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FOREVER, MICHAEL

マイケルジャクソンの音楽とアート。ジャズ・ロック・ブルースなど黒人音楽の歴史とライブ魅録。

書庫DANGEROUS

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Will you be there  訳詞例

Will you be there 拙 訳:
 
 
Orchestral prelude:
 
Beethoven’s Symphony No.9
Chorus from 4th movement
 
Melody

Verse 1:
 
Hold me                                    私を支えてください、
Like the river Jordan                   ヨルダン川のように。
And I will then say to thee          そうしたら私は御身を
You are my friend                       友と呼びましょう。
 
Carry Me                                    導いてください、
Like you are my Brother              兄弟のように。
Love me like a Mother                 愛してください、母親のように。
Will you be there?                       御身はそちらで見守ってくれますか?
 
Non verbal vocal:
Hmmm…
 
Verse 2:

Weary                                         心が疲れたとき、御身は
Tell me  Will you hold me?            私を支えると言ってくれますか?
When wrong, will you scold me?   間違ったとき、僕を叱ってくれますか?
When lost, will you find me?         迷子になったとき見つけてくれますか?
 
But they told me                          でも僕は言われました
A man should be faithful               男なら信念を貫け、と
And walk when not able                歩けない時でも歩き
And fight till the end                     最後まで戦うのだ、と。
But I’m only human                     でも僕はただの人間なのです
 
Non verbal vocal:
Hmmm…
 
Bridge:
 
Everyone’s taking control of me    皆が僕を利用し
Seems that the world’s got     僕はずっと何かを
a role for me                                 背負わされた気がしています
I’m so confused                             僕はとても混乱してます、
that you show it to me                   だからお示しください 
you’ll be there for me                     御身が約束の地で、僕を待ち、
And care enough to bear me           見守り、僕をしっかり支えてくれる、と                                                   
                                                                                                
Call & Response:

Hold me (Show me)                       抱きしめてください
Lay your head lowly (Lowly)            顔を近づけ
Softly then boldly (Yhee–ah)           優しく、それから強く。
Carry me there (I’m only human)    僕を御身のもとへ運んでください
 
Lead me (Hold me)                       僕を導いてください
Love me and feed me                      僕を愛し、生きる糧を与えてください
Kiss me and free me (Yhee-ah)        口付けし、解き放ってください
I will feel blessed (I’m only human)  そのとき僕は祝福を感じるでしょう
 
Carry (Carry)                                 支えてください     
Carry me boldly (Carryeer)             しっかりと僕を支えてください
Lift me up slowly (Yhee-ah)            ゆっくりと僕を持ち上げ
Carry me there                                御身のもとへ運んでください
 
Save me (Save me)                        僕をお救い下さい
Heal me and bathe me (Lift me up)    癒し、洗礼を施して下さい
Softly say to me                               囁いてください                     
I will be there (I’ll be there)            「見守っているよ」と
 
Lift me                                          僕を持ち上げてください
Lift me up slowly                              ゆっくりと持ち上げてください
Carry me boldly (Yhee-ah-e)           しっかりと僕をささえ
Show me you care                           見守って下さることをお示し下さい
 
 
Prayer:
 
In our darkest hour                          私たちの一番暗い時間に 
In my deepest despair                      私の絶望がもっとも深いときに
Will you still care?                            御身は見捨てないでくれますか
Will you be there?                            御身は見守ってくれますか
 
In my trials                                      僕の裁判
And my tribulations                          僕の苦難
Through our doubts and frustrations  私たちの疑い、思い通りにならない思い
In my violence                                 僕のなかの暴力
In my turbulence                              僕の中の荒れ狂う波
Through my fear and my confessions 僕の恐れ、告白
In my anguish and my pain               僕の怒りや痛み
Through my joy and my sorrow         僕の喜びや悲しみ
In the promise of another tomorrow   明日がある、と言う約束
I’ll never let you part                         僕は決して御身への信仰を捨てない
For you’re always                              御身はいつだって      
in my heart                                       僕の心の中にいるのだから




end.

