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富士重生産回復へ
富士重工業(東京都新宿区、森郁夫社長)は25日、太田市内2工場の軽自動車を含む自動車生産を、7月は前月比4割(1万2千台)増の4万2千台に引き上げる方針を示した。主力車種の新型「レガシィ」の輸出向け生産を開始するためで、少なくとも9月までは同水準を維持する。稼働率が9割に高まる矢島工場(太田市庄屋町)は7月の土曜を計3日稼働し、平日は残業2時間半で増産に対応する。年明けの急激な減産から一転、約半年で「フル稼働に近い状況」(同社)へと回復する見通しとなった。
笠井雅博執行役員スバル製造本部長・群馬製作所長が、上毛新聞社の取材で明らかにした。笠井本部長は景気悪化を受けた在庫調整はほぼ完了したとの認識を示し、「4月から徐々に回復させてきた生産を7月から本格化する」と述べた。
増産の中心は5月に全面改良して発売した「レガシィ」。発売後1カ月で当初目標の2倍超の約7千台を国内受注するなど好調なことに加え、現地生産している北米を除く、欧州、豪、中国などの輸出向け生産を開始する。スポーツタイプ多目的車「フォレスター」も国内外の需要増を見込んで生産を拡大する。
世界市場への「レガシィ」の供給が一巡する9月まで月産4万台前後の生産水準を維持する見通し。その後の生産計画について、笠井本部長は「各市場での需要を見極める必要がある」としている。
昨秋からの急激な景気悪化で、同社は2009年3月期、当初生産計画の1割超に当たる8万台を減産。今年1〜3月を中心に、非正規雇用削減や稼働日数を減らすことで生産体制を大幅に縮小していた。
同社の増産方針に対し、太田市内の自動車内装部品メーカーは「減産に伴う受注減で厳しい経営が続いてきたが、受注回復の見通しが立ち、ようやく息をつける」と歓迎している。
上毛新聞より転載
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