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住まいナビ:蚊が気になって眠れない。何か、いい対策は?
◆蚊が気になって眠れない。何か、いい対策は?
◇殺虫剤いらず、冷房の風緩和…蚊帳を見直す−−素材豊富、ベッド用やムカデ対策も
子どものころ、蚊帳の中で寝た記憶がある人はいませんか? 今では家庭からほとんど姿を消した蚊帳だが、環境への配慮や、懐かしさなどから、蚊帳を改めて見直す兆しもある。
東京都豊島区のマンションに住む会社員(59)は、週末を埼玉県所沢市の家で過ごす。退職後に移る予定で購入した一戸建て住宅で、夏の楽しみは、窓を開けたまま蚊帳の中で過ごすことだ。「なるべく自然のままでいたいので、窓は開けっ放し。でも蚊には刺されるし、蚊取り線香は煙たいしで困っていた。蚊帳を使ってからは蚊は防げるし、蚊帳に包まれていることで、ほっとした気分になる」と話す。
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蚊帳は中国から伝わり、奈良時代には作られていたと伝えられるほど歴史は古い。もともとは絹が素材で、貴族ら一部の人たちしか使えない貴重なものだったが、江戸時代初期から麻製の蚊帳が庶民の間に広がった。
第二次世界大戦後の最盛期には年間300万張りが生産されたとの推定もあるが、昭和40年代からアルミサッシの網戸やクーラーの普及により激減した。寝具メーカー「京都西川」も約30年前は年間2万〜3万張りを作っていたが、この数年は年に1000張りを少し上回る程度だという。
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静岡県磐田市の寝具店「菊屋」社長の三島治さんは「蚊帳の博物館」を作り、昔の蚊帳などを陳列するほどの蚊帳好き。インターネットを通じて年間約2000張りを販売している。
「殺虫剤を使わずに済む」「湿気を麻が吸い取ってくれる」「クーラーの冷風の当たりを緩和してくれる」「蚊帳の中が楽しい」。さまざまな理由で注文が舞い込む。
「昔に比べ、サイズや種類も増えていますよ」と三島さん。素材は麻製をはじめ、軽量の化学繊維製もある。ベッドで寝る人用にシングルやダブルベッドサイズなどのほか、ムカデ対策も兼ねて底面にシートが付いたテントタイプの蚊帳もある。
価格は、菊屋のネット販売で、ナイロン製シングルベッド用が約1万4000円。麻3割、残りが綿などのタイプは4畳半サイズで約1万8000円。ホームセンターなどでは化学繊維製が1万円台で売られている。
サイズは3畳用、6畳用など部屋の広さで表示されるのが一般的。蚊の侵入を防ぐため、蚊帳の下部が10〜20センチ床にはうようにして高さを決める。
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蚊帳の取り扱いでは柱の金具などに引っかけるひもが付いている部分が要注意。「修繕に持ち込まれる蚊帳の大半はその部分が傷んでいる」と三島さん。強く引っ張りがちになるので、気を付けたい。また朝、畳むときはすき間から虫が入らないように注意する。
洗えないタイプの蚊帳は、はたきでほこりを落としたり、掃除機でほこりを吸い取るようにしたい。【大西康裕】
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■+α
◇手軽なワイヤ式、壁や柱傷つけず
蚊帳をつるのが面倒だったり、賃貸で壁や柱を傷つけられないという人には、ワイヤなどを使い手軽に開閉できるタイプの蚊帳がお薦めだ。
日用品の企画開発・販売会社「ディックコーポレーション」(新潟県柏崎市)は、赤ちゃん用(縦1メートル、横0・65メートル、4000円)と、大人も寝られるサイズ(縦2・3メートル、横1・4メートル、6300円)の2タイプをネット販売している。
一方、高級品にも根強い人気がある。「懐かしかったり、味わいがあると購入される方が多い」(菊屋の三島さん)といい、麻100%の蚊帳は4畳半用サイズで約7万円するものもある。
毎日新聞 2007年6月14日 東京朝刊
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