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グレゴリーポーター 2015ライブ
母はコーンブレッドが得意で、妻はロシア人。表題の歌は、今作成中の、18ヶ月の息子さんを歌った曲。そんな家族愛に溢れた、シンガーソングライター、グレゴリーポーターのライブに行ってきました。ジャズ、ブルース、ソウル、ゴスペル、霊歌、R&B―いろんな音を感じさせるなボーカリスト。広い声域を自在に駆使して、リッチでパワフルなボーカルに、ピアノ、アルトサックス、ドラム、ベースが絡む1。サックスは佐藤洋祐さんという日本人。凄い演奏で、たくさんの拍手がありました。
マイケルや、バディガイもそうですが、黒人男性の母親に対する思いってすごいですね。ポーターもそうです。母親は8人の子供を育てるシングルマザーで、牧師をしていました。もし誰かが少しでも救いを求めていたら、心でも衣食住でも、それは彼女自身の問題となり、路頭に迷った人、父親の居場所がわからない子供たち、トラブルが起こるところに行きたがる人でした。グレゴリーが育ったカリフォルニア州ベイカーズフィールドではKKKの活動が盛んだったそうで、ポーター家の子供たちは日常的に人種差別にさらされていました。それはむごいものでしたが、母親はそんな状況から子供たちを守り、盾となりました。
ポーターの歌には、そういう母親の精神が宿っているようです。
ライブでも歌われたMother’s Song (母の歌)・・・ピアノとサックスのソロがジャージーなムードを醸します。
Listen, and gather round me children,
子供たちよ、お聴きなさい、私の周りに集まって children of a mother whose life lifted up love
かあさんの人生は愛に捧げた Listen, and gather round me children,
子供たちよ、お聴きなさい、私の周りに集まって children of a mother whose life lifted up peace
かあさんの人生は平和に捧げた A mother who taught all of her children
かあさんは子供たち皆に教えたのです to love and be loved by each other
愛し、愛されなさい Hold your sisters hand
姉妹が世の中を渡るとき as she walks across life
その手をしっかり握っておやり and look out for each other
そしてお互い助け合いなさい Carry your brothers’ load,
兄弟の重荷はかついであげなさい Don’t you ever, ever betray him
そして決して裏切ってはいけないよ Go to the store,
お店に行き buy grandmamma a pound of love
おばあさんに1ポンドの愛を買ってあげなさい 2014年度のグラミーでは、(ベストジャズボーカルアルバム賞)を、受賞しました。そのアルバムLiquid Spirit のタイトル曲はスピリチュアルな歌で、歌詞がとてもいいんですよ。
Un re-route the rivers
川の流れを変えて
Let the dammed water be
せき止められた水を自由にしようよ
There's some people down the way that's thirsty
その乾いた下流にも人はいるんだ
So let the liquid spirit free
だから「水の気」を解き放とう
The people are thirsty
そこにいる人たちは乾いている
'Cause of man's unnatural hand
自然に逆らう人工の手によって
Watch what happens
何が起こるが見守ろう
when the people catch wind
その人々が水の訪れを悟り
When the water hits the banks of that hard dry land
その水の流れが固く乾いた土手に達したとき
Liquid Spirit の意味ですが、、、本人がインタビューで語っていました。
「・・・水の比喩。言葉遊びみたいだけど、気とエネルギーと文化に繋がる手段としての液体。液体だったらすばやく簡単に掬えるだろ。ぼくがLiquid money を持っている、というときは、ポケットにお金が入ってる、と言う意味なんだ。だから、それはエネルギーでも、気でも、魂でも、必要なときにすぐに手に入る状態にする、ってこと・・・」
なるほど。気やエネルギーを体の奥底にしまっておくのでなく、水の流れのように解放する・・・と言うことかな。
ところで。
コンサート会場で、楽器演奏だけのジャズは、タイトルを伝えてくれる場合も在りますが、なかなかに難解です。・・・で、そのうち集中力が途切れてあくびがでてしまうこともあります。演奏者の表情や汗、掛け声を間近に出来る席なら、面白いのですけど。
マイケルジャクソンみたいに、右脳がばりばり活性化して音を聴いただけで、色やイメージが湧くと、どれほど楽しいかと思います。ジャズ、特に後期のビバップはほとんど難解だと思う昨今です。昨年の2月に、エスペランザ・スポルディング目当てに、ドラム、サックス、ピアノを加えたカルテット2 を聴きに行きました。ライブはビバップの大御所ドラマー、ジャック・ディジョネットを中心にビバップへのトリビュート演奏が主。エスペランザの歌を心待ちしていたのに、結局スキャット一曲だけで、残念でした。(しかも、哲学的なビバップは眠くなる・・・ zzz。)
その点ボーカルがはいると、アーティストとの距離感が縮まったような親しみがもてます。。。ポーターもそうでしたが、黒人ボーカリストのリズムの取り方、体の揺れときたら、まさに芸術ですね。
end
1. 1.19.15 @ Mondavi
Performers:
GregoryPorter (Vocals)
YohsukeSatoh (Alto saxophone)
ChipCrawford (piano)
Aaron James(Bass)
EmanuelHarrold (Drums)
2. 2.21.14@Mondavi
Performers:
JackDeJohnette (Drums)
Joe Lovano(saxophone)
EsperanzaSpalding (Bass, vocals)
Leo Genovese(piano)
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