 
ここしばらくバディの新曲やケブ・モーを聴き、ブルース史のバイブル「BLUES PEOPLE」を読んでいたら、マービン・ゲイの言葉を思い出した。
MJ の歌には「ブルースの心」がある〜。
 
ウィルユー・・は、オーケストラ合唱、歌(ゴスペルとブルース)、祈り(語り)、からなる3部構成の曲。ベートーベン第9は、交響曲として、「ソプラノ、アルト、テノール、バスによるソロ部を含む合唱」〜と言うスタイルを初めて取り入れた、新しいスタイルだったそうだ。その革新的な西洋のクラシック(合唱)とアフロ・アメリカン・ゴスペル(クワイア)がヨルダン川の流れに注ぎこまれる。川はそれぞれの歴史を飲み込み、ひとつの流れにする。その川の水の洗礼を受け、新しく生まれた歌〜〜そんな壮大なイメージが沸く。わずか8分の楽曲でこのドラマを描いてみせるとは、やはり並々ならぬマイケル(&チームMJ)の凄腕。
 
支流だった(サブカルチャー扱いだった)黒人音楽を奔流に戻す、という意思。黒人であることや先祖のカルチャーを誇りに思う気持ち。そういうオーラが、嘆きや哀願、のレイヤーから立ち昇ってくる。。。


17世紀初めから1864年まで、250年以上に及ぶ奴隷制で失われた意思とアイデンティティ。奴隷解放以後のブルースには、それを取り戻そうとする葛藤が表現され、その先の夢や願望、とても個人的なことが歌われるようになった。そういう意味で、この歌は、自己の混乱からアイデンティティ(本来の自分)を取り戻そうと葛藤する、まさに「ブルースの心」を持った歌、なのだと感じる。
 
奴隷船で運ばれてきたアフリカ人は、霊歌やチャントで、「生まれた土地へ戻りたい」と言う秘められた思いを伝えた。彼らは週末コンゴスクエアに集い、故郷の歌を歌い踊った。彼らの打楽器に西洋のブラスが取り入れられることで、ジャズへと発展。彼らはまた、バプティストやメソジストといったキリスト教の信仰を許され、黒人専用の教会(Afro-Church)に集い、そこでゴスペルが生まれた。労働の詩はブルースの母体となった。また複雑なメロディラインやハーモニーというヨーロッパ音楽の要素を取り入れて、ピアノで奏でるラグタイムが生まれた。なんて肥沃な土壌を持つ音楽であることか。
 
The spirit will not descend without song (歌に導かれる聖霊の降臨)という、古いアフリカの格言がある。歌と踊りは宗教儀式の大事な要素だった。(BLUES PEOPLE)
 
聖霊の降臨―はアフリカの宗教には限らなくて、たとえば、MJ が読んでいたスーフィ詩にみられる思想(過去ログ)も、「歌と踊りで神様と一体になる」こと。「神様」は宗教によって姿を変えるけど、カソリックだったら、ホーリースピリットが人間とキリストの交信役で、その上に「神さま」がいて、キリストはその息子(三位一体)。 MJ 自身の神様は、ダンシング・・の一節で定義(過去ログ)されている。 アフリカでは、自然をつかさどるたくさんの神様がいて、このアニミズムは日本でも根付いていた信仰だから、わたしも親しみを感じる。
 
聖霊の降臨―はアフロ・クリスチャニティにも受け継がれ、ゴスペルはその触媒だった。アメリカで生まれた子孫にとって、生まれた土地、アメリカこそが故郷。だから先祖の地アフリカに対するあこがれは、「ヨルダン川を渡り、神様にお会いしたい」と言う、ゴスペルで歌われる願望に姿を変えてゆく。ヨルダン川を渡る―ということは「死」であるとともに、天国への入り口、現世の苦難からの解放を意味するので、その教えは彼らの心を捉えた。 (BLUES PEOPLE)
 
「聖者の行進」には、その思想〜ヨルダン川へのあこがれ〜がよく表われているので、過去ログ改訂版 を投稿しておきました。
 
アフリカでは川信仰が強く、その昔、ビクトリア大滝の近くにある地方では、死が近づいた酋長は、飾り立てた大きなカヌーに乗せられ、食物とともに川の流れに乗せられた。カヌーはそのうちに滝に呑まれてゆく。川岸では部族がお別れのチャントを歌い、カヌーを見送る。西アフリカでは川の神様が一番強いとされ、洗礼というクリスチャンの儀式も=、と言うイメージで好ましく受け入れられた。(BLUES PEOPLE)
 
〜「あなたへの思いを決して捨てない」と結ばれる、この歌は〔神様〕へのラブレターにも思われる。その神様には父性と母性が存在して、間違っていたら叱り、迷ったら導き(父性)、キスをして糧を与えてくれる(母性)。 その神様とは、MJがダンシング・・の詩で語った神様(MJは神様を、SheHe両方の性を使ってます)であろうし、先祖の魂や、身近な現世の人、でもあり得る。
 
