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			<title>萬風堂夜話</title>
			<description>野村萬斎さんの舞台やその周辺についての独り言。ときどき能や現代劇もありでございます。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/matukazetotatiaoi</link>
			<language>ja</language>
			<copyright>Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.</copyright>
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			<title>萬風堂夜話</title>
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			<description>野村萬斎さんの舞台やその周辺についての独り言。ときどき能や現代劇もありでございます。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/matukazetotatiaoi</link>
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		<item>
			<title>「イリアス」</title>
			<description>&lt;div&gt;２０１０年　９月１９日　ル・テアトル銀座　「イリアス」&lt;br&gt;
　　　　　　　内野聖陽　池内博之　高橋和也　馬淵英里可　新妻聖子&lt;br&gt;
　　　　　　　　　　　　　　　　チョウソンハ　木場勝己　平幹二朗&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　力のある役者さんで美術もシンプルで美しい、新妻さんの伸びやかな歌声は素晴らしいし、女性コロスもめっぽう上手、物語も壮大なスケール、なのに何だか面白くない。&lt;br&gt;
　&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　セリフだけでなく地の部分も役者さんが語る形式にかなり違和感があったのは確かですが、それは以前にも「子午線の祀」等で経験済みなので原因はそれだけでは無し。生バイオリンの下座音楽に時折入る歌声が音楽劇というには少し中途半端、それでも女性コロスが何とか繋げてくれている感はあったので、それだけでもなし。とにかく横に広い舞台が何だかスカスカして、見えない何かが決定的に足りない気がしました。きっちりと計算されていてその中で人がきちんと動いているのですが、実に教科書的というか「イリアス」という叙事詩を舞台にするとこうなってしまうのか。十分に劇的な内容なのに、妙に冷静で熱くない。場面の区切りに目次のような言葉が舞台中央に映し出されるのも、せっかく入り込んだかと思った物語から気持を引きはがしてしまう一因になってしまい私には非常に邪魔でした。とにかく戦いの場面でも全く血の臭いが漂ってこない。とても残念。&lt;br&gt;
　&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　プライベートが喧しい内野アキレウスは全く普通の人にしか見えない、この人のオーラはどこに行ってしまったのか。アキレウスが出陣しさえすれば戦いは勝利になると、全軍が心の底から確信出来るほどの何かが無くてはいけないのに。悲しいかな池内ヘクトルの方が圧倒的に強そうに見えてしまう。チョウソンハさんのパトロクロスは熱演には違いないけれどいかんせん声のトーンが高すぎ。一応武将なんだから、もう少し落ち着いて頂かないと。それにアキレウスとのキスシーンは必要だったのでしょうか。&lt;br&gt;
　&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　久しぶりに途中棄権しそうになった舞台でございました。&lt;/div&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/matukazetotatiaoi/61740917.html</link>
			<pubDate>Mon, 27 Sep 2010 00:17:28 +0900</pubDate>
			<category>伝統芸能</category>
		</item>
		<item>
			<title>国立能楽堂定例公演「清水座頭」「猩々乱」</title>
			<description>&lt;div&gt;２０１０年　９月１７日　国立能楽堂　「清水座頭」「猩々乱」&lt;br&gt;
「清水座頭」　野村万作　野村萬斎&lt;br&gt;
　&lt;br&gt;
