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こんにちは、ゲストさん
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最近のトピック: ガイトナー氏、ウォール街に転進。
あらら〜ガイトナーさんがウォール街の投資ファンド会社(プライベートエクイティ)の社長に就任!?・・・ちょっと待ってよ、みたいなニュースがありましたね。ティモシー・ガイトナーといえばオバマ一期政権下(2009年1月―2013年1月)で財務長官を勤めた人。税金の払い忘れ、とか問題があって議会の反対もあったのだけど、オバマ大統領の熱烈な要請で、当時ニューヨークの連邦銀行(FRB)の頭取というポストから入閣。リーマンショック後の大手銀行救済に巨額の税金を投入した中心人物です。
そして、例のAIGボーナス問題では、AIGトップに抗議の電話をし、FRB議長の怒れるバーナンキ議長とともに議会の公聴会にも出席したのでした。
辞任してからは、その金融危機処理に関する本(契約金は約一億円です!)を執筆しており、その後の転進が取りざたされていました。大学の学長とか、NGO理事とか、ウォール街とは無関係の大手企業のトップとか、作家、とかが大方の予想だったそうですが・・・。16日に、ウォーバーグ・ピンカス投資会社が、来年の3月、ガイトナー氏が社長に着任することを発表しました。これには大層な驚きが走ったようです。
何故か―専門家によるひとつの見解* を紹介すると、ガイトナー氏が、「才能に恵まれ、調節役として高い能力をもちながら、公僕であり、ウォール街とは一線を画す、という非常にまれなケースであった」と信じられていた、から。さらに今回の転進は、「ウォール街とワシントンは同じ仲間じゃないのか。国民のためといいつつ、金融規制などの政策は、結局出世のための道具・・・」という国民の疑心を深めるだろう、から。彼がそうである、と言い切るのはフェアではないけれど、少なくとも、その反対に位置することはできたはずだ、と結んでます。
オバマ政権では、税金改革にも取り組んできた人。
ガイトナーさん自身、「自分は公僕の家庭で育ち、その影響で私的企業ではなく、公共のための仕事を続けて行きたい」と公言してきたから、何が彼を変えたのか・・・。
彼の新しい仕事、プライベート・エクイティ・ファンド、というのは、「非上場企業などに投資し、事業を成長させた後に株を売却して利益を上げる」仕事です。美辞麗句の背後には、買収された企業のリストラ、製品やサービスの伝統・オリジナリティーは失われるのです。前回も書きましたが、プライベート・ファンドの幹部たちは、成功報酬に関する法の抜け穴を利用して、所得の大部分が15%しか課税されない、そうです。その法改正はウォール街の壁に阻まれ、挫折しているようです。
現行の税の仕組みを熟知した元閣僚が、そんなプライベートエクイティ企業に入り、法の抜け穴の恩恵を享受する、ってやっぱりヘンですね。。。
52歳という若いガイトナー氏。ウォール街と戦っているうちに呑み込まれてしまったのでしょうか・・・。マネーと言う巨大な力に。ウォール街の力、恐るべし。
〔バース:1〕
Money
Lie for it お金の為に嘘をつき
Spy for it お金の為に秘密を探り
Kill for it お金の為に殺し
Die for it お金の為に命を落とす
So you call it trust 君はお金を信用と呼ぶ
But I say it’s just でもぼくに言わせれば “お金の信用” なんて
in the devil’s game of Greed and lust 欲の皮のつっぱった悪魔のゲームにだけ存在するもの
They don’t care やつらは人のことはどうだっていい
They’d do me for the money 気にするときはお金だけ
They don’t care やつらは人のことなんて気にしない
They use me for the money お金の為に僕を利用する
So you go to church 君は教会にゆき
Read the Holy word 聖書を読む
In the scheme of life 良き生活の一手段として?
