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単相3線式 分電盤断線で過剰電圧
家電から白煙、故障
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中性線が欠損した場合に電気を遮断する専用の遮断器が付いているかどうかは、「単3中性線欠相保護付」などと漏電遮断器に表示してあるかどうかを見れば確認できる(国民生活センター提供)
住宅用の分電盤の不具合で想定以上の電圧がかかり、家電製品が故障するトラブルが起きている。火災やけが人が出る事故は報告されていないが、「家電製品から白煙が出て壊れてしまった」(2007年2月、北海道)というケースもあり、国民生活センターで注意を呼びかけている。
同センターによると、トラブルが起きているのは、単相3線式と呼ばれる配線方式の分電盤。
全国の消費生活センターには、単相3線式分電盤に関する相談が、02年度から今年2月末までに計58件あった。
07年11月に「家電製品が故障した」と相談を寄せた東北地方の家庭では、「電気工事会社に調査をしてもらったところ、分電盤の配線が焼け焦げていた」という。なかには、家電製品が使えなくなり70万円ほどの被害を受けたケースもあった。
国民生活センターによると、トラブルは単相3線式の3本の電線のうち、100ボルトを供給するために使う「中性線」の不具合が原因とみられる。中性線が劣化して焼け焦げたり、接続金具がゆるんだりして、100ボルト仕様の家電製品に200ボルトに近い電圧がかかり、故障することがあるという。
同センターでは、この中性線が欠損した場合に電気を遮断する専用の遮断器を取り付けるよう、各家庭に呼びかけている。
一般住宅の配線方式には単相3線式と単相2線式があり、3線式かどうかは、電力メーターの表示でわかる。
遮断器が取り付けてあるかどうかは、分電盤内の漏電遮断器に「単3中性線欠相保護付」との表示があるかどうかで確認できるという。
同センターの担当者は「電気のトラブルを防ぐためにも、定期調査をきちんと行うこと。その際、遮断器が取り付けてあるかどうか、確認してほしい。もし分電盤や家電製品に異常があったら、すぐに使用を中止し修理を行ってほしい」と話している。
単相3線式
100ボルトと200ボルトの電気をそれぞれ同時に供給することができる方式。エアコンやIH(電磁誘導加熱)クッキングヒーターなど大きな電圧が必要な製品が増えるにつれて、この配線方式の家庭が増えているという。
(2008年5月1日 読売新聞)より転載
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