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FOREVER, MICHAEL

マイケルジャクソンの音楽とアート。ジャズ・ロック・ブルースなど黒人音楽の歴史とライブ魅録。

書庫OFF THE WALL

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とある嵐の晩。。。IPODをドックに接続して、シャッフルにかけ、音量を上げて聴いていた。するとシャッフルの意外な楽しさを発見。 イントロ当てクイズが出来たり。ほかのアーティストと混じって流れると聞きなれたはずの曲がとても新鮮に聴こえたり。いまさらだけど、コンセプトアルバムの流れで聴くのとは別物の感がしたりする。
アイ・キャント・ヘルプ・イット。ベースとシンセサイザーのイントロを聴いて、ああ、これはジャズ・・・でもジャズは入れてなかったはず、と??だった曲。そのうちマイコーのボーカルが流れてきた。このイントロはディープなベースと軽く流れるようなシンセの音の対比がおもしろい。 重厚なベースの音がイントロから終盤まで全編リズムを支配。ドラムスのリズム・サポート。それに電子ピアノ(グレッグ・フィリンゲイ)やサキソフォン、トランペット、フルート、トロンボーンなどホーン隊 (シーウインドホーンズ)がからむ。さらにパーカッション(ポーリンホー・ダ・コスタ)がファンキーなアクセントを加える。後半2:30あたりからはストリングスがシンフォニー風にアレンジされている。インストだけでもなんて贅沢な作り。もっとも贅沢な曲作りはこの曲に限らないけれども。
I CAN’T HELP ITWITH SNOW WHITE (!?) ジャズシンガー マイコー。
ソング・ライティングはスティービー・ワンダーとスザイヤ・グリーン (SusayeGreene)。アルバム「オフ・ザ・ウォール」の8曲め。あらためて、このアルバムを聴き直してみたら、いまさらながらにジャズ色が濃いのに気づく。ソニーとMJエステートの契約でリリースされるアルバムに「オフ・ザ・ウォール」のリミックスが予定されていると聞く。ふたたびクインシーのアレンジだそうだが、ヒップホップ色が強いアルバムになるかな。それとも音楽のシチューみたいなアルバム? プロジェクトが本当に実現するならすごく楽しみです。。。
スティービーがこの曲を作ったのは1976年。共同ソングライターであるスザイヤは最後のザ・シュープリームズ (モータウンレーベルの女性ソウルグループ)のメンバーでもあった。彼女がスティービーのアルバム「ソングズ イン ザ キー オブ ライフ (Songs in thekey of life)」のバックアップボーカルを収録中のとき。スティービーがやってきて、「マイケルに何か書きたいんだ」といってきた。歌詞がまだなく、ふたりで書き上げた。
スザイヤとマイケルはスタジオで一緒に、スティービーのこの新しいアルバムを聞いていた。3時間ほどもかけて。そして二人はスティービーが作ったときめくような音に魅了された。 (スザイヤのインタビュー) 

7・7・09のメモリアルで。
〜 想像さえしなかったよ。ぼくの書いた曲がクインシージョーンズに届けられ、彼はそれを聴いてくれた。そして僕の姉妹のレニーがカセットをくれて・・・その曲は僕の手元に帰ってきた。君のすばらしい歌とともに。本当に信じられないくらいすばらしく、君はこの歌を歌ってくれた。〜 (スティービーはそのあとピアノでメロディを弾く)
6・30・09 モントリオールジャズフェスティバルでのライブ:
歌詞和訳。君を愛さずにはいられない。

I Can't Help It
[1stVerse]
Looking In My Mirror
Took Me By Surprise
I Can't Help But See You
Running Often Through My Mind


僕の鏡を覗き込んで

君は僕をびっくりさせたね。
僕は君をみつめることしかできないよ。
君はいつも僕の心を翔けぬけていく。


[2nd Verse]
Helpless Like A Baby
Sensual Disguise
I Can't Help But Love You
It's Getting Better All The Time

 
赤ん坊のように頼りなげで
セクシーに振舞う
僕は君を愛さずにはいられない

僕たちはますます親密になっていくよ。一分一秒毎に。

[Chorus]
I Can't Help It If I Wanted To
I Wouldn't Help It Even If I Could
I Can't Help It If I Wanted To
I Wouldn't Help It, No