It’s all absurd それはとてもばかげているよ
They don’t care やつらは人のことなんて気にしない
They’d kill for the money やつらはお金の為に殺しだってするだろう
Do or dare いちかばちか
The thrill for the money お金の為に危険を冒す
You’re saluting the flag 君は国旗に敬礼し
Your country trusts you 国は君を信任する
Now you’re wearing a badge 君はいまやバッジを身に着け
You’re called the “just few” “選ばれし者” と呼ばれている
And you’re fighting the wars そして幾多の戦争を戦っている
A soldier must do 「兵士の義務だからね。
I’ll never betray or deceive 友よ、ぼくは決して君をだましたり、裏切ったりしない。
You my friend but でも・・・
If you show me the cash もしきみが僕にキャッシュを見せたら
Then I will take it 僕はそれを受け取り、
If you tell me to cry そのために僕に泣けと言うなら
Then I will fake it 泣きまねをし、
If you give me a hand 僕に手をさしだすのなら
Then I will shake it その手と握手するだろう。」
You’ll do anything for money 君はお金のためならなんだってするだろう。
〔コーラス〕
Anything なんでも
Anything なんでも
Anything for money お金の為なら何でも
Would lie for you お金よ、お前のために嘘もつこう
Would die for you お前のために命を落とそう
Even sell my soul to the devil 悪魔にだって魂を売ろう
〔バース:2〕
Insurance? 保険?
Where do your loyalties lie? 保険なんて当てになるのかい?
Is that your alibi? それが君のアリバイなの?
I don’t think so 僕はそう思わない
You don’t care 君はひとのことなんかかまわない
You’d do her for the money 気にするのは彼女のお金
Say it’s fair それをフェアって言うのかい?
You sue her for the money お金の為に彼女を訴える
Want your pot of gold 大金が欲しいのかい?
Need the Midas touch ミダス王の黄金の手が必要だね
Bet you sell your soul 君はどうやら魂を売り渡してしまったようだ
Cause your God is such 君の神様とはそのようなものなんだね
They don’t care やつらは人のことなんて気にしない
They’d kill for the money やつらはお金の為に殺しだってするだろう
Do or dare いちかばちか
The thrill for the money お金の為に危険を冒す
Are you infected with the same disease 君はおんなじ病にかかったのかい?
Of lust, gluttony and greed? 肉欲、飽食、強欲、欲のオンパレードだ
Then watch the ones それなら気をつけな
With the biggest smiles 最高の微笑みを浮かべた
The idle jabbers… 怠惰なおしゃべりたちに・・・
Cause they’re the backstabbers 彼らは背後から襲ってくる連中なんだから
If you know it’s a lie もしそれが嘘だとわかったら
Then you will swear it 君は嘘だというだろう
If you give it with guilt もし君が嘘と知って嘘をつくなら
Then you will bear it 君は嘘をつきとおすだろう
If it’s taking a chance もし嘘がチャンスになるのなら
Then you will dare it 君は嘘をつくだろう
You’ll do anything for money… 君はお金の為に何でもするだろう
〔コーラス〕
〔バース:3〕
You say you wouldn’t do it 君は言う「僕はそんなことはしない
For all the money in the world 世界中のお金をもらっても」
I don’t think so 僕はそう思わない
If you show me the man 君の中の「そいつ」を見せてくれ
Then I will sell him そしたら僕は「そいつ」を値踏みしてやろう
If you ask me to lie 君が僕に嘘をついてくれと頼むなら
Then I will tell him ぼくが「そいつ」にそういってやろう
