|
2003年1月
さて、俺の入院生活が始まった。
もちろんその時の状態は極めて悪く、医者が驚くべき数字を毎日目の当たりに
する始末。そんな中、インシュリン注射が始まったのだった。
このブログの中でもインシュリンの働きと言うのは糖尿病の人にとって
かなりの重要さだと伝えてきたので皆さんも分かっているでしょうが、
このインシュリンの働きが極めて弱い2型糖尿病の人やまったく
インシュリンが膵臓から出ない1型糖尿病の人にはインシュリンを
外部から注入する方法は今の所、錠剤などの薬や注射しかない。
錠剤などの薬に関しては、今回は話さないがすぐにでもインシュリンが
必要な人にとっては注射と言うのが今の考え方なのである。
そのインシュリン注射、以前は腕に打ったりしていたが、最近は腹に打つのが
主流になっており、腹の方が吸収されやすいと言うのが一番の理由みたいだ。
そもそもこのインシュリンはどうやって作られているのかと言うと、
1921年にカナダの学者パンティングとベストによって犬の膵臓から
分離されたものですが、その後ブタ、牛、馬の膵臓から抽出したものを使っていました。
しかし、今日のインシュリンは大腸菌やイースト菌を利用して遺伝子工学によって
人と同じ構造を持つ、インシュリン製薬を作ることが出来るようになりました。
なので、動物からとるインシュリンの時みたいにアレルギーが抑えられ、
抗体による効力減少などの不具合が非常に少なくなりました。
進歩してきたのは製薬だけではありません。注射器も昔はガラスで作られたもので、
毎日熱湯消毒をして、針も消毒して使っていたのですが、今ではペン型の注射器に
製薬を装着し、先端に使い捨ての針を付けると言う簡単でどこでも打てるようになりました。
俺が使っていたのはペン型の「ノボペン3」と呼ばれるものです。
しかも、針は日々進歩していて、昔はかなり太かったのですが、今日ではかなり極細となり
患者さんに無理な負担を極力させないと考えるメーカーが多くなりました。
その他、インシュリン製薬には速攻型、中間型、持続型と3種類ぐらい効果が出てくる
時間を割り振った製薬がありますが、それについては今回は取り上げません。
さて、自分もインシュリン注射と言うものを経験するときが来ました。
昔ならインシュリン注射=かなり切羽詰った状態を意味していましたが、
今日では最初から注射にすることが多いらしいです。【医師談】
俺の場合はどっちなのだろうと考えていましたが、たぶんその時の状態からして
切羽詰っていたのでしょうね(笑)
最初の注射はかなり緊張しました。それまでは看護師さんに打ってもらっていたので
安心でしたが、自分で打つとなると話は別ですから。
しかし、打ってみると意外と自分で打っても痛みが少なく、場合によってはまったく
痛みを感じない事もありました。面白い事に、血糖値を計るときに針を指に打って
血を出して、それを計測器につけるのですが、その時の痛みの方が辛かったように
感じます。
俺とインシュリン注射との関係は切っても切れない縁となっていったのは
この時からです。
それでは今日はここまで。
|