 
望んでもやめることはできない
たとえできてもやめたくない

もうとめられないんだ。

[Chorus] REPEAT

[3rd Verse]
Love To Run My Fingers
Softly While You Sigh
Love Came And Possessed You
Bringing Sparkles To Your Eyes

愛は僕の指をやさしく動かす
君はためいき
愛は君を虜にし
君の瞳は光を宿し輝く


[4th Verse]
Like A Trip To Heaven
Heaven Is The Prize
And I'm So Glad I Found You Girl
You're An Angel In Disguise

天国へ旅しているようだね
天国はごほうび
そして僕はとてもうれしいんだ
君のような子と出会えて。
君は天使の化身


[Chorus]
I Can't Help It If I Wanted To
I Wouldn't Help It Even If I Could
I Can't Help It If I Wanted To
I Wouldn't Help It, No

And I'm So Glad I Found You Girl
You're An Angel In Disguise

[Chorus]
I Can't Help It If I Wanted To
I Wouldn't Help It Even If I Could
I Can't Help It If I Wanted To
I Wouldn't Help It, No

イントロ・・・パーカッションの音と掛け合うように、マイケルのvocal hiccupsが続く。ボーカルとパーカッションのアレンジはMJ 。ドラムス、ベース、ギター、電子ピアノが怒涛のように後を追う。マイケルの大きなhiccup の後、メロディに入る。間奏部や、コーラスでは、ホーン隊とパーカッション隊のゴージャスな競演が繰り返される。まるで、追いかけあうように・・・絡むように。そしてその競演にさらに絡んでゆくバックグラウンドボーカル・・・。Don’t Stop ‘til You Get Enoughと並び、MJならではのR&B爆裂の大好きな一曲。
この2曲はマイケルの作詞・作曲です。

アルバムOFF THE WALLの3曲目(5:14)。シングルカットはROCK WITH YOUの(とんでもなく贅沢な!)B面としてリリースされた。このシングルはUSビルボード1位、US・R&Bシングル部門1位となる。

イメージ 3OFF THE WALL のリリース(1979年8月)に先立ち、THE JACKSONSとしてのアルバムDESTINYが前年12月にリリースされた。EPIC移籍後、初めてのメンバー自身による作詞作曲および制作のアルバム。Blame It On the BoogieとShake Your Bodyを擁するこのアルバムはUSチャート11位にはいるヒットとなる。この結果に勇気を得たMJは、予定されている(EPIC移籍後の)初のソロ・アルバムも出来うる最高のものにしたいと意気込んだ(Moonwalk, p.155)。

1978年10月に封切られた映画THE WIZ(詳細は:こちら)。撮影中にQと運命的な出会いをし、その後“父子”みたいな友情を結ぶ。映画出演を通して、さらに視野を広げ、自分の進むべき道を模索するMJ。その模索はOFF THE WALL へと結実する。

イメージ 2右:PAULINHO DA COSTA
MJによる解説:
Workin’Day and Nightは(パーカッション担当の)ポーリンホーのショーケース。自分のバックグラウンドボーカルは、彼のおもちゃの福袋(grab bag of toy)に急いで追いつこうとしている。グレッグは、電子ピアノを用意し、事前にアコースティックピアノの完全な音質を再現できるようにセットし、余計なエコーを排除した。歌詞のテーマはDESTINY 収録のThe Things I Do For Youに近いが、より洗練されたものにした。(Moonwalk, p.160)



CREDIT:

LEAD AND BACKGROUND VOCALS: MJ
BASS: LOUIS JOHNSON
DRUMS: JOHN ROBINSON
GUITAR: PHIL UPCHURCH
ELECTRIC PIANO: GREG PHILLINGANES
PERCUSSION: PAULINHO DA COSTA, MJ, JOHN ROBINSON