If it’s dealing with God もしそれが君の神様との取引なら、
Then you will hell him 君が「そいつ」を地獄に叩き落すだろう
You’ll do anything for money 君はお金の為に何でもするだろう
〔コーラス〕
IF YOU WANT IT, お金が欲しいなら
YOU EARN IT WITH DIGNITY 誠意をもって稼いだらどうだい
*Background chorus, barely audible
BUFFET
MORGAN
ROTHSCHILD
ROCKEFELLER
CARNEGIE
K
K
K,K,K…
YOU R DIRTY 汚いよ
YOU R NAUGHTY 下品だよ
YOU KNOW IT わかってるよね
SELL TO THE DEVIL 悪魔に捧げたんだ
End
* Reference: http://www.businessweek.com/articles/2013-11-18/heres-why-people-are-mad-at-tim-geithner-for-jumping-into-private-equity |
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オバマ大統領、白髪が増えた。
昨今こそあの颯爽としたスピーチを聞きたい、と思うけど、エプロンつけてボランティアしてたっけ。オバマさんいじめ、と思いたくなるような、ティーパーティを中心とする下院の共和党員。例の債務上限の引き上げは、17日の深夜、期限ぎりぎりに可決された。そうなるとは思っていたけど、一般住民である私などもどきどきはらはらしていたくらいだ。債務不履行の世界的影響もさることながら、民意で選ばれた大統領を貶め、国の威信や信頼は地に落ちるからね。それでも下院の140人くらいの人は反対票にいれたそうだから、この人たちはいったいどういう神経の持ち主なのかしら??と疑問をもったことだった。まさしく、THEY DON’T CARE ABOUT US・・・。
国民皆保険を目ざすオバマケアと予算案の成立は全くの別問題。予算案可決という切り札を持つことで、本来の目的を歪曲して、自分たちの要求を通そう、というごり押し。予算凍結、政府機関の閉鎖、という手段は国民生活を人質にするようなもの。経済の沈滞、レイオフ、その結果、たくさんの人が健康保険を失い、路頭に迷う。それを堂々たる政治ストラテジーだと居直る共和党員たち。少しは世間の目を気にする・・・という常識やモラルはもはや失われた??・・・。
「共和党」ってね、もとを辿れば、リンカーンの時代、1848年に反奴隷制を旗印に結成されたもの。建国の父たちの理念に忠実であろうとする党だった。今の時代、ウォール街に忠誠を誓います、って感じの党員が多いように思う。
多額の税金で支援された投資会社が、巨額のボーナスを払い続け、轟々たる非難をものともせず正当化していった、ことは記憶に新しい。そしてどのような抜け道があるのか、中産階級に属する一般人は30〜40%も税金を払っているのに、所得の15%しか課税されていない億万長者がたくさんいるらしい。ウォール街のそんなシステムにメスを入れようとするも、抵抗が強く、遅々として進まずといった現状。そんな法案が議会にあがろうものなら、「富裕層への迫害だ」と主張する。まるで逆ギレ・・・。
マイケルジャクソンの歌、マネーを思い出したのは、あるコラムがきっかけだった。
ノーベル賞経済学者、クルーグマンのコラム(原文はNYタイムズ)。朝日新聞に転載されている翻訳で読むのだけど、9・27付けのコラムは米国の0.01%をしめる最裕福層についてだった。怖!っと思ったのは、お金持ち同士が本来ならオールドボーイズクラブのカーテンの奥でささやくようなことばが、いまや悪びれもせず堂々とメディアを通し、公言されている、ということ。たとえば・・・(以下引用)
わたしなどが思っている常識ではとうてい理解不能だけど、発言する本人があまりに堂々としているので、「あれ?わたしの感覚、何か間違っている?」とこちらの頭をうたがうはめになりそう。このような「お金持ち」発言が相次いでいると言うから、なにやらお金もうけに関する社会モラルのパラダイムシフトが起こっているようだ。
この歌は2008年、もし私がMJのファンであったなら、リーマンショックのときにも蘇ったことだろう。 1995年ヒストリーに収録されたこの曲を、わたしは彼の周囲にうごめくお金の亡者を語っているのだと思っていた。とても私的な出来事を歌っている、そう思い込んでいたから。そして、楽曲の美しさ、マイコーのボーカルのハモりで作られるグループもあまりに心地よく、社会的な意味あいを感じる前にうっとりしてしまった。でも、マイコーがコーラスに紛れて低く語る言葉に気づかされたとき(このマイケルの語りの部分に初めて気づいた人、凄いし。。。)、愕然とし、歌全体が違う局面を表した。
この歌は間違いなくTHEYDON’T CARE ABOUT USや EARTH SONGに並ぶ一連の社会正義の歌だった。 この「違う局面」で歌詞を訳してみます(次回)。
IF YOU WANT IT, YOU EARN IT WITH DIGNITY.
