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家づくり助ける 3D設計図
内装・外観 改善点もすぐイメージ
さいたま市内の男性宅のCG。立体的な作りも具体的にイメージできる
建築士が図面をもとにCGを作成(OZONE情報バンクで)
各写真
住宅の施工前に、設計図を3D(3次元)のコンピューターグラフィックス(CG)にして確認する動きが進んでいる。吹き抜けや家具の配置など、個性的な家づくりにこだわる人が増えるなか、平面図だけではイメージしづらいためだ。専門家の意見も参考にしながら、住まいの改善に役立てたい。
さいたま市内の会社員男性(39)は昨年5月、木造3階建ての2世帯住宅を新築した。男性は両親と妻、子ども2人の計6人家族。吹き抜けなどの開放的な構造や水回りの配置にこだわり、五つの工務店やハウスメーカーに図面の作成を依頼した。
しかし、家族は図面を見てもイメージがつかめなかった。住まいづくりのセミナーに参加するうち、CGの作成サービスがあるのを知り、頼むことにした。できあがった立体的な画像を家族全員で見て、視線が気になる風呂場の出入り口の位置や、2階の吹き抜けから見下ろして圧迫感のあったダイニングのカウンターの形を変更した。
「契約前にいろいろ改善できて良かった。イメージにほぼ近い仕上がりに満足している」と男性は話す。
男性が利用したのは、住まいづくりを支援するOZONE情報バンク(東京都新宿区)の「住空間シミュレーション」。建築士のスタッフが設計図をもとにCGを作成している。利用件数は、昨年度までに2835件。
内観や外観について様々な高さ・角度から、部屋の広さや家具、人の動きとのつながりなどを静止画で確認できる。
床や壁などの色や素材なども自在に変えられ、植栽や外構、隣接の家も本物そっくりに再現できる。北欧系のいすやテーブル、大画面の液晶テレビなど “流行”を意識した生活設備のパーツも毎年約30件作成している。同情報バンクの1級建築士、村松葉子さんは「家のイメージを具体的に見ることで、改善点に気づくことも多い。家づくりについて家族共通の認識も生まれるのでは」と話す。CG作成費用は内観、外観各7000円から。
同様のサービスを導入する施工会社なども増えている。いわゆる「バーチャルハウス」などと呼ばれるものだ。
注文住宅の設計・工事などを手掛ける中田工務店(富山市)は一昨年9月、設計図をCG化して顧客に提案する無料サービスを本格導入した。静止画をつないだ動画では、家の中を歩いた感じも体感できる。「打ち合わせが進んだ段階でお見せすると、細部までチェックできると好評です」と、同社営業担当の永原慎一朗さんは話す。
(2008年1月5日 読売新聞)
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