HORNS ARRANGEMENT BY: JERRY HEY
HORNS PERFORMED BY: THE SEAWIND HORNS
-TRUMPET & FLUGELHORN: JERRY HEY
-TENOR, ALTO SAXOPHONES & FLUTE: LARRY WILLIAMS
-BARITONE, TENOR SAXOPHONES & FLUTE: KIM HUTCHCROFT
-TRONBORN: WILLIAM REICHENBACH
-TRUMPET: GARY GRANT
RHYTHM ARRANGEMENT BY: GREG PHILLINGANES & MJ
VOCAL AND PERCUSSION ARRANGEMENTS BY: MJ

イメージ 1右:JERRY HEY
ホーン隊はジェリーヘイ率いるThe Seawind Horns。トランペット、フリューゲルホーン、テナー/アルト/バリトーン・サクソフォン、フルート、トロンボーンが加わっている。ゴージャスです。

ライブは、BADツアーとDANGEROUSツアーの1st legで歌われた。とても華やかなステージ。
アルバムOFF THE WALLの二曲目は、イギリス人ロッド・
テンパートンによる、ROCK WITH YOU。綺羅星のような
永遠のリズムを放つマイケル作のDON’T STOP ‘TIL
YOU GET ENOUGHに比べ、よりポップ色の強いR&B。

何気に使っているポップという言葉。じゃ音楽のポップス
とは・・・何?ここで再び、アメリカ文学者の大和田俊之
さんがわかりやすく解説されている。(現代思想2009年8月
臨時増刊号マイケルジャクソン特集号:p103)


(大胆なまとめであるが、と前置きして)片方にブルースや
       ロックンロールに代表される反復音楽があるとして、もう
       片方にクラシック音楽的な機能和声に沿ったコード進行を
       持つポップスがある。前者が音楽的な解決を先送りにして
       宙づり状態のまま延命させる音楽だとすれば、後者は序章
       やクライマックスやカタルシスがある物語構造を持つ音楽
       だといえるかもしれない。

なるほど、ポップスとは物語性がある音楽って事か。

さらに、この定義を基にして、二曲の違いを次のように説明
されている。

   
「今夜はドント・ストップ」が簡潔なリフの反復を中心とする
    楽曲であるのに対して、「ロック・ウィズ・ユー」の方が物語
    構造を持つ正統的なポップスであることがわかる・・・反復する
    ディスコ・ビートを基本にしつつフックではきちんとコードを展
    開させて楽曲に起承転結の構造を補っている。

そして、プロデューサーのQがロッド・テンパートンを起用した
理由として、その“反復と物語”つまり“「黒さ」と「白さ」の
融合”がマイケルのアルバムに必要な要素だと思っていたからだ、
と述べてある。

この名盤中の名盤は偶然に生まれたものではなくて、いろんな才能
を計算し尽くして、アレンジした結果なんだね。Qって凄い。

さて、ロッド・テンパートンがマイケルに提供した楽曲は他に、
Off the Wall, Burn This Disco Out, Baby Be Mine,
The Lady in My Life, Someone in the Dark, Hot Street,
そしてThriller。ROCK WITH YOUは1979年11月3日にシングル
リリース。DON’T STOP ‘TIL YOU GET ENOUGHにつづいて2番目
のシングルカット。ポップとR&B部門それぞれで、チャート1位
を獲得。マイケルの大のお気に入りのひとつとなり、ワールド
ツアーBADとHIStoryでも歌われた。
(参照:http://en.wikipedia.org/wiki/Rock_with_You_%28Michael_Jackson_song%29)
常々、黒人音楽って何・・・と、その定義を知りたかった。

・・・すると、とてもわかりやすい解説を見つけた:(現代思想
2009年8月臨時増刊号マイケルジャクソン特集号:p102)。
アメリカ文学者の大和田俊之さんという方のエッセイである。

アルバムOFF THE WALL の一曲め、Don't Stop 'Til You Get Enough
を例にとって、説明している:

“・・・ボーカルの背後で飽きることなく同じリフをくりかえして
いるのが彼(リズムギターのディビッド・ウィリアムズ)だ。跳ねる
ような、それでいて波打つようなリズムギターはこのアルバムの
グルーブの土台を形成していると思う。・・・この延々に続くか
のように思われる反復の感覚、何も解決せず、というよりは、解決
を常に先送りにしながら律動するサウンドこそが、ブルース以来の
黒人音楽の特徴・・・”

