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水回り修理 頼んだら…相談件数 最悪ペース
「3000円で請け負う」…数十万円請求、別の個所まで工事…100万円の契約
台所やトイレなどの水回りで故障や詰まりが起きた際、緊急に呼んだ修理業者から高額な費用を請求されるトラブルが増えていることが、国民生活センターの調べでわかった。2007年度の相談件数は、過去最高だった06年度を上回るペースで推移しており、約640万円を請求される被害もあった。
同センターによると、06年度に全国の消費者センターへ寄せられた水回りの修理業者に関する相談は1104件で過去最高を記録。07年度も増加傾向が続き、12月上旬までに795件あり、年度末には06年度を大幅に上回る見通しだ。
相談の大半は、チラシや電話帳広告に「3000円から請け負います」などと書かれていたが、修理後に数万〜数十万円を請求されたケース。また、故障部分とは別の個所まで強引に修理され、100万円以上の工事契約を結んだケースが、2002年4月以降計171件あるという。
相談者の半数近くは60歳以上の高齢者で、約7割が女性。工事後に連絡が取れなくなる業者も多く、返金交渉は難航することが多いという。国民生活センターでは、「工事前に料金を確認し、依頼と異なる個所の修理を勧められてもすぐには契約しないで熟考してほしい」と呼びかけている。
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「客の顔色で金額決めた」元業者
隠し持った水をトイレの壁紙にかけたり、水道管にティッシュを詰め、水漏れや詰まりを装ったりした――。約1年前まで横浜市内の水道修理会社で作業員をしていた男(43)が先月、読売新聞の取材に対し、詐欺的商法の手口を明らかにした。
この会社は神奈川、埼玉、千葉県内で宣伝チラシを配り、電話をかけてきた家に作業員を派遣、故障個所以外にうそのトラブルを装っては、大規模な配管取り換え工事の契約に持ち込んでいた。「水回りの故障は緊急事態で、客は『早く直してほしい』と焦るあまり、言い値で契約する」と男は説明する。
修理費用は正価の4〜5倍。安価な修理の場合も、「出張費」などを合わせて数万円を請求。100万円を超える契約を結ばせた時には、8日間のクーリングオフ期間中、作業を遅らせて客の家に居座り、消費者センターに相談しないように目を光らせた。
請求額やだましの手口は会社から指示され、月300万〜600万円に上る売り上げの約7割は会社に納めた。男は「ねじを1本緩めるだけで水漏れを装うことはできる」と明かし、「客には適切な金額はわからないので、客の顔色をみて請求していた」と話した。
(2008年1月10日 読売新聞)より転載
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