たとえば、MJ の生涯のメンターだったジェームズ・ブラウン。セクシーダイナマイト(!)なんて凄い異名を持つJBの仕草はMJのダンスパフォにもよくみられる。たとえば、スリラーダンスで赤ジャケの裾を持ち上げるところとか・・・(さりげないけど、どきっとする色っぽさ)。2003年のBET授賞式でJBへのサプライズプリゼンターを勤めたとき、MJは途中で涙声になった。・・・心配したJBが駆け寄ってくる。式のあとのバックステージで、「プライベートで話そう。きっと電話するんだよ」とJBに言われ、テレながら、電話番号ちょうだい〜僕持ってないんだ〜と叫ぶ彼は・・・かわいいなあ。いくつになってもJBの傍に居るマイクは純粋な少年みたいで。実際に電話して話すことはあったのだろうか??

200712月に亡くなったJBMJはホームタウンでのお葬式に先立ち、深夜密かに安置所を訪れ、5時間JBに寄り添っていた、という。やっとふたりきりでお話しできたんだね。インスピレーションをずっと与え続けたJBMJの神さまの一人だった、に違いない。
                          イメージ 1

とはいえ、この歌はファンクなJBリズムソングではなく、メロディック。
クラシック合唱から違和感なく本章ゴスペルに繋がる。
ここに遠い昔(19世紀始め)、ヨーロッパの音楽がアフリカの音楽に取り入れられて、ラグタイムが生まれ、ジャズが発展し、今に至る黒人音楽の母体となってきたブルースの歴史が思い起こされる。
 
序章は〔歓喜の歌〕合唱の一部。この第四楽章は現在EUの祝歌として採用されており、いわば、ヨーロッパ諸国“統一のシンボル”と言う感じ。譜面が完成したのは、1824年というから、ヨーロッパの国々は産業革命後の発展まっただなか。アメリカ南部のプランテーションで生産される安い綿を輸入消費していた。
1833年に奴隷制廃止法を成立させたイギリス。
30年後の11日、リンカーン自身まだ時期尚早だと苦悩しつつも、奴隷解放宣言を公布した。それは、ひとつには安い綿の供給元を失いたくないイギリスやフランスの介入(南部支援)の動きを先んじて、封じ込める狙いがあった。
そして実際、イギリスでは、ロンドンを始め主要都市で、多くの人たちが、この解放宣言を祝福し、世論は政府が南部支援に動くことをけん制した。ウィルバーフォース (過去ログ)たちの命を削った社会改革はしっかり根付いており、当時の市民のモラルの高さが伺える。

そして、あらゆる非難の渦中にいて先の見えない中、決断したリンカーン大統領も凄い・・・。彼は、当初、解放後の奴隷を海外のコロニーに移住させる構想をもっていた。それは黒人と白人は同じ社会で相容れない、という思想(人種偏見とは微妙に異なる、合理的な考え)に基づいてのもの。しかし、解放宣言後は「国民」としての黒人、のあり方を模索するようになった。暗殺がなければ・・・という歴史のwhat if が浮かぶ・・・。  
 
話を歌に戻すと、アフロ・クリスチャンは、神から約束の地を与えられたユダヤ人の苦難を自らに重ねた。MJはその先祖の思いに自分を重ねた。
ブリッジで歌う思いとは・・・。


〜《意思と関係なく》自分は支配され、世間から重い荷物を
負わされているようです。僕は混乱してる。
だから、神様、どうか僕にお示しください。
約束の地で僕を待ち、見守ってくださいますことを・・・。〜
 
そして怒涛のごときコール&リスポンス。
エクスタシー(聖霊降臨)へと自らを導く。
 
イメージ 2Heal me and Bathe me ・・・洗礼。
禊の意味は、やはり宗派によって多少変わって
いくようだけど、
再生、
罪を洗い流す、
神への忠誠、
死して生まれ変わる、

などの意味がある。思い出されるのは、1993年のグラミーでレジェンド賞を授与されたときのスピーチ〜僕は身を清めてきました。それは僕の再生であり、魂を清めるようなものでした〜The last few weeks, I have been cleansing myself and it's been a rebirth for myself.It's like a cleansing spirit.
 