(お金が欲しかったら、誠心誠意で稼げ。)
そして、そのあとに名だたる投資家や、財閥の名前、組織を名指ししている。つまり、この人たちに投げかけている言葉! この部分は曲の3:18〜25くらいに始まる。。。マイケルという人の凄みを感じて、鳥肌がたった。
1995年、リーマンショックより随分と前に、マネーゲームを悪魔の強欲さだと断罪して見せたマイケル。ローリングストーンズのSYMPATHY FOR THE DEVIL を思い出す。趣味もよくお金もちの自称悪魔が語る歌。世の中の歴史をよくも悪くも変えてきたのは結局のところあんたたち人間なんだよ、僕は謎をかけ、ヒントを与えたに過ぎないの、と歌っている。悪魔がすみやすい世の中をつくってくれてありがとう、といわんばかりに悪魔の化身、ミックは舌なめずりをするように歌う。。。
そして日々、次ぎつき起こる現象は、もはや私の脳にはオーバーフロー気味で、整理できない。「世の中、そんなもの・・・」と、慣れっこになってゆくようだ。。。オバマケアなんて許さないぞ、とでもいうように、今保険会社の医療保険は数ヶ月単位で高くなってゆく。まるで、オバマを選んだ国民に対するペナルティのように・・・。
ある日、天使のように見える雲を見つけた!
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この曲は1979年にすでに当時のバージョンでレコーディングされていた、
(MAN IN THE MUSIC; p203, Joseph Vogel: 2011) というから、なんとまあ、
長い間熟成されていた曲でしょう。
ブラッド・・の共同クリエーターでプロデューサーだったテディ・ライリーがぞっとした
エピソードがあります。
〜 1990年の6月。ライリーはバンドの仲間の誕生日パーティに出る予定だった。
でもマイケルの作品作りのため、パーティをキャンセルしてクィーンズのスタジオに
籠っていた。そのパーティで銃による殺人事件が起こった。
同年、義理の兄弟や友人が殺されており、暴力や死は彼の身近に起こっていた。
彼はリズムを仕上げ、その週末にネバーランドへ向かった。
まだ詞もタイトルもメロディーもなかった。
マイケルは、殺人のあった夜にライリーが作ったグルーブを気に入った。
2.3週間して、マイケルから曲のタイトルを聞かされ、ライリーは愕然とし、肌が粟立った。 Blood On The Dance Floor – 「まるで事件を予知していたかのようだった。
彼はその空気を(グルーブから)感じ取っていたんだ。」
ライリーはその殺人事件のことを一切話していなかったから。〜
(Featuring Michael Jackson: Collection, 7. “Blood on the Dance Floor,” 15 Years Later: 2012Kindle 一部まとめ)
ユーコ・スミダ・ジャクソンさんのエッセイ巻末対談でダンサーのトラビス・ペインが
「マイケルは預言者」だと、マイケルの並々ならぬ感受性の強さを証言しています。
この剣客のような感の鋭さは時にファンを震撼とさせます。
実際、ノストラダムスの大予言ではないけど、後追いファンとして作品を見てゆくと、
後年の出来事を思わせるような詞があったりして、ドキッとすることがあります。
たとえば、GIVE IN TO ME (過去ログ)など。
リトル・スージーとマイケルの共通点を考えると。。。
自伝で語られた底知れない孤独感は、少女の絶望的な孤独とシンクロします。
ネグレクトは魂を殺す―〔マネー製造機〕として扱われ、
人間・マイケルジャクソンの心をネグレクトされた。
そして、歌詞が6.25を連想させる・・・。
この少女とマイケルの共通点を見出すとき、彼女の悲劇性はMJに転嫁され、
「MJの悲劇性」に向かい合うことになります。
きらきらした天才エンタティナーを見続けたいのに。
マイケル、若干21歳で、なぜこのような歌を作ったのか??
まるで自分の死際を予言するかのように。
*タブロイド誌GLOBEの6.25MJトリビュート特別編集版。広告なし80ページ、
裏も表も丸ごとMJなので購入。
This is itがなぜアカデミードキュメンタリーにノミネートされなかったのか、
キャサリンとお子さんたち3人がなぜツアー主催者であるAEGを訴えたのか、
など疑問が解けた!
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連日35度を越える暑さ。
週末ようやくクールダウンしてほっと一息、な今日この頃。
よい子達にとって楽しい楽しい夏休みの到来。
ボスの家にもお孫さんたちが泊まりにきている。ひとりは7つの女の子。
日焼けしてよく遊び、グランマの指導の下、粘土細工などこしらえて見せにくる。
そんな彼女を見ていて、一人の女の子のことを思い出しました。
リトルスージーは私にとって謎めいた曲。 ドラマチックで美しい曲。
悲しい叙事詩。・・・なのになんとなく怖くて、向き合いたくない歌。
この感覚はどこからくるのだろう・・・?
