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子供の病気

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腸重積〜回復編

翌朝、
先生の回診があった。


診察してもらい、
また浣腸。

水のようなウンチがオムツから漏れていくことにも、
すっかり慣れてしまった。

とりあえず、食事の許可がおりる。

点滴は、
水分や食事がとれないための措置のはずなので、
懇願して外してもらおうとするが、
失敗に終わる。



みんみは
勢いよくオッパイに吸い付き始めた。

カンカンだったオッパイ。

たまってしまっておいしくないだろうに、
必死で飲んでいる。
その姿を見て、
もう大丈夫だ、
みんみは病気を乗り越えた
と実感する。



でもまだ笑ったりはしない。


ベットの上で私を恋しがってまとわりついている間に、
点滴が外れてしまう。
血が噴出し、
あわててナースコール。
そのとき、
点滴の針を打ち直さず点滴をやめてくれ、
とお願いすると、
いいでしょう

と了承される。
これで、自由に入院病棟内をうろうろしやすくなった。



昼過ぎに、実父が到着する。

買い物を聞いてくれたり、
洗濯してくれたり、
あれこれやってくれる。

実父の優しさに、また涙が出る。

もう大丈夫だよ、
ジィジが来てくれたら100人力だよ。




みんみが目に見えて回復してきた。
ベットの上でつかまり立ちをしたり、
あやすとニコニコ笑うようになった。
だあだあとナンゴも戻ってきた。
目があうとにっこりと笑う。
病院食もよく食べた。
もう帰りたい。


でももう一晩、病院で泊まっていくよう指示される。

でも、添い寝の許可ももらったし、
オッパイをやってもいい。
家で過ごすように過ごせる、と安心。

昨日の晩とうってかわって、
みんみはよく眠った。




朝がきて、回診。

何かあったらすぐ病院にくるから、
もう帰してほしいとお願いする。
みんみの調子もよくなってきたので、
退院の許可がその場でおりる。
ただし、まだ熱が続いているので、
薬が処方された。




