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FOREVER, MICHAEL

マイケルジャクソンの音楽とアート。ジャズ・ロック・ブルースなど黒人音楽の歴史とライブ魅録。

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デンジャラスな男たち

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90年代にシンクロしていった二人の天才。(プリンスの右頬にはSLAVEの文字)
プリンスは94年、95年あたりから公然と所属のレーベル、
ワーナーブラザーズを批判。
アーティストの自由を奪い、搾取している、と。
 
プリンスの場合、ちょっと普通じゃない。 
デビュー以来(FOR YOU:  ’78)毎年のようにアルバムをリリース。
おそるべし、ほとんど自作の曲。才能が溢れんばかりに、ダダ漏れ状態。
95年9月にリリースした、THE GOLD EXPERIENCE 17枚目
スタジオアルバム!せっせとアルバムとしてコンパイルしてゆかないと、曲が埋もれてしまう、と焦っているかのようだ。

レーベルはセールスのためにもっと期間をあけてリリースすべきだ、と主張していた。プリンスはアルバムが売れないのは、レーベルの販促の努力が足りないからだ、と反発。

・・・とまあ、アーティストの主張をどう感じるか、微妙なところではある。
彼はともかくもプリンスという名前を捨て、発音不可能なロゴマークを新たに設定した。そうしてメディアから遠のいた。
 
このシンボルマークがマイケルの絵の中にも「大切なもの」のひとつとして
描かれてあった。                                                        
                                                                                             
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プリンス側はアルバム「マイケル」のCDカバーに使用される絵から、
このシンボルを取り除くようにクレームをつけた。
オリジナルの絵にクレームをつけたわけではないわけですよね。
とても好意的に解釈すれば、没後に本人の意思と関係なくアルバムが
組まれリリースされる、という事実にアーティストとしての抗議をこめた
のではないか・・・と。
 
以下、6/25/10 付けVIBEサイト記事を取り混ぜて、まとめました。
既にスターだったマイケルが初めてプリンスを知ったのは、
RIGHT ON! という雑誌。

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その雑誌のエディターだったシンシア・ホーナーとはチャンドラー事件以降、
マイケルがメディアを避けるようになるまで、親しくしていた。
雑誌に登場する新しいアーティストのことを根掘り葉掘りシンシアに質問するのが常だった。プリンスもそうした未知のアーティストの一人だった。
 
マイケルはプリンスの曲パープルレイン(オスカー受賞)が大好きで、
映画の試写にも出かけた。パープルレイン・ツアーに何度も足を運んだ。
そして、プリンスはジャクソンズのビクトリーツアーを自分のショーの
参考にした。
 
83年のジェームズ・ブラウンのショーでふたりが大接近(カコログ
したことは有名。
マイケルが呼ばれてステージに上がり、そのあとプリンスも呼ばれた。
緊張が走る一瞬。だけとそのとき既にマイケルの姿は消えていた。
プリンスはそのステージで暴れ、照明ポールを壊した。
その日、ホテルまでの帰り道、プリンスは一言も口をきかなかった、という。
尊敬するJBのステージで暴れすぎたことを反省?
マイケルの後に呼ばれたので、拗ねてる?
 
でも、そんなプリンスの横紙破りな「ワル」っぽいところに、マイケルは
あこがれる節があった。自分も「デンジャラス」な男になってみたい、
と思った。(プリンスは女性関係も派手で、共演者と恋仲を取りざたされた
ことは数知れず。)
 
違う意味で十分危険だと思いますが。。。 

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90年代、ふたりのルックスもシンクロしてゆく。(トップ写真)
メディア向けにベールをかけられた二人の関係。
でも、スタジオなんかで出会えば、ぶらぶら立ち話をする間柄だった。
 
ポスト・公民権の世代の彼らが、大人になり、父親になり、
やはりいろんなものと戦ってきて、心を通わせるようになった、
ことはおおいに想像できる。

回りに人がいなければ、ハグだってしたんじゃないか?
「ふたりの関係は秘密だよ」と耳打ちし、いたずらっ子のような
くすくす笑いの二人の姿が浮かんでくる・・・。
 
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         俺がマイケル兄貴を守ってやるぜ・・・。そんな風情のラッパー、ウィル。

