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今回は飼主さんとの闘病を書きます。
最近は個人情報保護の方向から、なかなか症例を使えません。
一緒にがんばった症例を今回紹介します。飼主さんが伝えて欲しいことがあるとのことで許可を得ました。
今回の病気は猫(チャメちゃん)、口腔内扁平上皮癌という病気です。
猫の口腔内扁平上皮癌
平均10.5歳の猫に発生する癌であり、猫に発生した場合
犬に比べて攻撃的(進行が強い、局所の破壊性が強い)であり、歯槽骨への侵入が多い。
部位にもよるが、外科や放射線療法への反応は悪く、治療をうけての一年生存率は10%以下
局所浸潤による食欲不振が問題になりやすく、全身投与の抗癌剤は重要性が低いといわれる。
可能性としてカルボプラチン、ドキソルビシン、ミトキサントロンなど。
獣医としても治療困難であり、非常に厳しい病気です。
はじめの主訴は
「涙が止まらない」
というものでした。猫で涙が多い場合は、猫風邪といわれるヘルペスウイルス感染が多いのですが
チャメちゃんは口腔内のチェックをしてみると、歯肉が腫れていることが目につきました。
(通常の腫れではないな・・。涙を気にされているが、問題はここの腫瘍化が原因か!?)
獣医としては、見て腫瘍の存在を疑っただけでは治療法は決定できません。
「精密検査をしたほうが良いでしょう。CT検査と、一部できものを切除して病理検査を同時にするのが望ましい」
と、お伝えして麻酔下での精密検査を実施することにしました。
続く・・。
written by vet Miyake
どうして獣医が生検(組織を一部とって細胞形態の検査:バイオプシー)を重要視するのか?
腫瘍の場合は、病理検査による診断が非常に重要だからです。
腫瘍の種類によって治療法も切除するべきか、切除できないのか、抗癌剤が良いのか、全く違ってしまいます。
1にバイオプシー、2にバイオプシー、3,4がなくて5にバイオプシー
と言うぐらい重要です。
なかなかパッと見では分からないものですが口の中は腫れてます。
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