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“シート状肝臓”移植で肝機能UP、マウス実験に成功
肝臓の細胞で作った薄い膜を皮膚の下に移植して、肝臓の機能を発揮させることに、大橋一夫・東京女子医科大准教授らのグループが動物実験で成功し、医学誌ネイチャー・メディスン電子版に18日、発表した。
簡単な手術で肝臓の機能を補完できる新たな治療法の開発につながる技術として期待される。
大橋准教授と奈良県立医大などの共同グループは、マウスの肝臓の細胞に人の肝臓の遺伝子を組み込んで培養し、細胞一層からなる直径約3・5センチの円形の膜を作った。
これをマウスの背中の皮膚の下に移植したところ、人の遺伝子が作るたんぱく質がマウスの体内から200日以上検出され、肝臓として機能していることがわかった。膜を4枚重ねにして、肝臓の機能を増強することもできた。
大橋准教授は「肝臓が悪くなったとき、正常な細胞から膜を作って移植すれば、臓器移植などに頼らずに機能を補完できる。もし肝臓の遺伝子そのものに異常があれば、正常な遺伝子を組み込むことも可能だろう」と話している。
(2007年6月18日10時37分 読売新聞)より転載
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