ウィルにとってマイケルとプリンスは神様も同然の存在。
人柄もアーティストとしても心から尊敬しているようだ。
そんなウィルに神様からのプレゼントが届いた。
 
「そのとき」のことを雑誌で語るウィルの談話をまとめてみました。
 

2008年、ラスベガスでブラック・アイド・ピーズのショーをしていたとき。
同じくカジノでライブをしていたプリンスがウィルに電話を寄越した。
自分のライブに参加しないか、というお誘いだった。
翌日、プリンスのアシスタントが今夜はどうだ?と連絡してきた。
もちろん承諾。
 
それから数分して今度はもう一人のヒーロー、マイケルから電話があった!
彼はアイルランドからラスベガスにスタジオを移動したところだった。
今夜プリンスのライブに参加するから、見に来ないか?と誘った。
そして・・・ステージでプリンスと歌い、観客席にマイケルを迎えるという、
夢のような空間がまさに現実になった。
 
ステージを降りて、そっとマイケル(クリスタッカーと一緒だった)のテーブルに座るウィル。
「どうだった?」と聞くウィルに「君がラップを歌うなんて知らなかったよ」と答えるマイク。
「僕の音楽聴いたことないの? ビデオも?僕はブラック・アイド・ピーズのラッパーなんだよ!」と向きになるウィル。
(ウィル、かわいいね。MJ兄貴から、かなりからかわれてます。)
 
歌を終えたプリンスは(お忍びで来ていた)彼らのテーブルへ向かった。
ベースをいじりながら・・・。
そしてマイケルの前で立ち止まると、おもむろにベースをかき鳴らした。
そして何も言わずに、ベースをばしん、と叩くと、ステージへと戻っていった。
今夜は最高!とウィルは思った。。。


 
・・・このときのライブはTHE PALMS HOTELで。

プリンスは何故・・・何も言わずに立ち去ったのか。
マイケルはウィルに誘われたとき、始めは躊躇したそうだ。
自分が行って大丈夫だろうか、と。
気づかれたら騒ぎになって、ステージが台無しにならないか、
という懸念もあったのかもしれない。
ウィルは「じゃあ、プリンスに聞いて見るよ」と電話を切って、
プリンスに連絡したところ、OKだ、との返事。
だからプリンス流の無言の歓迎あいさつだった、のだろう。
 
ウィルがマイケルのアルバム作りに参加していたとき。
MJがこう聞いてきたそうだ。
「みんなプリンスのことを本格的なソングライターだと思っているけど、
何故僕のことも同じように見てくれないんだろう?」と。
ウィルはそれを聞いてとてもショックだった、という。(VIVE インタビュー)
 
私は見過ごしたのだが、先月23日、プリンスはテレビショーで新曲のデモをした。
そのとき、マイケルのDON’T STOP ‘TIL YOU GET ENOUGH をカバーしたらしい。
私が動画をチェックしたのは4,5日たってからだったが、すでに撤去されていた。残念・・・。




(参照:ウィルのインタビュー:http://mjforeverlove.wordpress.com/page/158/

 

STARFISH & COFFEEな時間

ヒトデとコーヒー (Starfish & Coffee)。 こんな可愛い歌をプリンスが作っている。 シンシア・ローズという風変わり (different) なクラスメートの女の子。 シンシアは自由な精神を持ち、自分のこだわりを持ち、自分の世界で毎日を楽しんでいる。「僕」たちはこのクラスメートを “変わっているから” といって排除するのではない。 シンシアのその世界を理解しようともする。 そして   “Goon. Cynthia. Keep singing…”  と祝福する。 暖かい歌です。・・・シンシアはプリンスの自己投影でもある?歌詞がとても可愛い。・・・この歌を聴くと、少年マイケルとシンシアが重なってくる。

 
7:45 僕たちは
2列に並びキャスリーン先生に朝の挨拶。
先頭はケビン。ルーシー。3番目は僕。
シンシア・ローズに比べると僕たちは全く平凡。
彼女はいつも列の最後。鼻の下にはいつもスマイル。
お気に入りの数字は20。一日おきに尋ねてごらん。
朝なにを食べたの。彼女はこう答える。
Come on….(また聞くの? いい加減にしてよ)
 
*《ヒトデとコーヒー。メープルシロップとジャム。
バタースコッチ味の雲。タンジェリンみかん。サイドオーダーにハム。
心を自由にしてごらん。baby。 多分わかるよ。
ヒトデとコーヒー。メープルシロップとジャムの意味が。》
 
シンシアは最高に可愛い服を着て、色の違う靴下を履いていた。
ときどき僕たちは疑ったんだ。
シンシアのランチボックスには鳥のつがいがはいってるんじゃないのかな。
それで僕とルーシーはその蓋を開けたんだ。シンシアがいないときに。
ルーシーは大声を上げ、僕は死にそうになった。何を見たと思う?
 