さらに、

“エピック時代のMJのサウンドがどれだけ「ポップ」だといわれ
ようとも、この絶え間ない反復の感覚がアルバムのベースに流れている
限り、MJを黒人音楽の流れで捉えることが出来る。”

と述べている。

なあるほどね。83年の腰砕けソング、STATE OF SHOCK も、R&Bな
ギターリフが続き、どーなるんだ、と思っているうちに、ミックの
アカペラと、マイケルの“あ○ぎ声”で終わるものね。

シングルカットDon't Stop 'Til You Get Enoughは、1979年7月28日に
リリース。同じアルバムのI CAN’T HELP ITとのカップリング。MJが
初めて作詞作曲を全部自分で手がけた記念すべき第一作。ソロシングル
としては、BEN以来7年振りのチャート1位に。ソウル・R&Bシングル部門
でアメリカンミュージックアワード受賞。ベスト男性ボーカルR&B部門
で、グラミー賞受賞・・・でも期待はずれで悔しくて、目が溶けるほど
泣いたというのは有名な話。・・・でもその悔しさがバネになって、
モンスターヒットTHIRILLERが生まれたというのも有名な話。

この歌では、ジャクソンのファルセットと、しゃくりあげるような
ボーカル−VOCAL HICCUPS (しゃっくり)というんですね−が秀逸。

ジョン・ルイス。“死ぬまでに聞きたい1001のアルバム”の筆者の
レビュー: 神経質で、熱狂的なオープニングは、OFF THE WALL の傑作。
ジャクソンのファルセットの叫び声や、飛び跳ねるような声は、さながら
メロディラインの伴奏のようであるし、ベン・ライトのスリリングな
弦楽器アレンジや、ジェリー・へイの引き締まったホーンをきわだた
せている。

ジャクソン初のソロミュージックビデオは、1979年の10月に世界中で
放映された。タキシードで微笑を浮かべて踊る。フレッドアステアの
映画にヒントを得たという。21歳のマイケル。若いな。

では、波打つリズムギターのグルーブを、マイケルのVOCAL HICCUPSを
感じてみましょう。歌詞にも注目。


当時まだ自宅で家族と住んでいたMJ。自宅のレコーディングスタジオで、
弟ランディにそのメロディーをピアノで弾かせた。母キャサリンは歌詞
を聞いて倒れそうになった。母はタイトルもセクシャルな行為を思わせ、
誤解を招くと指摘。マイケルは歌詞はその行為をさしているのではなく、
もっと普遍的な意味で、人々がして欲しいこと何でも意味すると、母を
諭した。し、しかし、マイケル・・・。私も母キャサリンと同じこと思った
わよ・・・。や、やっぱりタイトルを日本語にすると、まずいでしょ。

参考まで、楽器編成を下記に。素晴らしくゴージャスですね。やっぱり
ホーン隊が入ると曲が華やかでいいな。3番目のクレジットのキーボード
担当グレッグ・フィリンゲインズはその後、MJのワールドツアー、BAD
とDANGEROUSで音楽監督を任された人。

Bass: Louis Johnson
Drums: John Robinson
Electric piano: Greg Phillinganes
Guitar: David Williams and Marlo Henderson
Percussion: Michael Jackson, Randy Jackson and Paulinho Da Costa
Horns arranged by Jerry Hey and performed by The Seawind Horns:
       • Trumpet and flugelhorn: Jerry Hey
       • Tenor, alto saxophones and flute: Larry Williams
       • Baritone, tenor saxophones and flute: Kim Hutchcroft
       • Trombone: William Reichenbach
       • Trumpet: Gary Grant
Rhythm arrangement by Greg Phillinganes and Michael Jackson
Vocal and percussion arrangements by Michael Jackson
String arrangement by Ben Wright
Concert master: Gerald Vinci


参照:現代思想2009年8月臨時増刊号マイケルジャクソン
   特集号:p101−102;
   http://en.wikipedia.org/wiki/Don%27t_Stop_%27til_You_Get_Enough

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