　ふわりと暖かな空気を纏った座頭に、凛とした強さを秘めた美しい瞽女、今回のお二人以上にふさわしい方はいないでしょう。その端正な佇まいと洗練された所作、トツ、トツと杖の音にまで譜があるように聞こえます。美しさを追求する鍛錬の積み重ねが緩さや生々しさを拭い去って実に清々しい舞台を拝見することができました。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&lt;br&gt;
　座頭の平家節、瞽女の小歌節ともに素人耳でもわかるほど難しい旋律、まさに聞き物でございました。万作師の謡いにはふふっと笑わせて頂きながらも、はりのあるお声に驚きつつ聴き惚れるばかり。瞽女の謡う地主の桜は実にのびやか、出会い頭の諍いとそこからの和解がたらした安心感に、少しのお酒で本当に心地よく謡っている様子がじんわり染み渡って幸せです。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&lt;br&gt;
　終幕近く座頭に手を引かれゆっくりと歩み去る瞽女の姿には、先ほどまでの心細い様子はなく連れ添うていくことの安堵と覚悟が仄見えて目頭が熱くなる思いでございました。&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp; &lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&lt;br&gt;
「猩々乱」双之舞&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp; 武田志房　武田宗和 野口敦弘　&lt;br&gt;
　　　　　　　　　　笛：杉市和　小鼓：久田舜一郎　大鼓：國川純　太鼓：三島元太郎&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　猩々は本当に酔っていたでしょうか…。もう少しお酒の匂いが漂ってくるような、にぎにぎしいとは言いませんが、明るい、めでたい曲のように思っておりましたが、下戸の猩々を観ているようでございました。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&lt;br&gt;
　青海波の緋の半切りに流水に菊文様の唐織で先に登場されたのがツレになるのでしょうか、半切りは全く同じで唐織が檜垣に菊で後からの登場がおシテと考えたいところ。確かご兄弟と思いますが、おシテの方がやや小柄でツレの方が恰幅がよくまるで逆に見えてしまいます。どうにも致しようのないこととは思いますが拝見する方としては違和感が残ります。お囃子はしっとり系でこれも組み合わせの問題とは思いますが、猩々には如何なものだったのでしょう。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&lt;br&gt;
　お狂言がじっくりと聴かせる存在感十分の舞台でしたので、できれば猩々は覇気に満ちた晴れやかな舞台であって欲しかった。それが狂言と能の組み合わせの醍醐味のように思うからです。　&lt;/div&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/matukazetotatiaoi/61715721.html</link>
			<pubDate>Sun, 19 Sep 2010 23:45:19 +0900</pubDate>
			<category>伝統芸能</category>
		</item>
		<item>
			<title>「シダの群れ」</title>
			<description>&lt;div&gt;２０１０年　９月１４日　シアター・コクーン「シダの群れ」&lt;br&gt;
&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp; 阿部サダヲ　江口洋介　小出恵介　近藤公園　江口のりこ　黒川芽以　尾上寛之　　　&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　　　　ジョンミョン　伊藤蘭　風間杜夫&lt;br&gt;
　&lt;br&gt;
　ヤクザの内部抗争のお話ということで、常ならばパス決定の舞台でございましたが食わず嫌いを克服すべく伺いました。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　余命幾ばくもない親分の跡目を巡って、まずは光り物のお着物着用の愛人とお勤め果たし出所したてのその息子、一方にはスーツ姿で肩いからせた本妻の息子、そこに腹に一物有りの古参の幹部、さらに本妻の息子の強気の妻と京都弁がうっとおしいその愛人、などなど入り乱れての、粛正劇でございます。その中にあって阿部さん演じる下っ端森本が一人抗争の無意味さを観客に問うていく趣向でした。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　会場は立ち見が出るほどの大入り状態、先週末の世田谷と打って変わって活気に満ちておりました。やはり芝居は満席の方がテンションあがります。