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美声学ブログ(松尾篤興のブログ)
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=美声承り候=
004:声帯の使い方
 
前回に続き声帯についてお話ししましょう。前回声量や声の響きはブレスの勢いや量によって演出されるものではないと云う事を知って頂いただけでも本意です。そこで今回は声帯について更に詳しく説明したいと思います。
食道と気管の分かれ目にある喉頭蓋の下に甲状軟骨があり、その中に声帯は位置します。呼吸や声を出す時には喉頭蓋は開いていて口から気管に通じますが、食べ物を飲み込む場合、喉頭蓋と声門は閉じて食べ物が気管に入る誤嚥を防ぎます。これらの反射を利用して声帯を確り閉じて通る声を出す工夫は前回お話しました。そこで今日は声帯についての話ですが、通称喉仏と云われる甲状軟骨の中には声門と呼ばれる声唇や声帯などが収まっている声の出口があり、肺に取り入れられた空気が声帯を通過する事によって声帯は振動し音声が生まれる仕組みになるのです。甲状軟骨は茎突咽頭筋(引き上げ筋)や胸骨甲状筋(引き下げ筋)などによって宙吊りになっているので、喉仏が動くのはこれらの筋肉による影響を受けた結果なのです。
声帯は一対の紐の様な靭帯で出来ていますので、そこへ息が流れれば振動し音声が生じます。音程が高くなれば声帯は伸びて薄くなり、音程が低くなれば声帯は約まるのは弦楽器の弦が細い程高音は出易く、弦を巻き上げると音は高くなり、太い弦の張力が緩い程、音程は低くなる道理を考えれば得心が行くのではないでしょうか。
声帯のある甲状軟骨の下には輪状軟骨がありこれも輪状甲状筋によって繋がっています。言って見れば声帯が収まっている周辺の軟骨は様々な筋肉によって繋がれているために喉仏は可動し色んな声を作り出す事が出来ると云うものです。イタリアの発声技術の中にAcutoと云う発声技術がありますが、これらは正に甲状軟骨が筋肉によって繋がれている可動性の器官であるのを十二分に利用した発声法と云わざるを得ません。また声帯には声帯筋と声帯粘膜が存在しますが、大雑把に分類すれば、声帯筋が振動すれば地声(女声の場合は胸声、男声の場合は実声)が生まれ、声帯粘膜だけが振動すれば裏声(女声ならば頭声、男声ならばファルセット)が歌える仕組みになっています。
男声の実声、つまり変声後の男声の声そのもので高音域も歌うのは今や常套手段とされていますが、19世紀中頃までは男声の高音域はファルセットで歌う、所謂カウンターテナーであるカストラート(男声の変声を防ぐために子供の頃から睾丸を除去して仕立てたテノール歌手)が全盛だったのです。これとは逆に20世紀以前の女声の高音域は大部分が頭声(女声の地声ではない男声のファルセットに相当する声)によって歌われていましたが、20世紀になってプッチーニやヴェルディなどのドラマ性の高い作品が世に出る様になってからと云うもの、女声の高音域も男声と同様、低音域の地声から高音域までを一色の響きで表現する発声技術に取って代わる様になりました。
今迄お話ししてきた事はイタリアの発声技術Belcantoの歴史でもあり、このベルカントさえも19世紀中頃を境にベッリーニやロッシーニのベルカントオペラからプッチーニやマスカーニ、ヴェルディなどのヴェリズモオペラの作品が発表されるに至って、カストラートオペラ歌手は姿を消し、男女の発声技術も従来のものとは全く変わってしまったのを見て取る事ができましょう。

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