祈りの章の結びは、
I’ll never let you part
For you’re always in my heart
「僕は決してあなたへの信仰を捨てない                 
あなたはいつだって僕の心の中にいるのだから」
これも洗礼の意味するところ、神様への忠誠 といえよう。
 
Bathe me・・・
イメージ 3

デンジャラスツアーのステージで。
降臨した天使は、MJ をそっと抱擁・・・傷ついた心を慰撫する、だけでなく、再生の歌を「すばらしいね」といって祝福しているように思える。
 
まさに〔歌いなさい。そうすれば聖霊は降りてくる〕。
Don’t Go… まだ行かないで、もっと僕を見守ってください・・・。

イメージ 4


歌の終わりで、両腕を広げ、天を見つめるMJが大好きだ。
地上の汚濁、どんな醜聞もあなたを汚すことは出来ない。
 

 
参照:
BLUES PEOPLE THE NEGRO EXPERIENCE IN WHITE AMERICA AND MUSIC THAT DEVELOPED FROM IT: Le Roi Jones, Quill NY 1963: 1〜7章
LINCOLN, David Herbert Donald, Simon & Schuster 1995: p379
http://dancingwiththeelephant.wordpress.com/ :The king of pop and the godfather of soul


デンジャラス


悪徳をまとい、物腰も洗練されたデンジャラス女。
物語的には、ビリージーン、ダイアナというストーカー女の系譜に連なる。
彼を誘惑する女性はますますパワーアップ。
一方マイベイビーは相変わらずナイーブで傷つきやすい。
デンジャラス女は、魅惑的な姿をちらちらと彼に見せつけ、欲望を掻き立てる。

たとえば、どんな感じかというと、
She came at me in sections …More curves than a scenic railway.
フレッドアステアの映画、〔バンドワゴン〕ガールハントの章で、
アステアの台詞が歌詞に引用されている (narrative2, line 1)。
3:24くらいに彼女は登場。



She came at me in sections・・・カービィなボディラインを見せ付けるように、
ポーズを決めながら (in sections 写真のシューティングのように)、
彼に近づいてゆく・・・という感じ。
 
男はLUST(肉体的欲望)の誘惑にぎりぎりのところでとどまっていた・・・ 
Verse 1, line 2: I was walking the line)。
マイベイビーはその挑発に耐え切れず、彼の元を去ってしまった.
Lust は彼にとって、罪(Sin)。
しかし、マイベイビーという心のプリンプルが去ったことで、とうとうその「罪」に溺れてゆく。
そして、物語の連続性でいえば、BLOOD ON THE DANCE FLOOR で衝撃的な
展開が待っている・・・。
 
名前がないデンジャラス女は“悪徳”や“LUST”の化身と考えられる。
対照的に、マイベイビーは男にとって、自分の良心、つまり Another part of me
自分を導いてくれる、内なる灯台であり、二人を比較すれば、
 
デンジャラス女                               マイベイビー
悪徳              VS              良心
Lust                                         
 
という図式が浮かぶ。男の心の中で起こる、両者のせめぎあい。。。
〔悪徳〕は魅惑的な姿で人をとりこにしようとする。
マイベイビーが彼の元を去った、ということは、愛や良心が悪徳の誘惑に負けた、
というメタファーにもとれる。
そのとき、罪は男の心に忍び込み、支配する。
デンジャラス女はマイベイビーを追い出した。
「悪徳や罪」 は、「良心や愛」をいとも簡単に凌駕するのだ、
という現実をつきつけているようだ。
 
Lust をモラル的に「罪」だとする考えは宗教的なものだろう。
(たとえば、クリスチャニティの世界では、7つの大罪のひとつとして表現される場合がある。)
MJはのちに脱会したけれども、敬虔な宗教の信者だったから、そのパラダイムに
ずっと縛られていたのかもしれない。
この歌にはそういうモラルを破壊したい、言い換えれば、その境界を越えたい、
という逆のベクトルもまた感じる。
 
壊した先にあるものは・・・?? 
ブラッドオンザフロアで描かれた、インモラルな関係に溺れていた男の末路か。
あるいは、古今東西、LUSTは芸術を生み出す燃料でもあったから、
自分の殻を破ることで、(=デンジャラスな男になることで)抑えていた情熱を解き放ち、
芸術表現の幅を広げてゆくのか。・・・いろいろ想像できる。
 
壊した先にあるものは・・・?? もはやMJ教の信者、として思うに、相対的な愛、
社会のものさしで図るような愛から、絶対的な愛、神様の愛にシフトする、
という意味、もアリだな、と。

この歌が「陰」の世界なら、「陽」の世界が教祖さまの心にはあっただろう。
マイベイビーに捧げる相互的な愛が、ここにいたって、
もっと大きな個人のレベルを超えた愛にパラダイムシフトしてゆくのではないか。
それがために、マイベイビーは彼の心から出てゆかねばならない。
そしてナイーブで傷つきやすい彼女は強くなって彼のもとに帰らなくちゃならない。
より大きな愛を彼の心にハグくませるために。


