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住宅ローン減税の5年間延長、国交省要望へ
住民税も控除対象に
国土交通省は20日、2008年末で期限が切れる住宅ローン減税を5年間延長するよう、2009年度の税制改正要望に盛り込むことを決めた。より多くの人が160万円の満額控除を受けられるようにするため、制度の拡充も求める。控除対象として現行の所得税だけでなく住民税を加えるほか、ローン残高2000万円となっている控除対象限度額の引き上げが柱だ。
自民党は景気対策の一環として制度の拡充に前向きな姿勢を示している。減税の恩恵を受ける人が増えることで消費のテコ入れにつながるほか、住宅市場の活性化が期待できるとの考えだ。
ただ、住民税を控除対象にすれば地方自治体の税収が減ることになるため、総務省との調整が難航する可能性もある。
現行制度は、08年内に入居した場合、所得税額の控除が10年間で最大計160万円になる。具体的には、ローン残高2000万円を上限に、1〜6年目は残高の1%、7〜10年目は0・5%を所得税額から控除する仕組みだ。
三位一体改革による地方への税源移譲で、07年に所得税の負担が減り、住民税の負担が増えている。このため、国交省の試算では、夫婦と子ども2人の標準世帯で減税額が満額に達するのは、年収600万円以上の世帯に限られる。
一方、住宅ローン減税の利用者の半数は年収600万円以下で、所得税の控除だけでは満額に達しない。住民税を控除対象に加えることで、満額控除を受けられる世帯を増やす考えだ。
このほか、何世代にもわたって住み続けられる長期優良住宅(200年住宅)や、省エネルギー性能の高い住宅の場合は、減税の控除額を上積みすることも求める方針だ。
(2008年8月21日 読売新聞)より転載
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