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クマゼミ北上、温暖化が原因?北関東などで確認
クマゼミの生息分布に異変が起きている。気象情報会社の調査では今夏、以前は生息しないとされた北関東などでも確認された。地球温暖化の影響とみられるという。
クマゼミは、国内のセミの中で最大とされ、全長6〜7センチ。黒い体に透明の羽を持ち、西日本を中心に平地から低い山地に生息する。これまで、神奈川や千葉県など関東南部が生息域の北限とされていた。
「ウェザーニューズ」(東京)にはこの夏、気象情報の配信サービスを受ける会員から、石川や富山県でもクマゼミを見たとの情報が多数あった。このため、8月、全国約160万人の会員にクマゼミの写真と音声付きの報告を求めたところ、1793件の報告が寄せられたという。
内訳は、関東が約500件、東海と近畿がそれぞれ約300件、北信越が約100件、中国・四国が約200件、九州が約200件、沖縄が約50件。報告数そのものが生息分布を示すものではないが、生息域外とされてきた新潟県長岡市や三条市、茨城県北茨城市、栃木県日光市などでも報告があった。これまであまり見かけなかった東京の都心でも多数確認された。
また、国内で最も身近なアブラゼミとの比較で、東海から九州一帯の会員から「以前はアブラゼミより少なかったクマゼミだが、最近は数が逆転した」との報告が約100件寄せられたという。
同社によると、2004〜07年、東京の8月の平均気温は28・2度で、30年前より約1度上昇。1970年代の大阪の暑さとほぼ同じという。「昆虫は植物と違い移動するため、気象の変化を把握しやすい」(広報担当者)とし、地球温暖化により、クマゼミの生息域が北上したと分析している。
(2008年9月13日12時55分 読売新聞)より転載
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