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花菱建設業法違反の疑い
建築契約高崎の営業拠点は無許可
受注した住宅工事を放置して事業停止した住宅建築販売会社「花菱」(田島光夫社長)が、県の営業許可を受けないまま高崎市内に営業拠点を置き、建築請負契約をしていた疑いがあることが4日、わかった。県によると、許可を受けていたのは太田市の本社だけで、建設業法に違反していた疑いがあるという。県が把握したのは、工事中断に伴う施主からの相談が10件を超えた今年3月で、県県土整備部監理課は取材に対し、「後手にまわった部分はある」として、指導が行き届かなかったことを認めた。
同法では、建築請負契約を行う営業所には「経営業務管理責任者」「専任技術者」の資格者を常勤させた上で許可を得る必要があり、是正されない場合は建設業許可取り消しの罰則もある。同課によると、花菱でこの資格を持っていたのは田島社長だけで、契約は本社で行う必要があった。
しかし、実際には高崎で契約していた事例が複数あったとみられ、施主の男性(30)は取材に対し、「契約は高崎で済んだ。本社に行ったことはない」と話している。
花菱の問題は4日の県議会産経土木委員会でも取り上げられた。一部の委員が「工事を中断された施主は、追加工事などで二重の住宅ローンを抱えてしまう」など訴え、何らかの金融支援を県側に求めたが、県は「請負契約に行政が関与するのは困難で、金融面の援助も難しい」と答弁し、救済は困難との考えを説明した。
◆保証実施を通知
花菱の工事で希望する施主に対し、「住宅完成保証」をしていた東京都内の保証会社は4日、取材に対し、「花菱の経営破綻(はたん)が確認できた」として、保証を行うとの案内文書を、契約している一部の施主に同日送付したことを明らかにした。
住宅完成保証は、発注した住宅工事が中断した場合、契約者に対し、一定額を限度に損失を補填(ほてん)する制度。
(2009年6月5日 読売新聞)より転載
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