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　　舞台上にはヤクザ事務所の内部とおぼしきセット、上手に階下からの階段があり中央に背の高い観音開きの大きな窓が配置されています。さらに上手奥、下手手前には上階へ続く階段があるため、中央部分は大きな吹き抜けの空間になっています。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　　幕が開いてから閉じるまで全てのお話がこの事務所の中だけで進み、窓からわずかにうかがえる景色だけで時間や季節の移ろいが知れるという仕組み。まるでヤクザ世界の狭さや息苦しさ象徴するようです。時折開け放たれる窓もすぐ閉じられ時には弾丸が飛び込んできたりと、内へ内へと登場人物を押し込んでいきます。全編を通してこの息苦しさが覆い尽くし、最後の最後で耐えかねた森本が破滅的な結末を招きます。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&lt;br&gt;
　滑舌が悪いのか、こもるような声質なのか、はたまた席が後方過ぎたせいか、開演後しばらくはセリフが聞き取れず、複雑な人間関係を把握するのに一苦労でした。何せ一幕の銃撃戦の理由が何なのか最後までわからないまま観ていたのですから。観ていて、このお芝居はもしかしたら舞台より映像向きだったのではとしきりに思いました。舞台だと正直景色が同じなのはかなり厳しいです。俳優さんは皆様上手なのに何だかどこか飽きてしまうのです。映像ならば観る角度をかえることも、役者さんの表情を大写しにすることも可能でしょうし、何より同じ閉鎖空間を作るにしてもいろいろ仕掛けも作れたでしょうから。そういう訳で一幕は少し退屈でしたが、二幕は阿部さんの力でしょうかいつの間にかじんわりと引き込まれ見入っておりました。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&lt;br&gt;
　阿部さんは追い込まれていく下っ端のヤクザを演じてさすが、江口さんからは人望のあるヤクザにふさわしい一途さが伝わってきます。風間さんは緩急自在で時折発するドスの効いた声が幹部の風格、小出君は周りが思うのとは反対に江口さん演じる兄と本心から仲良くなりたかったのではと感じさせるやんちゃで少しだけ甘ったれた二代目を好演、ただ一幕で力尽きた感があり二幕ではヤクザらしくなくなってしまったのが残念。印象的だったのは、親分の愛人役の伊藤さん、途中で風間さん演じる幹部水野を誘惑しようとする場面があり、なんと和服で艶なるダンス（流れていたのはコーヒー・ルンバ）をご披露です。お相手の風間さんはほんのお付き合い程度にしか踊ってませんが、伊藤さんだけやけに本格的でございました。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&lt;br&gt;
　と言うわけで思ったよりは大丈夫でしたが、現実逃避というか日常生活からもの凄く飛躍した空気を探しに劇場通いをしている身にとっては、やや物足りない印象でございました。&lt;/div&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/matukazetotatiaoi/61706720.html</link>
			<pubDate>Thu, 16 Sep 2010 23:38:30 +0900</pubDate>
			<category>伝統芸能</category>
		</item>
		<item>
			<title>「ビリーバー」</title>
			<description>&lt;div&gt;２０１０年　９月１１日　世田谷パブリックシアター　（ビリーバー）&lt;br&gt;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　勝村政信　風間俊介　草刈民代　川平慈英&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　サンタクロースを信じる中年男とその家族の話ということで、題名からして少し引き気味。しかもチラシのビジュアルも出演者の皆さんがかなり白々しいくらい善人の風情でカラフルではあるけれど普通のスーツ姿で空を見上げてるの図。ここまで条件が揃うと当方の観劇範囲には入らないのですが、ひとえに勝村さん見たさに伺いました。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&lt;br&gt;
