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トヨトミ温風機事故、旧通産省が回収徹底させず放置
北海道苫小牧市で今月、7人が一酸化炭素(CO)中毒で死亡した「トヨトミ」製石油ファンヒーターについて、同社が自主回収を始めてから12年後の1998年に、死亡事故が連続して発生したことを旧通産省(現経済産業省)が把握しながら、適切な処置をとっていなかったことが分かった。
この時点で問題のあるヒーター約1800台が未回収のままだったという。経産省は、当時の判断に問題があったことを認め、「事故が続発した時点で、消費者に向けて積極的に広報するなど、回収を促すべきだった」としている。
経産省は18日、トヨトミに対し、問題のあるヒーターの早急な回収と事故発生についての報告を求めるとともに、業界団体に対し、同種機器の事故情報の総点検と消費者への注意喚起を要請した。
このヒーターは、名古屋市のトヨトミ社が82〜83年に計約2万台製造した「LCR―3」型で、不完全燃焼防止装置がついていなかった。86年2月までに不完全燃焼が原因で、計15件の事故が発生、計7人が死亡したため、同社は、このヒーターを含む不完全燃焼防止装置がない計5機種について、同月から自主回収を始めた。
ところが、自主回収から約12年後の98年1月、北海道で回収漏れのLCR―3型で不完全燃焼事故が発生。この年だけで3件の事故が起き、計3人が死亡、1人が重症となった。旧通産省は担当部署が事故情報を把握。トヨトミ側から約1割が未回収との報告も受けていたが、同社に回収を徹底するよう要請しなかった。このため、98年以降も回収は進まず、今月の事故までの回収ペースは、年3〜4台程度だったという。
消費生活用製品安全法(消安法)は、製品に明らかな欠陥があった場合、国がメーカーに回収を命じることができるとしている。しかし、同省はこの機種について、「換気やフィルターの掃除をすれば安全」という86年当時の同省の調査結果に基づき、98年の事故後も再調査などは行わずに欠陥ではなかったと結論付け、回収命令は出さなかったという。
経産省は05年11月に、松下電器産業製の石油温風機CO中毒事故で、消安法施行以来初めて自主回収を求める緊急命令を出した。今年8月にもCO中毒事故が相次いだパロマ工業製ガス湯沸かし器の回収命令を出し、さらに、ガス器具やシュレッダーなどの生活用品12品目を対象に製品安全性の総点検を実施。しかし、石油ファンヒーターは対象から漏れていた。
98年の対応について、経産省幹部は「この時点で事故原因を調べるべきだった。痛ましい事故が起き大変申し訳ない」としている。
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トヨトミによると、LCR―3型の回収率は18日現在で91・3%。苫小牧市の事故があった今月14日以降、ユーザーの通報で新たに8台を回収したという。
同社は、不完全燃焼防止装置のない「LCR―3―1」「LS―3」「LS―3―1」「LS―6」の4機種計約6400台も自主回収中。ユーザーに使用中止を求めており、同社相談窓口のフリーダイヤル(0120・104・154、21日から)か、サービス課(052・822・1144)まで連絡するよう求めている。
(2006年12月18日23時48分 読売新聞)より転載
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