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東和銀2期連続赤字へ
融資先また破たん 改善計画つまずく
東和銀行は14日、融資先で事業を停止していた中堅ゼネコン「山内工業」(沼田市)と関連企業3社が、破産申し立て手続きを始めたことに伴い、4社への貸出金計9億1300万円に、回収不能または遅延の恐れが生じたと発表した。このうち、担保などの保全がない6億4900万円を2008年3月期決算で処理するため、黒字化を見込んでいた銀行単体の税引き後利益は、一転して2期連続の赤字となる。昨年11月策定の収益改善計画では、単体で11億円の黒字をうたっていたが、初年度からつまずくことになった。
同銀行によると、山内工業への貸出金は3億5700万円で、関連3社には計5億5700万円を貸し出していた。東京商工リサーチ前橋支店によると、利根沼田地域を主なエリアとする山内工業などはこれらの借入金や工事の未収金などが圧迫要因となり、13日に事業を停止、破産宣告申し立て手続きに入った。
同銀行は今月8日に同期業績予想の下方修正を発表し、当初11億円と見込んだ単体の税引き後利益予想を6億1000万円に引き下げていた。決算発表は16日の予定だが、今回の損失を受け、再び予想を下方修正する。連結ベースでの税引き後黒字は確保する見通しだ。収益改善計画では、08年度に28億円、09年度に30億円の税引き後利益(単体)を計上する数値目標を掲げている。この計画は「現時点では変更しない」(同銀行)という。
しかし、同銀行が融資先の破たんで回収不能の事態になると発表したのは、この1年間で3回目。昨年は消費者金融「クレディア」の破たんで、07年9月中間決算が黒字予想から赤字に転落。回収が特に困難な約240億円の不良債権は今年3月に専門子会社に移したとしているが、融資先の経営状況を的確に把握できていないことへの不安や、貸し倒れ引当金の不足に対する株主らの批判が高まりそうだ。
(2008年5月15日 読売新聞)より転載
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