&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　劇場入り口でなんと千秋楽のチケットを販売しているではありませんか。何だか悪い予感がむくむくとわき上がり、回れ右したくなる衝動にかられます。やはり客席は満席と言うには少し寂しい状況、１階でも後方席に空きがあり２階以上は埋まっている席の方が少ないくらいです。チケット売りたくなるのもわかりますが…。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　セットは意外にもシンプル、もっとまんまな感じでホームドラマ仕様かと思っていましたのでややほっとしました。が、開演直後の大統領ジョン・スミス氏の唐突な登場に完全に凍り付いてしまい、全く舞台に入り込めずきっと顔が思いっきり強ばっていたに違いありません。中心となる家族三人以外の登場人物を一人で演じるのですから確かに芸達者だとは思います。ハッキリ言ってうまいとは思うのです。ですがこの方のコテコテ感が私には最後までダメでした。お好きな方には十分に楽しめたに違いないのですが、単に好き嫌いの問題だけで、けなしている訳ではないのですがすみません。無理でした。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&lt;br&gt;
&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　ただ、勝村さんは勝村さんでした。って何のことだかですが、本当に空気を作るのが上手。純な９才の男の子をブリッコにならない限界ギリギリで演じて健闘だった風間さん、意外に滑舌が良くて思い切りの必要な場面もたじろがなかった草刈さん、濃いキャラクターを一手に引き受けきった川平さんの中にあって、なんとも柔軟に渡り合う勝村さんには脱帽です。劇中で物質と物質をくっつけるノリの話が出てきましたが、まさにこの舞台上での勝村さんがそれでした。少々悪ふざけが過ぎる場面もありましたし、夢見ることの大切さを息子があっけなく納得するしかない結末もちょっと何だかでしたが、あまり魅力的とも思えないお話を見せきった勝村さんの力量を再確認して満足でした。&lt;br&gt;&lt;/div&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/matukazetotatiaoi/61696603.html</link>
			<pubDate>Mon, 13 Sep 2010 23:44:40 +0900</pubDate>
			<category>伝統芸能</category>
		</item>
		<item>
			<title>ござる乃座「盆山」「鐘の音」「合柿」「呼声」</title>
			<description>&lt;div&gt;２０１０年　９月　８日　宝生能楽堂　ござる乃座　『盆山』『鐘の音』『合柿』『呼声』&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;「盆山」野村裕基　野村万之介&lt;br&gt;
　肩衣のウサギが幼すぎると感じるほど大人の裕基君でございました。声が不安定になる場面が幾度か、少年からの卒業が近づいているせいなのかもしれません。「鯛、鯛」と言いながら幕へ向かう表情が何とも嬉しそうでありました。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&lt;br&gt;
&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;「鐘の音」野村万作　竹山悠樹&lt;br&gt;
　万作師がとても楽しげに演じていらっしゃるのが見所に伝わってきます。実に気持ちよく笑わせて頂きました。それにしても身体のキレの素晴らしいこと、年齢を感じさせないと言うだけでは足りないような曇りも力みもない動きでございました。さすがに息が上がっているのがわかる場面が時々ありましたが、お声に乱れのあるはずもなく鎌倉の鐘の音を堪能させて頂きました。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&lt;br&gt;
&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;「合柿」野村萬斎　石田幸雄　月崎晴夫　野村遼太　中村修一　時田光洋　岡聡史&lt;br&gt;
　パンフにもありましたが、なるほどかつて無いほど萬斎さんの髪が長いです。でもってちょっと得した気分なのはなぜでしょう。&lt;br&gt;
　萬斎さんの柿売りが悪意はないけれど渋抜きが十分でない柿を売ってしまいお客によってたかってボコボコにされてしまうお話です。久しぶりの本業のお姿を拝見できてそれだけで満足、しかもあまりかからない曲で多分初見で二重に満足でした。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&lt;br&gt;
&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;小舞「八島」野村裕基　&lt;br&gt;
　立ち姿はすっかり子どもを卒業して、あとは声変わりを待つだけでしょうか。飛び返りもびしっときまり、とても気持ちよかったに違いありません。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&lt;br&gt;
