|
前橋市教委、学校選択制を廃止
前橋市教育委員会は二十六日開き、小中学校の「学校選択制」を二〇一一年度から原則廃止することを決めた。現行は自宅からの距離が小学校で四キロ以内、中学校は六キロ以内であれば通学区域外の小中学校を選べるが、決定は通学区域の指定校入学を基本とした。児童生徒数に極端な偏りが生じ、地域との関係の希薄化が指摘されたため。 県教委によると、県内では高崎市や館林市など九市町村で学校選択制を導入しているが、廃止は初めて。前橋市の制度は、選択の自由度が県内で最も高いとされている。
制度廃止は、導入後に少子化や宅地開発などの影響もあり、特定の学校で極端な増減が生じたため。生徒数が半減した中学もある。減少した学校では部活に支障が出たり、教師の数が少なくなるため教科担任制の維持が難しくなるなどの弊害が生じた。また、子供が地元の学校に通わないことで、地域の行事に参加しにくくなるなど、地域とのかかわりが薄れる懸念が高まっていた。
選択制は原則廃止だが、「より近い学校に通えるという一定の成果もあった」(市教委)として特例を設けた。自宅から指定校までの直線距離が小学校は一・五キロ、中学校では二キロを超え、希望する学校の直線距離が指定校までの直線距離の二分の一以下の場合は希望する学校に通学できるようにする。
また、学校選択制を利用して入学した兄や姉が在学していれば、弟や妹は同じ学校に入学可能。学校選択制を使って小学校に入学した児童は、その小学校の通学区域の中学に進学できる。
同市は〇四年度に「特色ある学校づくり」を推進しようと学校選択制を導入。初年度に小中学校合わせて百六十人(入学者全体の3・21%)だった利用者は、本年度は四百二十一人(7・56%)に増えた。
上毛新聞より転載
|