*くりかえし
 
シンシアはシアワセそうな顔をしてたよ。
ちょうど彼女が学校のいたるところの壁に書いた絵のようにね。
でもいたずら描きしたっていいよ。立派な理由があるんだからね。
続けてよ、シンシア。歌い続けてよ・・・
*くりかえし
 
STARFISH & COFFEEの意味はプリンス本人が語っている!
「この歌は心に障害のある女の子(A mentally challenged girl) の話ですか?
「精神的に (注: 普通か異なっているか ― ordinary or different という二者選択の中で) 普通ではない ほうだね。つまり   “ 神様から贈られた才能をもった(gifted) ” 女の子。そういう意味なんだ」  



神様からギフトをもらったマイケル少年。

プチマ・コレクションです。
 

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「彼女の動きは芸術みたいなんだ。 手の動かし方を見たことある? うっとりするよ。 リハがないときは一日中彼女の歌を聞いてた。 ある日。鏡をとおして彼女のリハーサルを見てた。 彼女は気づいていなかったけど。 僕は彼女の動きや歌い方や立ち姿をじっと研究してたんだ。」
 
11歳でダイアナの邸宅に預けられた。昼間は学校、夜はレコーディングスタジオ。ダイアナと朝食を取り、二人で美術館に行き、絵を描いた。 ダイアナのいない寂しい夜はゲイリーにいる母に電話した。 キャシーはダイアナと面識はなく、電話でも話したことがなかった。 ダイアナの“派手な”生活が息子に与える影響を懸念した。 スター・ダイアナの姿しか知らなかったから。
 
1969年の終わりにベリーゴーディはゲイリーに残っていた家族をロスに呼び寄せた。 玄関で母親たち一行を待ち受ける。 キャシーの腕に一番先に飛び込んだのはマイケルだった。 


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ある日キャシーは新しい家の庭にひとりで佇んでいた。  ジャスミンの香りがした。 

「素敵ですね」

キャサリンは見知らぬ声の主を振り返った。お互いなにか話す前に、そばにマイケルが立っていた。

「お母さん。こちらがダイアナ・ロスだよ。」と興奮気味に言った。 
「きれいな人でしょう?

ダイアナは空気のように動き、親しげな暖かい態度でキャサリンの手を取った。

「お子さんたちからあなたのこといろいろ聞いてます。皆最高のお子さんたちですね」
 
子供たちを褒められて嬉しく思ったものの、何故ダイアナがここにいるのか、いつ来たのかわからず訝しかった。 ダイアナはそれを察し、

「たった今着いたんですよ。」といってキャサリンを抱きしめ頬にキスをした。

キャサリンは子供たちの面倒をみてくれたことを感謝した。

「マイケルには母親が必要なんです」「あまりに長く離れすぎてました」とキャサリン。

そのとき、ダイアナは気分を害したように見え態度が変わった。 

「良かったですわ」とやさしく言い、もうこれでマイケルの生活に関わることはないのだ、という思いに打ちのめされたかのようだった。 マイケルの  《母親役》 は短期間であれ、気分の良いものであった。

「お話したいのですけど、もう行かないと。忙しいものですから」といって立ち去ろうとするダイアナ。

キャサリンは「コーヒーでもいかがですか」と引き止める。

「いえ、ほんとにもう行かないと。」

「そうですか・・・」

ダイアナはもう言葉を発することなくきびすを返し、夜の闇に歩いていった。

「さようなら」マイケルが声をかけても、ダイアナは答えなかった。

キャサリンはマイケルを抱きしめた。後ろを振り返ることなく、母と子は手に手をとって家の中へ入っていった。新しい生活が始まる・・・。


(タラボ伝記:SUCCESSの章より)
1983年。同じ日にMJとプリンスはジェームズ・ブラウンのステージを見に来ていた。リハーサル済の演出なのかどうかわからない。が、JBは客席にいる二人を別々にステージに呼んだ。

