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=美声承り候=
007:美声で歌おう(2)「青い山脈」
実技の話に入りますが、その前に話の進め方について説明しますと、楽譜の画像をクリックすれば4小節単位の譜面が出てきます。ここに必用な解説を再度書き込みますので、譜面と照合しながら読み進めて下さい。尚小節の左端にある数字は小節数を表します。
*1〜4小節
短調の曲なのに躍動感のある活発な表現をするためにも1小節目の付点音符は寧ろ複付点音符くらいのつもりでリズミックに。3小節目のドラソファファの音程はピッチを正確に取る事によって音の分離が奇麗に表せ、レガートに歌えるでしょう。無理に16分音符を表現しようとするとu ta ha go eのように[h]の子音が入る恐れがあります。
*5〜8小節
5小節目と7小節目の跳躍が音程を確保しようとして乱暴にならぬ様注意が必用です。特に「花も咲く」は「も」を強く歌ってしまうと「花模索」になりかねません。
*9〜12小節
この4小節はレガートに朗々と歌えば大自然の雄大さは表現できるでしょう。9小節目のソを歌うために[h]が入って乱暴にならぬ様、11小節目のレ〜ファの跳躍も押し上げる事なくピッチを正確に取ることに留める事で、滑らかに歌えるよう留意しましょう。
*13〜16小節
14小節目の「ざーくー」のレガートもレの音を歌って次のドのピッチを正確に歌う事に留めれば良く、次のレ〜ミも同様の処理が必用でしょう。要は音程の変化が明確ならば自ずとリズムも出ると云うわけです。
*17〜20小節
17、20小節に出てくる16分音符の分離を明確にする事によって活発な表現はできますが、その為に乱暴になったり[h]の発音が入ったりして「そらハのはて」や「われヘらの」などの歌い方にならぬ注意が必用です。音符の分離を明確にするためにはピッチを正確に歌えば自ずとリズムもはっきり出るようになります。
*21〜25小節
お気付きでしょうが他のパッセージは4小節単位で書かれているのに最後の部分だけは5小節、つまり字余りになっているのです。本来この当時の作曲技法ならば当然24小節で纏められていた筈でしょうが、これについては服部良一氏に伺う以外真意は解りません。
21小節と23小節の付点8分音符と16分音符を複付点音符気味に歌う事で最後の締めくくりが更に闊達なものとなるでしょう。23小節目「ゆめーをよぶ」の跳躍を乱暴に歌うと「夢及ぶ」と聞き取られる心配もあり得ますので、レガートで語尾の「を」が寧ろdimするくらいの歌い方が適切だと思います。
歌は楽しく晴れ晴れと歌えればそれで良いのでしょうが、クラシックの技術を持って生の声で大きな会場で歌うとなれば、それなりの歌唱技術を習得しなければならないのは云う迄もありません。マイクと云う音響器具がありながら生の声で歌うのは時代錯誤と思われるでしょうが、自分の声のグレードアップには又と無いチャンスでしょう。
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