 
歌詞訳。デンジャラス女を「悪徳やLUST」に、
マイベイビーを「良心」と置き換えても意味が通ります。
 


(Narrative 1)
The way she came into the place
I knew right then and there
There was something different about this girl
 
The way she moved
Her hair, her face, her lines
Divinity in motion
 
As she stalked the room
 I could feel the aura of her presence
Every head turned feeling passion and lust
 
The girl was persuasive
The girl I could not trust
The girl was bad
The girl was dangerous


彼女がその場に現れたときの姿
僕はすぐさま悟った
この娘は何か違う
髪、表情、身体の線、
その動きの中に神聖さが宿っている
 
彼女が部屋にそっと入ってきても
ぼくはその存在のオーラを感じることができた。
情熱と欲望を感じ、みな振り向いた。
 
この娘は口がうまい
僕はこの娘を信用できない
この娘はワルだ。
この娘は危険だ。


(Verse 1)
I never knew
But I was walking the line
Come go with me
I said I have no time
And don't you pretend
We didn't talk on the phone
My baby cried
She left me standing alone


ぼくは気づいていなかったが
ぼくはぎりぎりのところを歩いていた。
〜 私と付き合って
ぼくは時間がないといった
〜 私たち電話で話したじゃない、とぼけるつもり?
マイベイビーは泣いた。
彼女は僕をおきざりにして去っていった。
 
(Chorus)
*She's so dangerous
The girl is so dangerous
Take away my money
Throw away my time
You can call me honey but
You're no damn good for me *

 
彼女は危険だ
あの娘はとても危険だ。
僕のお金を奪い
僕の時間を無駄にする
君は僕をハニーと呼んでいいよ
でも君はぼくにとって何の価値もない
 

 
(Narrative2)
She came at me in sections
With the eyes of desire
I fell trapped into her web of sin
A touch, a kiss, a whisper of love
I was at the point of no return
 
Deep in the darkness of passion’s insanity
I felt taken by lust’s strange inhumanity
This girl was persuasive
This girl I could not trust
The girl was bad
The girl was dangerous

彼女はポーズをとりながら僕に近づいた。
目に欲望を宿して
僕は落ちた
彼女の、罪というわなに
触れあい、キス、愛のささやき
僕はもう戻れないところにいた。
 
情熱の果ての狂気。その暗闇に深く潜む
肉体の欲望という、未知の非人間性に、
どうやら、魅せられたようだ。
この娘は口がうまい
僕はこの娘を信用できない
この娘はワルだ。
この娘は危険だ。

(Verse 2)
I never knew
But I was living in vain
She called my house
She said you know my name
And don't you pretend
You never did me before
With tears in her eyes
My baby walked out the door

 
そのときは気づいてなかったけど
僕は平凡きままに暮らしていた
彼女は家に電話をよこし
〜 わたしの名前、知っているでしょう?
〜 わたしと関係したことなかったなんて、いわせないわ
と涙をためていった。
マイベイビーはドアから出て行った。


(Chorus)
*repeat
** Dangerous
The girl is so dangerous
I have to pray to God
'Cause I know how lust can blind
It's a passion in my soul
But you're no damn lover
Friend of mine**

デンジャラス
あの娘はとても危険
僕は神様に祈らなくてはいけない
欲望がどれだけ人を盲目にするか知っているから
それは僕の魂にひそむ情熱
でも君は恋人でも友達でもない

(Bridge)
I cannot sleep alone tonight
My baby left me here tonight
I cannot cope 'til it's all right
You and your manipulation
You hurt my baby


今夜はひとりで眠れない
今夜マイベイビーは出て行った
僕は立ち直るまで、どうしていいかわからない
君と君の巧みな操縦
君はマイベイビーを傷つけた

(Narrative 3)
And then it happened
She touched me
For the lips of a strange woman
Drop as a honeycomb
And her mouth was smoother than oil
But her inner spirit and words were
As sharp as a two-edged sword
But I loved it
'Cause it's dangerous


そして事は起こった。
彼女は僕に触れた
見知らぬ女の唇
蜂の巣のような滴り
彼女の口は油よりも滑らかだった。
でも彼女の心や言葉は両刃の剣のように鋭かった。
でも僕はそれが嫌いじゃなかった。
それは危険なものだったから。
 


低いトーンのナレーションは、陰影を帯びてねっとり。
t、d、l、といった舌音や、m、n、p、b、v、f、の破裂音がなんとも官能的。
そして、デンジャラッス・・・耳をくすぐるような、“s” の音。
マイケルの歯や舌や唇の動きが感じられて、これが全編アカペラで歌われたら・・・
ぶっ倒れそうですわ。
 
・・・3バースめの、リアルで濃厚なシーンは実体験のひとこま??
多忙なときを縫って、そういう時間も、あっただろう。
魔王様は基本的に女性が大好きだったのでは??立場上、女性関係をオープンに
できなかっただろうし、その気持ちを正直に表現したら、大変な騒ぎになるわけで・・・。
ファンやラッキーガールとのハグシーンを見ても、すごくうれしそう!!

