松原動物病院 獣医奮戦記

大阪府松原市の松原動物病院から発信中!!獣医の視点と奮闘を記します!!

透析について

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透析2

まあ、長いこと更新を停止していますがサボってるわけではありません。
 
いろいろ忙しくて書けなかったんです!!!(言い訳だな・・・)
 
スタッフ日記が更新されるようになったので、そちらも読んでみてください。病気のことなどは書いてません(笑)
 
http://ameblo.jp/matubarahos/で更新中です。
 
 
 
最近、透析の問い合わせが非常に多く、また透析を行うことも多いので
 
少し書いてみようかと思い立ちました。イメージだけでも伝われば良いかと思いまして。
 
透析とはなんでしょうか??
 
 
「外部にある人工腎臓に近いもの(ダイアライザー)に血液を通して、体の老廃物を排出する。」
 
 
難しい言葉になってる気がしますが、獣医学的にはこんなところでしょう。
 
書けば簡単。適切に行うのは至難。理解も困難。
 
人の透析に関する本も読んでいますが、内容を理解するのがすごーく難しい。
 
だけど
 
 
透析を行う獣医以外が内容について深く理解する必要はないと思います。(logとか指数関数とか数学だらけ)
 
 
なので理屈をグダグダ書いたりしません。(知りたい人も少ないでしょうしね!)
 
結局は
 
「毒素を出す。」
 
その程度で十分でしょう。
 
やっていることは単純なんですが、全身のバランスを調整しなければならないので扱いが難しいというべきか。
 
さらに、せっせと勉強して、理論どうりに透析を行っても結果がついてこないこともある。
 
うまく尿毒症から脱出させて、回復し、元気になってくれる子もいるし、(嬉しい。治療しながら笑みがこぼれます)
 
どうやっても悪化の一途をたどってしまう子もいる。(悲しい。治療しながら泣けてきます)
 
結果の差は、何が違うのだろうか?結局は生命力がどれほどあるかなんだろうか?わからない・・・。
 
 
 
なんだか愚痴みたいになりましたが、透析は適切に行えばとても効果的な治療法です。
 
点滴治療で反応しない急性腎不全の場合には積極的に考慮しても良いでしょう。
 
慢性腎不全に使えるかどうかは、本人の残存腎機能によりけりかと思いますが
 
可能性にかけるという意味ではトライさせてもらうことはあります。よく相談してからですけどね。
 
 
 
透析していると、腎臓ってすごいなぁ・・・。って感じてしまいます。
 
あの小さな臓器の代替に心血をそそいでも追いつけない。どの臓器もそうなんですけどね。
 
透析で助かる子が増えるといいなぁ。と思いつつ、燃え尽き症候群になりそうな今日この頃です。
 
透析って一日5−6時間かかるので獣医の体力的にもキツイ治療なんです。頑張らなくては・・・。
 
 
written by Vet Miyake
 
 
 
 

透析1

イメージ 1

透析についての問い合わせが多いので
簡単な説明をさせていただこうと思います。

まず、そもそも透析というものは腎臓の代替となる装置で
血液中の老廃物を体外に排出することです。

腎臓病は進行すると、体内の老廃物を排出することが困難になってきます。
それをフォローするために透析装置というものを使っていく必要が生じるわけです。

人医学では慢性の腎臓病が進行すると透析療法に移行するイメージがありますが
動物ではなかなか上手くいかないのが現状です。

なぜか?

そもそも根本的に使用の方向性が違うからです。
動物での使用は主に

急性腎不全

のために使うのが主な目的であり、慢性腎不全では適応困難となります。
慢性腎不全とは長い時間を使って、徐々に進行してきたタイプの腎臓病で
体重減少や貧血などの尿毒症症状を伴ってくるものであり、
急性腎不全は、ある日突然、腎臓病に罹患してしまった状態です。


なぜ、慢性腎不全のうちの子に透析できないのよ!!


と、言われることも多いのですが、慢性腎不全の症例は難しいのです。
急性腎不全を疑う場合は実施する価値があると思いますよ。
急性の場合は数値を見ながら回復してくるはず!!っと信じて治療を行うのですが
慢性腎不全は、まず治りません。(一時的な回復はあるのかも・・?)
数値が上がる、下がるを繰り返すばかりでどうにもならない。
貧血も進行します。痩せている子も多いので体力も心配です。
やれと言われれば、不可能ではないのですが、
自分個人的な感想として、入院していて透析して、果たして幸せな状態だろうか・・・?と思います。

透析が必要な時点で苦しいのですが、
慢性で回復の可能性が低いなら、ずっと病院より家にいたほうが幸せかなぁ。。。と。



人間では慢性腎不全でもできるのに、なぜ動物ではできないのよ!?
と言われることも多いです。

お答えしましょう。
まず規模が違いすぎる。人医療は超絶高度な医療を国民の保険で補って治療をしているのです。
そして、治療中には人は動かない上に協力してくれます。(嫌がる人などいるわけない)
動物は基本的に動きまわり、非協力的です。
そのため、透析を実施中は、獣医がつきっきりで管理します。
数時間単位で拘束されてしまい、その間全く他の診察・治療が不可能となります。

本人の異常を自己申告してくれますし、看護士も専門的に訓練されており、
さらに24時間管理も可能な設備が整っていますが
獣医療ではそこまでの管理は難しい。(24時間完全管理している病院はスゴイと思います。)
人と同じような事を行うと莫大な資金が必要となります。(獣医の体力も不可能に近い。。。)

お金があればできるのか?といわれれば、理論的には可能なのかもしれません。
アメリカの専門医の話では、週に3−4回透析を実施して元気にしている犬もいるそうです。
(週に2回しかオシッコをしないそうですが、元気なんだそうです)
そこまでやる人は見たことがありません。
獣医療が確立したアメリカならできると言うべきでしょうか。


何度も言うようですが
急性腎不全なら試す価値は大いにあると思います。
時間を稼ぐことにより、腎臓の尿細管が回復してくる可能性があるからです。

あきらめないで、獣医に相談してみてください。きっとアドバイスをくれると思います。


今回は無理無理みたいな話が多くなりましたが、
慢性腎不全は早期発見が大事なんです。早期発見、早期治療ですよ。
10歳以上は血液と尿の検査は一年に一回でも受けてみるのも悪くないと思いますよ。

本日の写真は我がネコ、その2です。
ではまた〜

WRITTEN BY VET MIYAKE

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