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座敷わらしで有名で岩手県金田一温泉郷のシンボルともなっている緑風荘。
そこがなんと昨夜火事で全焼してしまった。
ここは僕の高校時代の同級生Uの母方の実家で経営している。
東京に住むUが帰省する時、この緑風荘に泊りがけで同窓会を
する事がここ数年恒例になっていた。
座敷わらしが出るという部屋は常に数年先まで予約で一杯だ。
だからその部屋にはさすがに泊まれないが、補修はしているものの
築300年の緑風荘。別の部屋でも十分その雰囲気を味わえる。
そんな建物だから火の回りは早かったようで、午後8時という時間にも
かかわらず従業員、宿泊客達は危なく煙にまかれそうになり、
視界が効かない中、命からがら逃げ出したという。軽傷一人だけで
済んだのが幸いだった。
今日の朝刊に激しく燃え上がっている様子が載っていたが、
一瞬の間に広がった炎は100mぐらいの高さまで上がったらしい。
Uに電話してみたところ彼はさすがにいてもたってもいられなくなり、
仕事で多忙な中、今日現場に駆けつけたという。
一時は鎮火したものの、未だに所々くすぶっているので消火活動は
続いている。消防団に交じってUも消火の手助けをしているそうだ。
「東京で辛い思いをしているよりもこっちに来て現場を見た方が
あきらめがつくし気が楽だよ。でも明日になって明るい時に改めて
ここを見たらまた辛くなるかもな」とUは言う。
少しでも元気付けてやれたらと思い電話をしてみたものの、
こんな時はやっぱりかけてやれる言葉がない。
関係者はまだ何も考えられない状態だとは思うが、とにかく一日でも
早い緑風荘の営業再開を願わずにはいられない。
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