理由から、国際地域学部の移転方針が決まった。第2段階として、生命科学部に2学科を増設することや、理系を中心とした中高一貫校の設置も検討されているという。
板倉キャンパスは1997年の開設。今年5月時点で、国際地域学部(国際地域学科、国際観光学科)に1812人、生命科学部(生命科学科)に460人、大学院(国際地域学研究科、生命科学研究科)に100人の計2372人が在籍、教職員を含めると2500人を超えるという。
移転方針について、国際地域学部1年の男子学生は、「今はアパートだが、移転すれば埼玉の自宅から通える。就職にも便利で自分は歓迎」と語った。しかし、同学部1年の女子学生(19)からは、「2週間前に学長から移転の説明があった。宇都宮から電車で通学しているので、(都内になると)倍以上遠くなり、通学費もかかり大変」と話し、ほかの学生からも、自宅通学出来なくなったり、都内ではアパート代が高くなったりするなどの心配の声があがった。
町内でアパートを経営する根岸与士雄さん(71)も、「移転とは驚いた。学生相手のアパート経営者はみんな困ると思うので何らかの意見交換を検討していきたい」と話した。
同大周辺では県の「板倉ニュータウン」の宅地分譲が進められ、現在は665世帯が住んでいる。2015年までの計画人口3400戸には隔たりは大きく、今後の分譲計画などに影響が及ぶ可能性もある。
同町の針ヶ谷照夫町長は、「今月6日に内々ということで話はあったが、学部の移転は大変残念だ。今後、大学、県とも相談しながら残る学部の拡充に期待をかけていきたい」と話している。
(2007年12月15日 読売新聞)より転載
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