 
イメージ 1

イメージ 2



母親をリスペクトし、いい関係を保っている男性というのは、おのずと女性をリスペクトし、
結果おもてになるのではないでしょうか。
ぜひ、市長にはマイケルの♪でもせんじて飲んでいただきたい。


DO YOU REMEMBER THE TIME?


アルバム・デンジャラス(’91) には、人種や国境を越えて仲良くしよう、と歌う曲がいくつかある。JAM, HEAL THE WORLD, BLACK OR WHITE・・・。
原始、人は平和に自然と共存して暮らしていた、というアースソングのメッセージを借りれば、ふたたびその原始の絆を取り戻そう-Reunion(再結束)という言葉が的確だろう。
 
REMEMBER THE TIME も「絆を取り戻そう」という歌だけど、上の3曲のような地球人類的な発想ではない。MJは、ダイアナ・ロスのことを心に描いて書いた曲だ、とジャーメイン兄に語った。(p194:You are Not Alone) 

再会した二人。昔の絆を取り戻そうと親密な思い出を語りかける。しかし、ニュージャックスイングの鋭い音のアレンジで歌うボーカル。恋の追憶をただ甘くイメージさせるだけのものではないだろう。
 
マイケルは歌の世界をSFで拡大する。それは歌の解釈の一助となるはずだが、このSFの意図がずっとわからなかった。ところがクインシーのBACK ON THE BLOCKを購入し、聞いていたところ、気づくことがあった。このアルバムはアフリカとアメリカの音楽を融合したもの。 黒人の誇りを音楽にしたもの。自分たちはどれほど遠くに旅をしても、円を描くように自分たちのコミュニティーに回帰する−つまり 〔REUNION〕、というコンセプトがタイトルに込められている。
 
コミュニティーのREUNION− これこそ、SFのコンセプトなのでは!と。。。
ではその意図とは?ミューズ・ダイアナの姿を借りながら、実はマイケル自身のアイデンティである「黒人コミュニティー」に向けて、自分たち自身の再結束(REUNION)を促す、ということ。
 
メインキャラクターとして、エディー・マーフィー、ソマリア出身のスーパーモデル・イマーン、マジック・ジョンソン。 エディは映画で、アフリカ某国の王子を演じ、アメリカの女の子と恋をして結婚するという役を演じた。SFの舞台は古代エジプトを模したような宮殿。アフリカとアメリカの融合を暗示している。奴隷を象徴するエンタテナー。クィーンは気に入らないと処刑を命じる。宮殿内は、嫉妬や倦怠、横暴、裏切りで、ハッピーではなさそうだ。
 
このSFで、マイケルはトリックスター的役割を演じている。
トリックスターは問題児。揉め事を起す困った存在ではあるが、実はそれがために組織や家族の結束を促し、連帯感を高めるという、アンビバラントな存在である。
(家族や親戚、あるいは職場でいませんか、こんな人。困った奴だ、といいながらみんなで頭を寄せ合って解決策を探る・・・。そのとき、家族や仲間は同じ思いを共有し、結束している。)

魔法を使い、思わせぶりにイントロを歌う彼はクィーンをたちまち魅了する。
嫉妬した王は捕縛を命じ、逃げ回る彼は、宮殿中を混乱におとしめる。
隙を見てクィーンの部屋に忍び込み、ふたりはキスをする。
それはクィーンに人を愛する心を取り戻させたかのようだ。
そして、誰もいないホールで王と遭遇したとき、いたずらっ子のような笑顔を残し、砂塵のごとく消える。
 
王やクィーン、エンタテナーたち(奴隷の象徴)の先祖はその昔、平和に仲良く共存していたのだろう。恋の記憶をたどってゆくクィーンはきっとその先祖の記憶にまでいたるに違いない。
 
87年に、黒人のノーベル賞作家、トニ・モリソンは「ビラブド」(BELOVED)という大ベストセラー小説を出版。彼女の小説に込めた思いは、自分たちアフリカン・アメリカンの先祖の苦しみや悲しみを永遠に忘れない、ということ。奴隷船だと思われる遠い先祖の記憶が「ビラブド」と名づけられた娘を通して再構築される。作者はコミュニティー、特に若い世代が急速に自分たち先祖の歴史を忘れてゆくことに危惧を感じた、という (あとがきより)。
 
