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渡良瀬遊水地ヨシ焼き 降灰の苦情300件超
渡良瀬遊水地で行われたヨシ焼き
本県と栃木、茨城、埼玉の四県にまたがる渡良瀬遊水地で二十一日、ヨシ焼きが行われた。今年は強い風の影響で、舞い上がった灰が本県側に飛来。館林地区消防組合には事情を知らない市民からの問い合わせや苦情の電話二百件が殺到したのをはじめ、館林市役所にも百件以上の電話が寄せられ、職員が対応に追われた。
渡良瀬遊水地アクリメーション振興財団によると、東方向からの風が吹き続けたため、館林市や板倉町など遊水地西側で広範囲にわたって降灰が見られた。灰は約十五キロ離れた邑楽町でも確認された。
館林地区消防組合には同日午前九時ごろから、「どこから灰が飛んでくるのか」「今すぐやめさせて」といった電話が相次いだ。館林署には「灰が降っている」と火災を心配した一一〇番通報があったほか、館林市役所にも百件以上の苦情があった。
ヨシ焼きの事務局がある同財団にも例年の五倍以上の苦情が寄せられた。例年は風向きが変化して降灰が多方面に分散されるが、今年は東方向から一定して風が吹いたため、館林市方面に降灰が集中した。同財団は「ご迷惑をかけて申し訳ないが、(ヨシ焼きは)意義のあることなのでご理解していただくしかない」と話している。
同遊水地は、日本最大級の河川湿地。ヨシ焼きはよしずの材料となるヨシの害虫駆除や湿地の環境保全、植物の新たな芽生えを促すために毎年行われており、地域に春を告げる風物詩となっている。
上毛新聞より転載
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