「才能に溢れ、謙虚で美しい。スタンディングオベイションで迎えてくれ。マイケル!」と叫ぶJB。

マイケルははにかみながらもその呼びかけに応じて、セキュリティのビル・ブレイ(このおじさんは誰?と興味を持たれた方は下の余談コーナーをご覧下さい。) に先導されステージに上がる。緑の衣装に身を包んだJB。ヘアスタイルのせいか、一瞬「キャシーですか?」と思った。後輩を愛しげに、誇らしげに見つめるJB。マイケルは観客に向かって感謝の意を表し、グラスをはずし(飛んじゃうからね)美しい高速スピンとステップを披露。これはJBへのオマージュ。もしビデオクリップ見るなら1:06のJBの満面の笑みが最高。JBはもううれしくてたまらない・・・。飛び跳ねてます。

そして、もう一人の雄、プリンスを呼ぶ。このときマイケルは、JBの背後に控え、とりあえず・・・拍手を送っている。あくまでもお行儀のいいMJ。

プリンスは少しじらせた後、ぴたぴたの皮ジャケに身を包み(やる気満々じゃん)、セキュリティの背中に乗っかって派手に登場。マイケルの後だからね・・・。このときマイケルの姿はもうステージには無い。プリンスはJBと挨拶を交わすと、ギターを借りて即興で弾き始める。MJがダンスなら、プリンスはギター。す、凄い・・・この緊迫感。。。会場はこの静かなるバトルに興奮気味。プリンスもやはりスーパースター。がっちり会場の衆目を集めた。 ・・・おっと、ジャケットを脱ぎ上半身裸になっちゃった。ちょっとやりすぎなプリンス。でもJBはそれを受け取り、丁寧にたたんでキーボードの上に置く。いつもの(ギターのような)雄叫びを上げるプリンス。観客を煽り、ステージのフロア・ライトを倒し、ぶっ壊して去っていった。相変わらず腕白小僧のようなプリンスなのであった。

それにしてもホットなビデオがあったものです。マイケルがムーンウォークを披露しているので、モータウン25ショーのあと5月以降のステージでしょう。どっちが先かって、もめなかったのかな? アルファベット順? 生年月日順だったらプリンスが少しお兄ちゃんだし・・・ (MJは8/29/58。プリンスは6/7/58)。
 
もうひとつ凄い動画を発見。このブラックミュージック界の至宝である若者たちはJBにも大いに学んで、ステージングに取り入れている。そのことがよくわかるビデオ。3人+フレッドアステアのダンスの競演。素晴らしいステップの数々・・・。JB凄いぞ。この方については、また後日。



1984年。6月28日。カリフォルニア州バーバンク市のワーナーブラザーズにてプリンスの主演映画パープルレインの試写会があり、マイケルは出席した。7月13日。ダラス、テキサススタジアムでのジャクソンズ・ビクトリーツアー・コンサート。エマニエル・ルイス君とプリンスがその観客のなかにいた。(ADRIAN p.82, 84) ライバル同士お互いの動向は気になるようですね。もー素直に「好きだ」と言っちゃえばいいのにね。
 
余談コーナー:

ムーンウォークp247に一頁まるごと収まっている写真。マイケルとBILLBRAY。
MJが自分史に写真を残しておきたいほど親しかった人。
ビルはマイケルが12歳のときから、’90年代半ば70歳 ( !) で引退するまで、セキュリティのチーフを務めた人。

ぷち・マ時代にファンが押し寄せてくるや、さっと抱き上げて走ったと言う。マイケルのことを息子のように思い、2005年に亡くなるまで、一切ボスのプライバシーを語ったり洩らしたるすることはなかったそうだ。

遺された写真の数々・・・。

イメージ 1歌の後、熱狂したファンがステージに押しよせてきたらしい。首に巻いていたスカーフを左右からファンに引っ張られ、窒息しそうになったこともあるという。
ビルがステージ・サイドで見守っている。
 








イメージ 2家族旅行での父子のスナップ?
仲よさそう。
 









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か、可愛い!ケーキの争奪戦!