89年に、グラミー7冠のアルバムBACK ON THE BLOCKをリリースしたクインシー。
彼はコミュニティーにおいて、ギャング同士の抗争で命を落とす若者を憂い、ヒップホップという音楽カルチャーを通して、教育の機会を提供した (過去ログ)。(娘キダーダの恋人、ラッパーの故チューパックはギャングの抗争で命を落とした。)
その発想は、ストリートに「ワル」の新しい定義を与え、若者を奮起させようとした曲、バッドのコンセプト(過去ログ) にも通じている。
 
バッドで、自分こそコミュニティーの「ワル」なんだ、と同胞にメッセージを送ったMJ
REMEMBER THE TIMEは、クインシーやトニ・モリソンの作品に描かれたような、当時の社会風潮に准じるもの。そして自身の曲BADの延長線上にあるもの、といえる。
 
チャンドラー事件以前のこの時期。メディアはマイケルの白いメイクアップをスキャンダラスに書き立てていた。MJは白人になりたいのか?という論争は一種の社会現象となった、そうだ (ウィラさん: M・ポエティカ)。

この歌は − 黒人であることに誇りを持っている − という彼の答え。
白く装わなければならない本当の理由に耳をかさないメディア、偏見と差別の社会システムのなかで、結果的にトリックスターを演じてしまったようだ。まるでこのSFのように・・・。
 
ボーダーを越え、白いメークを施し、アイデンティティーすらもあいまいにしてしまったかに見えたMJ。でもこの歌は彼があくまでも「黒人コミュニティー」に属し、その絆を大事にしている、という証。
 
ブリッジのところ、リップ・バイブレーションと巻き舌でDa, Da, Da ・・・と歌うところはとてもファンクである。 ♪ Remember The Timeとリフレインされるとき。マイケルがコミュニティーに向けて、自分たちの歴史を忘れないで、結束しよう、と訴えている気がしてならない。

 
 

Do You Remember
When We Fell In Love
We Were Young
And Innocent Then


Do You Remember
How It All Began
It Just Seemed Like Heaven
So Why Did It End

 

Do You Remember The Time
When We Fell In Love
Do You Remember The Time
When We First Met girl
Do You Remember The Time
When We Fell In Love
Do You Remember The Time

 
 
君は覚えているかい?
ぼくたちが恋に落ちたときのことを。
そのころ僕たちは若く無邪気だった。
 
君は覚えているかい?
僕たちの恋の始まりを。
まるで天国みたいだった。
どうしてそれが終わったんだろうね。
 
君は覚えているかい?
僕たちが恋に落ちたときのことを
君は覚えているかい?
初めて会ったときの事を
君は覚えているかい?
僕たちが恋に落ちたときのことを
君はそのときのことを覚えているかい?

イメージ 1

なんかさあ、このショット、目が釘付けになっちゃうんだよね・・・。

WHO IS IT?

 傷心の孤独な天使の歌
マイケルはいつも力強く、地球や愛の歌を歌っているわけではない。ときにはこんな傷心の歌も。。。
イメージ 1この歌も難解なひとつだったけど、ようやく見えてきたので、記録しておきます。
マイケルは意味のないことは言わないし、行わないという。群舞がマイケルの自己のエクステンションであるように、ビデオも歌の世界を拡大するものだ。 
WHO IS IT? の 歌とSFをトータルで見れば、失恋の痛み、というレイヤーの下に、ショービズの世界に跋扈する裏切りと不正義というメタファーが透けて見えてきた。 
ビデオを見た後で、わたしにはむしろ後者による傷心・パラノイヤ(人間不信)を伝えたかったのだ、と思える。

描かれたストーリー:
永遠の愛を誓った女性がいなくなる。
手紙すら残してくれなかったから、突然去った理由がわからない。耐え難い孤独が心を引き裂く。何故いなくなったの?真実が知りたい、と葛藤する日々が歌に描かれている。
僕は
お金を与えた
時間を与えた
心のうちにあるもの全てを与えた
情熱も真心も与えた
約束も誰にも話していない秘密も
 
彼女は
僕に永遠と、ひとつになって生きる一日を約束した。
僕たちはあらたにともに人生を歩むことを誓った。
 
そして彼女は
ずっと愛すると密かに僕に約束した。
その誓いもまた真実ではない。
ねえ、僕はどうしたらいいのだろう?
 
