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公示地価、全国平均16年ぶり上昇
国土交通省は22日、2007年1月1日時点の公示地価を発表した。
全国平均で、住宅地、商業地、工業地などを含む全用途がそろって1991年以来16年ぶりに上昇に転じ、「土地デフレ」が終息しつつあることが鮮明となった。東京、大阪、名古屋の3大都市圏で商業地が2年連続上昇し、住宅地は16年ぶりに上昇に転じた。大都市では上昇率が40%を超える地点も16年ぶりに現れ、一部で地価の過熱感も出ている。一方、3大都市圏を除く地方圏は3年連続で下落幅が縮小したが、住宅地、商業地とも15年連続で下落し、地域格差はさらに拡大した。
全国平均の上昇率は、住宅地が前年比0・1%、商業地が同2・3%、全用途が同0・4%となった。
3大都市圏は住宅地が2・8%、商業地は8・9%上昇した。これに対し、地方圏は住宅地2・7%下落、商業地も2・8%の下落だった。全国の調査地点のうち、下落地点は住宅地で54・8%、商業地でも51・0%と、依然として半数を超えている。大都市中心部の高い上昇が地価全体を押し上げている。
特に、都市再開発やターミナル駅の周辺などの利便性の高い地区は、局所的に地価が急上昇した。
東京圏では、昨年2月に開業した商業施設「表参道ヒルズ」に近い2か所で上昇率が45%を超えた。
大阪圏では大阪市の中心部、名古屋圏は名古屋駅周辺などで上昇率が40%以上の地点があった。地方圏でも福岡市や札幌市の中心部は40%前後の上昇地点が見られた。
交通の便が良い地域は、マンションやオフィスの需要が堅調で、不動産ファンドなどの投資資金が流入して地価を押し上げた。
全国で地価が最も高かったのは、東京都中央区銀座4丁目の山野楽器銀座本店(商業地)だった。1平方メートルあたり3060万円で、最高価格が3000万円を超えたのは14年ぶりだ。住宅地は、千代田区五番町の同290万円だった。
都道府県別では、住宅地は東京都で2年連続の上昇となった。埼玉、千葉、神奈川、愛知、滋賀、京都、大阪、兵庫の8府県は16年ぶりに上昇した。商業地は、東京、愛知、京都、大阪の4都府県が2年連続の上昇で、北海道、宮城、埼玉、千葉、神奈川、滋賀、兵庫の7道県が16年ぶりの上昇だった。
一方、島根、香川、高知、鹿児島の4県の住宅地は下落率が拡大した。
人口が減っている地方や、都市部でも鉄道沿線から距離が遠いなど利便性の低い地域は地価は下げ止まらず、「地価の二極化」に拍車がかかっている。
(2007年3月22日19時20分 読売新聞)より転載
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