プライベートジェットの機内みたいですね。
 





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HAVINGFUN WITH BILL BRAY. (MOONWALK: p247に掲載されている写真)
Taraborrelli 著のマイケル・ジャクソン伝記から。これから読まれる方はスルーしてくださいね。

マイケルとQはBAD作成に取り掛かかる。今回は1億万枚(!)のセールスが欲しい。スリラーを越えるために気合が入る。マイケルはタイトル曲にプリンスの参加を思いついた。(BAD2001年版CDのボーナス・トラックのインタビューでQがこの件に触れている。QがMJとプリンスをレコーディングとビデオで共演させたいと思った。)

遡って1984年夏。プリンス主演の映画パープルレインが公開された。それに先立ちメディア向けの試写会が行われた。この映画でプリンスはムービースターの座も手に入れるかもしれない。ライバル心も手伝って、マイケルはひそかに試写会に足を運んだ。サングラスをかけたまま見てたらしい。

映画が終わらないうちに会場を後にする。付き添いの一人に感想を聞かれ、こう答える。「音楽はまあ良かったよ」「でも僕はプリンスが好きじゃないね。意地悪なやつに見えたよ。女性をあんなふうに扱うなんて。僕の親戚にもいるんだ。そんなやつがね。でもそれだけじゃない。」「彼は演技が出来てないね。よくなかったよ」そして、マイケルは安堵のため息をついた。

この映画のビデオ持ってたけど、確かにプリンスはサドっぽい。グルーピーの一人(たしかアポロニア)に浄化のための儀式だといって川に裸で飛び込ませたり。殴ったり・・・。アポロニアはかなり大柄な女性なので、本気で戦ったらプリンス負けると思うけど。しかしステージライブの場面が素晴らしくて、やっぱり目が離せなかった。

というわけで、マイケルはプリンスのことを音楽以外では評価していなかった。とはいえ、BADをデュエットで歌うことは、タイトル曲のみならずアルバムにもより注目が集まるだろうと考えた。

マイケルの考えたプランはこうだった。タイトル曲のシングル発売の1ヶ月前。マネジャーのフランク・デリオが、タブロイドに話題を提供する。マイケルとプリンスは仲の悪いライバルだと。双方がお互いの悪口を言いあう。それから、ローリングストーン誌の記者に「二人は仲のいい友達だから、ライバル関係はない。わたしのクライアント(マイケル)はそういう噂にうんざりしている」と語る。

そう情報を混乱させることで、マイケルとプリンスの噂は飛び交う―友達?それともライバル?その論争が高まったところで、BADシングルとビデオがリリースされる。そのビデオでは、二人が対峙する。ターンして歌と踊りが始まる。どっちがワルなんだと決めるかのように。

競争の激しいショービズの世界。タブロイドの利用、会場を盛り上げるための‘観客’を雇うなどは業界の常識なんだそうです。

Qは二人のために場を設けた。二人がデュエットするしないに関係なく、この創造の天才たちはお互いに知り合っておくべきだ。と考えた。そのときの様子:奇妙な首脳会議だった。お互い競争心むき出しで、譲らないんだ。そこに座ってはいるものの、お互いを探りあい、ほとんどしゃべらなかった。チェスで例えれば、ステールメイト(行き詰まり)の状態さ。

マイケルはプリンスに電話をかけ、彼のアイディアを伝える。プリンスは乗り気ではなかった。しかし、ともかく歌を聴きたいと言うので、テープを送った。プリンスは結局のところ曲が気に入らなかった。そして、代理人が断りの連絡をよこした。マイケルはがっかりしたものの、怒る風ではなかった。

いや〜MJとプリンスの両首脳・・・じゃない、スーパースターの世紀の会談。想像しただけで緊張しました。わたくしの脳内ではテーブルを挟んでBADな視線で睨み合う二人の緊迫した情景が浮かびましたわ。こんなときこそ、アルコールが必要。でもマイケルは一切飲まないし、プリンスも・・・飲まなそうだなあ。

マイケルが大受けしたというタブロイドの記事:プリンスが超能力を使って(マイケルのペット)バブルスの気を狂わせた。「今度とという今度はプリンスはやりすぎた。」とマイケルは怒っている。「猿に悪さをするなんて、全く気が変なんじゃないか? 我慢にも限度がある。かわいそうなバブルス。」マイケル、彼のマネジャーも弁護士もかつて見たことのないほど大笑いだったと言う。

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