風邪の熱でリンパが腫れて病気になった可能性もあるけど、
はっきりした理由はわからずじまい、
だった。

腸重積〜入院編

みんみには、
二人部屋があてがわれた。

3歳くらいの女の子が
ママと静かに遊んでいる病室だった。



入院には
いろいろ事務手続きが必要だ。

24時間看護のため、
私が泊まる簡易ベットも借りに行かなくてはいけない。
でもみんみを病室に一人にできない。


パパが会社を早退して来てくれることになったので、
到着をじっと待つ。
みんみは抱っこしていないと不安でぐずるので、
ずっと抱っこしていた。

パパが来てくれてから、
入院の手続きやら諸事務を済ませる。
その後、一旦帰って
私の食べるものやら着替えやらなにやらを持ってまた病院へ。



みんみは1日絶食を言い渡され、
点滴につながれていた。
点滴袋は半日分あるらしい。
イヤに重たそうで、
全然減らない。

ジュースなどの自販機も、
入院病棟の外にあるので、
自分のための飲み物も
ある程度買いだめしておく。



面会時間が終わって、
パパが帰っていく。

みんみは案の定、
ベットで寝ようとしない。
添い寝が原則禁止されているので、
仕方なく抱っこ紐にいれて抱っこしている。

そのうち、
病室が息苦しくてぐずりだしたので、
消灯時間と同時に、
隣の子に迷惑をかけないよう
点滴をもって廊下に出た。


電気が消えて薄暗い廊下を、
みんみを抱っこして行ったり来たりした。

みんみは浣腸をされて、
何度も水のようなウンチをした。
そのたびに、
オムツからウンチがもれて、
みんみも私もウンチまみれになった。

持ってきたバスタオルと着替えを
全部使ったけど
まだ汚れる。

病院からオムツと大きな紙を借りて、
抱っこ紐の上からお尻をくるむ。

水道でちょっと洗いたいけど、
みんみが泣いて嫌がるので、
まっすぐ立ったままの姿勢を維持。

早く時間たってくれ、
と祈りながら雨が降っている外を眺めていた。





駐車場に何台かの車が止まっていた。
時間外の窓口に来院してる車だろう。

ずっと眺めていると、
一台去り、
また一台去りで、
とうとう車が一台もいなくなった。

どんな病気や怪我でも、
あの人たちは自分の家に帰って眠ることができるのだ。

このまま窓を蹴破って、
家に帰りたい気持ちになった。





オッパイはあいかわらずカンカンに張って、
痛いどころの騒ぎじゃなかった。

母乳パッドの替えを忘れて、
朝からしてるパッドは
もうぐっしょりだった。

下着や服に染みてきたのだろう、
みんみがオッパイを恋しがって泣き始めた。

「今絶食だからね。明日飲もうね」

言ったって聞かない。

病院は暑い。
泣いて喉がヒリヒリするだろう。
水も飲んではいけないのだ。

買いだめした飲み物も、
朝が来る前に全て飲みきってしまって、
私も喉がカラカラだった。


みんみは一晩中、泣き続けた。
私も、泣くまいと思っていたけど、
とうとう涙がこぼれた。




私たち親子は、
廊下で一夜を明かした。
みんみを産んでから、
一番辛くて長い夜だった。

腸重積〜措置編

小児外科の先生が、
若い男性に交代した。
かけつけて、
エコーでみましょうと言ってくれた先生は、
小児外科の部長医だった。


エコーでみると、
腸が重なりあってるのがわかるという。

でも私には、
真っ黒いところに
白いもやもやがあるようにしか見えない。


「レントゲンも撮りましょう。その後措置になります。
 いずれにしてもすぐ入院してもらいます」


みんみは、
笑いもしないし泣きもしない。
ただぼうっと、やりたいようにさせている。
仰向けで寝かせられるのが大嫌いで、
すぐにくるりんと寝返りをうって
得意気にしていた面影はない。


レントゲン室に向かうと、
すぐにレントゲンの準備ができた。
私は外へ出る。
生後9ヶ月でレントゲンを撮ることになったことが、
無性に悲しかった。

手術になったらどうしよう。
みんみの血液型もまだ知らない。
A型かO型の可能性がある。
私の血をあげることはできるかな。


ぐるぐると頭の中をいろんな思いがよぎる。


レントゲンの写真はすぐにできた。

小児外科の診察室へ戻ると、
今度は措置室へ案内される。

「精製水を肛門から腸にいれて、重なりを押し戻します。
 これで治れば手術の必要はありませんから」

そう言われて、
何人かのスタッフとみんみは措置室の奥へ。
私はまた廊下でひとり待っていた。

その頃には、
オッパイがパンパンに張って痛くてたまらなかった。
全然オッパイを飲まなくなって、
どれくらいたったんだろう。

とにかく絞るために、
トイレに行く。
措置には1時間程度かかるといわれていたので
時間は十分にある。

その後、パパに電話する。

「とにかく入院になるから」

こんな大事なときに、
会社に行ってしまうパパを恨めしく思った。

園にも電話いれる。

「実は腸重積で病院に来ました。入院するので何にちか休みます」

園は腸重積を知っていて、
大変でしたね、
と慰められる。



廊下に戻ってしばらくすると、
先生達が出てきた。

やけに早いな、
もしかして手術になるのか、
恐怖で心臓が口から飛び出してきそう。


「措置で元に戻りました。再発する危険性があるのでまだ安心できませんが、よかったですね」


みんみにすぐ会って、
抱っこすることができた。
顔色がよく、
少し元気になったように思う。


看護士さんが荷物を持ってくれ、
入院病棟に移動することになった。

腸重積〜病院到着編

救急車の中で、
経緯を聞かれる。
みんみが熱を出した日、体温、様子などを、
自分でもびっくりするほど冷静に、整然と説明する。

腕の中では
みんみがきゅっと目をつぶっている。

この目が再び開いて、私に笑いかけてくれるときが戻ってくるだろうか。

そんな弱気な自分を懸命に奮い立たせる。
「泣いちゃダメだ」



我が家から車で10分ほどのところに、
Z大の医学病院がある。
そこへ搬送されることになった。
Z大の医学病院は、突発疹でお世話になった。
すぐにZ大の医学病院に到着。
救急車を降り、夜間時間外窓口へ。


救急隊員が、症状を話し、
なにやらノートを渡したりしている。
その間、私はみんみを抱っこして、
これからどうなるのか、
パパも心配してるだろうな、
と、1日に考えられる以上のことを考えていた。


保険証を出して、
と病院に言われたときに

「診察券持ってます。これもいりますか?」

と聞いたところ、

「え、診察券持ってるの?」

と救急隊員になぜか詰問口調でとがめられた。



だいぶ待って、
小児科の先生がやってくる。
みんみを診察してすぐに

「腸重積だと思って間違いない」

と病名を教えてくれる。


聞きなれない病名に戸惑っていると、
漢字で病名を書いてくれ、

「決して珍しくない病気ですよ」

と教えてくれる。

腸が重なりあって発見が遅れると壊死すること、
24時間以上経過してる場合は手術すること、

なども手際よく教えてくれる。



みんみはいつから腸重積だったんだろう?
熱が出始めた4日前?それとも嘔吐し始めた昨日?


先生もすぐには断定できなかったようだ。

でも、手術が必要なときに備えて、と、
小児外科へまわされることになる。




ほどなくして、小児外科の先生が到着。

私の説明を聞きながら、
みんみの状態をあわただしくみてくれる。

「時間がたちすぎてるかもしれない」


その一言が私をうちのめした。


「とりあえず、エコーでみましょう。小児外科の診察室へご案内します」

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