|
群馬工専開発の炭素繊維、中国の水質浄化に活用
中国に“輸出”する、炭素繊維について説明する小島教授(左)
群馬工業高等専門学校(前橋市鳥羽町)の小島昭特任教授が開発した炭素繊維による水質浄化技術が、水質汚染に悩む中国・蘇州市の運河などの浄化に活用される。“技術輸出”に向け群馬高専は先月末、中国政府に対して全国の高専で初という国外特許を申請。小島教授らは十九日に蘇州入りし、炭素繊維の設置作業に着手する。
使用する炭素繊維はアクリルを高温で空気を入れずに焼くことでできる物質。小島教授は独自の技術で素材の改良を重ねた上、百二十本のひだが出ている形状に仕上げている。水中に入れると表面で微生物が繁殖、活発化し、汚れの成分を分解する仕組み。これまで国内二百カ所で実験や事業を重ね、近年はほぼ100%水質浄化に結び付いているという。
今回は中国側が公共事業として、同教授らに技術協力を依頼。同教授が会長を務める炭素繊維水利用工法研究会(高崎市新保町)とNPO法人ジャパン・ウォーター・ガード(同、小暮幸雄理事長)が、日本国内でつくった炭素繊維の輸出や現地での設置作業などを行うことになった。
蘇州市の運河では一定区間に設置し、浄化の効果をみて規模拡大などその後の方針を決める。廊坊(らんふぁん)市の水路にも二千六百本を設置することが決まっている。
同教授は「し尿やヘドロだらけの運河だが、きれいにする自信がある。環境改善に取り組む中国の力になりたい」と話している。
上毛新聞より転載
|