&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;小舞「名取川」野村遼太&lt;br&gt;
　ベテラン勢の地謡に負けない程謡が力強く、舞もキリキリと美しかったです。遼太君というには大人過ぎ、何と呼ぼうかとそんなことばかり考えてしまいました。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;「呼声」野村萬斎　深田博治　高野和憲&lt;br&gt;
　楽しい曲でした。「にほんご～」のイメージしかなかったのですが、楽しさはイメージそのままで平家節、小歌節、踊り節と様々な謡いを聞くことができるかなり贅沢な曲でございました。「冠者、冠者」「留守、留守」の掛け合いが本当に楽しい、単純な繰り返しだけで何もなくとも面白い、狂言の真骨頂かもしれません。&lt;/div&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/matukazetotatiaoi/61689544.html</link>
			<pubDate>Sun, 12 Sep 2010 00:51:10 +0900</pubDate>
			<category>伝統芸能</category>
		</item>
		<item>
			<title>「叔母との旅」</title>
			<description>&lt;div&gt;２０１０年　８月２１日　青山円形劇場　「叔母との旅」&lt;br&gt;
　段田安則　浅野和之　高橋克美　鈴木浩介&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　青山円形劇場、考えてみたら初めての劇場でございました。伺ってみましたら客席数は３００程でしょうか、とてもコンパクトで最後列でも前から４列目という全く席を選ぶ必要のないありがたい劇場でした。ただ「子どもの城」と同じ建物の３階で、しかもワンフロアーが全部劇場と言うわけではなく、当然のように子ども向けの施設があるというか中心なわけで、開演前の気持の持って行き場がどうにも。エレベーターを降りた劇場入り口にはたくさんの花、花、花。初日からまだ日が浅いせいもあって、豪華な花が贅沢な香りを放っていて、これからお芝居を観る気持を盛り上げようとしてくれているのですが。そのエレベーターと劇場入り口には、遊ぶ気満々テンションピーク状態の子ども達とその付き添いのパパ、ママ。つらいなぁ～。エレベーターだけ、いいえせめて３階の劇場入り口だけでも別にならなかったのかなとつい思ってしまいました。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　お芝居は手練れの役者さん４人の力量がいかんなく発揮されて、予想通りの面白さでございました。物語は銀行を定年退職した男が奔放な叔母と旅に出ることで違う自分に脱皮していくという、言ってしまえば中年男の生き方探しのお話。誰もが少しうらやましく思い、でも自分は選ばないだろうなと考え直して安心するような、特に後半ヘンリーが密輸組織の一員になるところまで行き着くとほとんど御伽噺の様相ですし、正直もの凄く魅力的とは思えませんでした。&lt;br&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　なのに面白かったのは、ひとえに戯曲のありようと４人の役者さんの力のおかげ。隠れる場所のない円形の舞台で２０人ほどの人物を４人の役者さんが演じ分けながら、一方でヘンリーという主人公の役を次々とパスするようにやはり４人が演じて行きます。大勢の役を数人で演じ分けるのはいろいろな形で観てきましたが、一人を複数の人がポンポンと入れ替わりながら演じるのを観るのは初めてで非常に新鮮。一人が無言で演じ、もう一人が少し俯瞰で気持を代弁したり、小道具を引き渡すことで次々と演じる役者さんが入れ替わっていったりとなかなか不思議な面白さがあります。同じヘンリーでも違う役者さんが演じることで、当たり前ですが違いが出てそれがヘンリーの内面を角度を変えて観ているような奇妙な違和感が残る、それがただの生き方探しの話だけに収まらないざらっとした見応えに繋がっているように感じました。他の劇団でかなり近い形で演じられたのを観たと高橋克美さんがパンフに書いてますので、これは元々の戯曲のありようであったのではと思います。&lt;br&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　大きな道具立ては無し、一幕では小さなテーブルと椅子、二幕では替わってベンチが二つ登場するだけのいたってシンプルな作り、全幕を通じてはこの舞台のキーである旅行用のバッグが椅子になったり車に変身したりと印象的な使われ方をしておりました。全員が基本スーツ姿で女性を演じるときも着替えは無しという観客の想像力を信じた舞台作りが潔く、複雑な演じ分けがスピーディで実に心地良く進みます。何もない状態でイギリスの田舎町からパラグアイの密林を流れる河まで、役者さんの力量で見せることの面白さ。今回の舞台はこれにつきるのではと思われました。&lt;/div&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/matukazetotatiaoi/61622189.html</link>