終末の叫びと血、横たわった死体―スム・クリのように、生々しいグラフィックな
要素だけではない、なにかがある。
あれこれ考えた結果、以下のことを中心に検証して、この謎に迫りたい、と思います。
1. 3分間の長いイントロ。
2. 〔サンライズ、サンセット〕引用について。
3. 父性と母性
4. 番外・隠された怖さ。
曲の半分にも及ぶイントロは、死者のための鎮魂ミサ。
安らかな永遠の眠りをイエス様に祈るクワイアです。
元曲はモーリス・デュリュフレ作曲のレイクエムの一節、〔PieJesu〕
(MAN IN THE MUSIC; p203, Joseph Vogel: 2011) (1947)。
ああ、でもスージーはもっと生きたかった、に違いない!
レクイエムの後に続く、少女がオルゴールを巻く音・・・。そしてモノトーンのハミング。
まるでレクイエムを拒否するかのように・・・。
ネジさえ巻けば、オルゴールはまた鳴り始める。
オルゴールのように、命を吹き返すことができたらいいのに・・・。
命を絶たれた少女の無念さが、恐怖に感じられるほど強く伝わってきます。
誰かに殺されたのか、事故なのか、あるいは自殺なのか・・・
謎は聴き手の心にも重苦しく広がります。
「日の出」も「日の入り」も未来永劫に
繰り返される自然の営み。再生のメタファーだということをMJの詩は語っています。
ここでも、日常の連綿と続く生活を象徴しており、結婚して、家族が増え、新しい命が引き継がれるという・・・(再生のテーマ)を表現しています。
新郎・新婦は、父親をはじめコミュニティーの大人たち(伝統を守るユダヤ人)に温かく愛され、見守られて育ったことがコーラスの歌詞(拙訳)でわかります。
コーラスの歌詞 〔一部〕:
この娘は私が抱いていたあの小さな女の子なのか?
この青年はいたずら坊主だったあの小さな男の子なのか?
知らないうちに年頃になったんだね
ふたりとも、いつの間に大きくなったのだろう?
あの子はいつのまに美しい女になったんだい?
あの子はいつのまに背が高くなったんだい?
二人が小さかったのは昨日のことじゃなかったかい?
サンライズ、サンセット
サンライズ、サンセット
一日一日、過ぎ去るのは早い
ひまわりの種は一晩で花になり、わたしたちの目の前で花開く
サンライズ、サンセット
サンライズ、サンセット
一年一年、過ぎ去るのは早い
ひとつの季節が終わりまた次の季節がやってくる
幸せと涙に彩られ
私は二人にどんな格言を贈ることができるだろうか
ふたりの行く末が平坦であるよう、どんな手助けができるのだろうか。
サンライズ、サンセット・・・サンプリングは1バース、2バース、3バース、
のあとにそれぞれ流れます。もしこのサンプリングに意味づけをするならば、
境遇の対比ということで、誰にも面倒を見てもらえなかった、
幼いスージーの悲劇性が強調されます。また同時に命の引継ぎ、再生のテーマにおいて、
幼いスージーがその可能性を摘み取られた、と言う点でも同様です。
〔屋根の上の・・〕の原作は1905年帝政ロシアの圧政時代。
ユダヤ人コミュニティーの伝統的生活を守ってゆきたい父親と、
革命を含めて新しい時代に生きようとする娘たち5人の家族の物語 (Wikipedia)。
*〔Fiddler: バイオリン弾き〕の象徴: マルク・シャガール(1887-1985)は、
東ヨーロッパのユダヤ人の生活を描き、よく〔Fiddler: バイオリン弾き〕を題材に取り入れた。
Fiddlerは不安定な生活の中、伝統と喜びの儀式が受け継がれてゆく、
生き残ってゆくことの象徴。 (Wikipedia)
対照的にリトルスージーに描かれているのは、父親の出奔、不在。
それにより家計を失い、貧しさの中で母親は亡くなった。
引き継ぐ命も伝統も、もはや失ってしまった崩壊した家庭。
詩の中に母性を感じさせるものはなにもありません。
〔破れた服: 1バース〕は破れても繕って貰えないまま着ていたのか、
