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おしゃべり家電 進化し続々登場
さわやかに「おはようございます」とあいさつをしたり、少し得意げに「ご飯が炊けました」と知らせたり。身の回りに“おしゃべり”な家電が増えている。
その声に、つい「はいっ、ご苦労さま」と答えてしまう自分に、「これは私だけじゃないはず!」と思った人も少なくないのでは?
IHクッキングヒーターの一部のモデルに搭載されている音声ガイドが象徴的だ。松下電工の「KZ‐MSW33C」は「グリルメニューボタンでメニューを選んでください」や、「左ヒーターが空焼きなので加熱を止めました」などと“しゃべる”。操作の確認やガイドをしたり、タイマー終了を知らせたり、エラーの指摘や安全装置の動作を知らせるなど、かなりのおしゃべり上手。約100フレーズを駆使するとか。
ガスのコンロも負けてはいない。「電源を切ります」「ご飯が炊けました」(東京ガス exe+navi)など、操作の確認や操作ミス、エラーなどを音声で知らせるモデルがある。
“おしゃべり家電”の登場は、報知音などとともに、音声ガイドが、音のユニバーサルデザインとして積極的に取り入れられるようになったことが大きな一因。「機器の状態や操作手順を『音』でわかりやすく伝えることで、より多くの人がもっと簡単に機器を使えるようになることを目指している」(松下電器)という。
炊飯器(SR‐SW101)が「メニューを三角ボタンで選んでください」「炊飯ボタンを押してください」などと次の操作を促し、オーブンレンジ(NE‐W300)が「予熱は約8分です」のように操作の戸惑いをやわらげるなど、松下電器は、キッチンをはじめ家事、AVにいたるさまざまな分野に“おしゃべり家電”モデルを積極的に展開している。
他社からも続々登場。
東芝の掃除機(VC‐95XP)は「ゴミがたまりました。ゴミを捨ててください」と訴えたりする。松下電工のシーリングライト(ツインPa)には「約50%の省エネです」「お取り替えをおすすめします」と、調光時の省エネ度や蛍光灯の取り替え時機などを教えてくれるモデルがある。
富士通ゼネラルのエアコン(ノクリア)は「運転を停止します」と、各操作に対してエアコンが音声で対応。TOTOの温水洗浄便座(アプリコット)は「便器から離れると、自動で水が流れます」と使い方をやさしく案内してくれる。
いかにもコンピューターの声、は昔の話。耳にも柔らかな肉声感を得たいま、さらにつややかで聞きやすい声でガイドしてくれる“おしゃべり家電”へと進化していきそうだ。
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