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最初にお断りしておく。
本記事は、
長い上にまったく面白くない。
特に、野球に興味がない人は、
最後まで読むのが苦痛ですらあるかもしれぬ。
そんなあなたは、
これを読まなくていい。
過去のうんことか
オッパイの話とか、
その他有意義な話を、
今一度、よーく読み返しておいて、
次の記事に備えてください。
だいたい、
おまつはいったいどうゆう読者層を意識して、
こんな記事を書くのか。
物事には理由がある。
芸能人が公共の電波を使って、
一般視聴者にわからぬよう、
こっそり恋人にメッセージを送る。
まあ、そんなようなもんだと思ってください。
・・・あれ、まだ読み続けてるの?
もう無理に読み進めなくていいですよ。
さて、ここからが本題。
大学2年生の夏に、
アメリカをバックパッカーで半周したと、
以前記事で触れたことがある。
いろんな都市をまわったのだが、
今回はシアトルのキングドームでの話。
シアトルへは、
サンフランシスコのユースで知り合った、
同じ年の日本人男の子二人連れと一緒に向かった。
彼らも私も野球が大好きだったので、
シアトルではメジャーリーグを観戦することにした。
当時はまだ
日本人選手がメジャーリーグに在籍しておらず、
(先駆者の野茂も近鉄でまだ頑張っていた)
野球好きとはいえ、
メジャーリーグは遠い存在だった。
シアトルのキングドームが
どの球団の本拠地かも知らずに、
私はスタジアムに足を踏み入れた。
試合開始までは、
まだ時間があった。
グラウンドでは、
選手達が練習をしており、
スタンドからは、大きく身を乗り出して
子供たちがグローブを差し出している。
大リーグボールが欲しいのだ。
お目当ての選手に声をかけ、
「ボールをよこせ」と騒いでいる。
そんな姿を、私達三人は少し離れた席から見守っていた。
すると、
バックスクリーンのそばで練習していた一人の選手が
私達を指差して、何かを言った。
・・・聞き取れない。
ぽかん、としていると、
その選手は、
手にしたボールをいきなり私達に向かって投げた。
すごい遠投にもかかわらず、
ボールは、私達めがけて正確に飛んできた。
後ろにそらさないよう、
三人で体を張って、無我夢中でボールを取った。
周りの子供達の羨望のまなざし。
突然のことで、私達はぼうっとしていたが
強肩ぷりを強烈にアピールしたそのパフォーマンスに、
スタジアムが沸いた。
その選手は、笑顔で手をこちらに振りながら、
練習を終えてベンチに戻って行った。
黒人女性によるアメリカ国家斉唱が終わり、
試合が始まると、
日本とは応援の仕方にずいぶん違いがあることがわかる。
日本は、ラッパや太鼓を鳴らしてにぎやかに応援する。
観客席も、メガホンふったり選手によって違う応援歌を歌ったり。
だけど、大リーグは静かだ。
電光掲示板の下のところに、
「応援しろ」とか「残念」みたいなコメントが光ったりするが、
(PL学園のアルプススタンドにおける「打て」みたいなものだ・・ありゃ電子じゃないが)
大概静か。
今でこそ、
メジャーリーグの中継は、日本ですっかりなじみとなっているが
10数年前で、メジャーリーグ観戦は初めてだったので、
何もかもが新鮮だった。
試合は、二転三転しながら、
9回表に相手チームが同点にもちこみ、
延長戦にもつれこんだ。
追いついた相手チームは勢いが出てきていた。
こりゃ形勢は不利かと思ってみていたら、
11回裏、
あの選手に打順がまわってきた。
私達に、大リーグボールを投げてくれた選手だ。
スタンドの期待が高まる。
彼は4番打者。
試合が始まってから
3時間以上経過している。
私達も帰りの時間が気になって、
早く決着をつけてほしいと思っていた。
そして。
彼は打った。
鮮やかな弧を描いてバックスクリーンの奥へと突き刺さる、
サヨナラホームラン。
スタジアムは、大熱狂に包まれた。
唐突で申し訳ないが、
思えば、元巨人軍の吉村が、
栄村との衝突による大怪我から、
復帰を果たした東京ドームでの第一打席も
ものすごい歓声に包まれていた。
東京ドームが、揺れた。
結局、凡打に終わったが、
そのプレイには惜しみない拍手と声援がおくられた。
あれ以来の感動だった。
話をメジャーリーグに戻そう。
帰国したのちに、私は知るのだ。
私達に大リーグボールを投げ、
サヨナラホームランを放った選手が、
ケン・グリフィーJr.という、
シアトル・マリナーズのスタープレイヤーであることを。
大リーグボールは、
一緒にいた彼らの厚意で、
私がもらって帰国した。
そのボールは、
当時つきあっていた彼氏へのお土産となった。
その年の秋、
日米対抗プロ野球が東京ドームで行われた。
私も、彼氏と一緒に観にいった。
ケン・グリフィーJr.も、
メジャーリーグのメンバーとして来日していた。
残念ながら、
試合での彼はさほど印象に残ってはいない。
だが、
日本で再会できたことがちょっぴり嬉しかった。
もちろん、向こうは、
昔ボールを投げてやった女が帰国してスタンドに座っているなんて
想像だにしなかっただろうが。
書いてるうちに、
昔の興奮が少しずつよみがえってきた。
結局、ボールをあげた彼氏とは別れてしまった。
・・・あのボール、返してくれないかな。
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