それは大した事じゃないように思える
思い違いだったかもしれない
だって誓いは何も幸運を運んでないから。
 
いまだに僕は夜ひとりで泣いている。
僕が冷静でいられると思わないで
僕は自分を偽っているんだから
 
彼女が僕の元を去った理由
それは誰か他の人に原因があったの?
 

And The Reason Why She Left Me
Did She Find In Someone Else?

(それは誰?)
僕の友達のひとり
(それは誰?)
僕の兄弟?
(それは誰?)
だれかが僕の心を傷つけている
(それは誰?)
こんなことにはもう耐えられない
 
僕は地獄に落ちた亡者
死にかけた苦しみの塊
これは不当だ
汝に災いあれ。
この罰が僕に慈悲をたれんことを祈る。
 
彼女は僕に約束した
永遠にともに生きることを。
僕たちは誓った
真実の愛を生きようと。

彼女が僕の元を去ったのは
何か説明できない理由に思われる。

It Seems That She Has Left Me
For Such Reasons Unexplained


真実を見つけなきゃならない。
でもどうやったらいいんだろう。
 
それは大した事じゃないように思える
思い込みだったのかもしれない
だって誓いは何も幸運を運んでないから。
 
いまだに僕は夜ひとりで泣くんだ。
僕が冷静でいられると思わないで
僕は毎日思い悩んでいる。
彼女は手紙も残してゆかなかった。
ただ現れて、去っていった。
 
 
(それは誰?)
僕の友達のひとり
(それは誰?)
僕の兄弟?
(それは誰?)
だれかが僕の心を傷つけている
(それは誰?)
僕は耐えられない。さびしいから。

          
   
*ハイライトした歌詞で、推測できる「彼女がいなくなった理由」は・・・
 
1.  浮気をし、誰か他の人のもとに走った (愛が負担になり、浮気?)
2.  誰かに言われて別れさせられた  (キャリアの邪魔になるから)
3.  誰かとぐるで、初めからだますつもりだった  (お金や秘密を得ること)
 ドアの向こう、顔の見えない何者かに対して、「誰なの、僕の心をこんなに痛めつけるのは!」と叫ぶ。正体がわからないだけに身近の人を疑い、疑心暗鬼になる苦悶がすくいとれる。
さて、ビデオには歌に描かれたストーリーの延長、ビハインド・ザ・シーン(彼女の正体と行動)が描かれている。監督はデビッド・フィンチャー(David Fincher)。のちにブラッドピットの「ファイトクラブ」や話題作「ソーシャル・ネットワークを撮った人。現れては、突然去った女性。実はプロのコールガールだった。主人公は雇われたコールガールとは知らず、愛を育んでいたようだ。なんであれ、この女性とLADY IN MY LIFE(スリラー)に描かれたような濃密な愛を交わしたのであれば、その傷心たるや大きい。
誰がどのような意図で彼女を近づけたのか、そして彼女の正体を知るように導き、仲を引き裂いたのか・・・。

歌とSFをセットで考えれば、女性が彼のもとを去った理由は、先にあげたうちの3番目だ。十分なお金を引き出し、秘密も手にし、カードの切り札(たとえば、契約を有利に運ばせる材料)を手にしたら、あとは彼女との縁を切らせるだけ。欲のために、人の心を弄ぶプロット。身近な人間を疑わなければならない孤独と人間不信。
彼女は組織を逃げ出し、彼の元へ戻るが、時は既に遅かった。傷心の主人公はひとり空中(!)に去ったあと。孤島の一室に佇む。フレームだけの窓。風に揺れるカーテン。そのフレームから見える青い海と空。主人公の果てしない空虚感、孤独を象徴しているかのようだ。


イメージ 2

楽曲:
オーケストラのイントロは、Jorge Del Barrio。 アースソングの繊細なイントロ(ハープとピアノのアレンジ)を手がけた人。キーボードのアレンジャーのひとりはフランクの本にも登場していた、Brad Buxer。 彼によれば、曲のアレンジはいつもマイケルの頭の中で既にできあがっていたという。それを彼が口頭で伝え、自分がキーボードで音をたたき、彼のイメージする音がきたら、それだ (Thats it!)、と指示するのだという。 マイケル本人もインタビューに答えて、「自分の頭の中でベースやドラムスの音が鳴って、形になってゆく」ことを述べており、ビートボックスでそれを再現してみせた。やはり天才ですね。。。

オプラおねだりバージョン:



ベース、ギター、キーボード、シンセ、オーケストラ(ストリングス)、ソロのチェロ演奏などで構成。プロデュースはマイケルとビル・ボットレル。シングルカットは1992年8月末にリリース。


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