暴力の結果なのか。なんにしろ、痛ましく、彼女の境遇を暗示させるものです。
唯一スージーの死を嘆く隣人は男の人。かろうじて父性の存在が感じられます。
父=子供の保護者であるべき、というMJの思いでしょうか。
実父ジョーに対するアンチテーゼのような気がします。
マイケルが慕った子沢山のカッシーオ・パパは、父親としてのロールモデルでもありました。
子供の話をきちんと聞き、必要なら全力で守る。そんな父親が核となるような家族―
それがMJの理想だったのかもしれません。
ルイ・アームストロングの逸話ですが、やはり幼少の頃父親が出奔、
母は売春婦として働きます。家計を助けるために、ユダヤ人の家庭で雑用をします。
奥さんは、幼いルイに夕食を食べさせたり、なにかと気にかけてくれる。
気持ちが徹底的に荒まなかったのも、中古の楽器を手にすることができたのも、
彼女の見守りのおかげ、だとルイは一生感謝の気持ちを忘れることはありませんでした。
レイチャールズも父親がいなかった。母は身を粉にして働き30代で亡くなりますが、 視力を失ったレイがきちんと一人で生きてゆけるように、盲学校に送ります。
〔物乞いはするな、自活できる知識と行動を身に着けなさい〕といって育てたそうです。
見守り、面倒をみてくれる存在(母性)。生きてゆく知恵を授けてくれる存在(父性)。
どちらかでも得られるなら、人は希望を持って生きていくことが出来る。
この価値観でゆけば、MJは実生活で、母性と父性の両方を体現、つまり、
母親であり父親であったんだな、と納得できる思いがします。
父親の虐待で大やけどを負った少年のニュースを聞くや、
すぐ病院に駆けつけたMJはこういいます。
〜 Don’t worry. I’ll take care of you for the rest of your life.
〔心配しないで。僕が君の面倒を一生見るから〕
こんな大人がひとりでもいたら、スージーの運命は変わったのでしょう。
拙訳:
1バース:
誰かが幼いスージーを殺した。
お昼にはなると歌を口ずさむ女の子
その子は叫び
死の間際、懸命に声を上げていた
だけどすぐに駆けつけた者はいなかった
階段をころがり落ちたのか
服は破れ、あぁ髪には血が
謎は重苦しく広がってゆく
* 彼女はそこに横たわっている
痛々しく、消え入るような風情で
やさしく抱き起こしてくれ
あぁ髪には血が *
2バース:
みんな集まってきた
その子はもう死んでいる
うつろな空洞のような目
そして突然声があがった。
この子の人生はむなしい、
顔には苦痛と疲労が浮かんでいるよ、と。
でも隣人の男だけはスージーのことを知っていた
駆け寄ってスージーの目を閉じてやったときに
どれほど泣いたことだろう
*
Bridge:
せめてもの神様のお情けだったのか
彼女にはくちずさむ歌があり
悲しみを感じてくれる誰かがいた
そういう運命だったのだ
希望をもっても無駄だと思い知らされ
大声で叫んでもそこには誰もいないのだ・・・
彼女にはそれがわかっていた
3バース:
父親は家を出て、貧しい母親はなくなった
スージーをひとり残して
祖父の魂も彼方に去った
だれも面倒をみてくれない
愛してくれさえもしない
誰が耐えられるだろう
祈り願ったものは拒絶されるのだ
ネグレクトはナイフのように魂を殺す
あぁそうなのだ
スージーは一生懸命生きようとしたのに・・・
*
そっと抱き起こしてくれ
彼女はとても幼くて無垢なのだから
結局、リトル・スージーを 「なんとなく怖くて、向き合いたくない歌」たらしめた要素は
と言うことではないか、と思うのです。
最後のコーラスが終わると、高らかなベルのコーダ。命とひきかえに、 自分の存在を認めさせたスージー。彼女の魂は、永遠の衣を着てよりよき場所に旅立った、事を暗示させて物語りは終わります。 〔番外・隠された怖さ・・・は次回に続く〕 |
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