			<pubDate>Mon, 23 Aug 2010 01:10:01 +0900</pubDate>
			<category>伝統芸能</category>
		</item>
		<item>
			<title>能楽現在形　『野宮』『天鼓』『越後婿』</title>
			<description>&lt;div&gt;２０１０年　８月１０日　国立能楽堂　能楽現在形　「野宮」「天鼓」『越後婿』&lt;br&gt;
　&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;能『野宮』シテ：片山清司　ワキ：宝生欣哉　アイ：野村萬斎　&lt;br&gt;
　　　　笛：松田弘之　小鼓：成田達志　大鼓：亀井広忠　&lt;br&gt;
　&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　苦手な三番目物で、すでに過去２回完全に落ちてしまった経験のある長尺の『野宮』。現在形でなら少しは楽しめる修羅物にしてくれれば良かったのに、などと出かける前からすっかり気持は引き気味でございました。&lt;br&gt;
　ところがなんとも、『野宮』ってこんなにも表情豊かな能でしたでしょうか。確かに動きはもの凄く少なくて前場のおシテはほとんど座ったまま。しかしその佇まいが、あれっと思うほど美しく、いやこんなはずでは。ひいき目が過ぎるだけだと言い聞かせつつ拝見しておりましたが、また地謡が半端なくストレートに迫ってきて、素人耳の悲しさよ今日はまぐれで気持に届いている気がするだけ。いろいろ言い訳してみましたがやはり良いものは良いという結論でございます。&lt;br&gt;
　間語りの萬斎さんは大上段にかまえる風もなく、堅実な語りが素晴らしく、能とのバランスも文句なし。お囃子は言うまでもなく、松田さんのすすり泣く笛がもうたまりません。秋の野宮の風情にこれ以上の笛は無いように思います。成田さんと広忠さんは鼓もですが掛け声が引き合い、呼び合い、正に息が合うとはこのことか思わされました。&lt;br&gt;
　後場のシテのお装束がまたほれぼれするほどの美しさ、濃萌葱の長絹に金糸の秋草が控えめに散らされ、白大口も照明のせいなのかも知れませんが純白というより僅かに灰色を含んで御息所の格と内に秘めた色香がほのかに感じられる品の良さ。そして序の舞が圧倒的に雄弁でございました。面のちょっとした傾きなのでしょうか、表情から心持ちが伝わってきます。扇を袖に隠して静かに舞う姿に時間の感覚がぼやけ、自分の気持ちの中からいろいろな感情が掘り起こされてかないませんでした。なつかしやですっと鳥居に寄り添うところではもう完全に涙がボロボロ、いけません。火宅の門はきっと出られなかったと思うのです。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;舞囃子『天鼓』シテ：坂口貴信　&lt;br&gt;
　　　　　　　笛：竹市学　小鼓：成田達志　大鼓：亀井忠雄　太鼓：助川治　&lt;br&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　土屋恵一郎さんが公演の案内に「千秋楽にこれから見るべき能楽師をみなさんに置き土産として残したい。」と書かれておられましたが、その言葉が十分に納得できる舞囃子でございました。&lt;br&gt;
　端正なお顔立ちでやや細身の体型、ややもすれば芯のない舞になりそうな第一印象はすぐに消し飛んで、なんともスケールの大きな舞にすっかり魅了されました。両手に抱えるられる場の空気が多いというか、揺るがない姿勢で会場の中心にしっかりと立っておられました。とにかく魅力的としか言いようがなく、言葉にできないもどかしさを感じます。　&lt;br&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;狂言『越後婿』シテ：野村萬斎&lt;br&gt;
&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp;&amp;nbsp; 笛：竹市学　小鼓：成田達志　大鼓：亀井広忠　太鼓：助川治　&lt;br&gt;
　&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　もう見られないかと思っていた『越後婿』です。それが拝見出来ただけでもう十分果報者でございます。本舞台で左右の側転が１回づつ、続いて屈伸の三点倒立から開脚、脚をそろえて倒立前転、本舞台から橋掛への飛び込み前転、さらに橋掛の欄干へ両足そろえて飛び乗る。本舞台へ帰って飛び返りが２回、その後御幣をもっての舞。おそらく十分程の時間にこれだけのことをしてしまえる、四十○歳ってどうなんでしょう。『ファウストの悲劇』でタンゴの指導をされた方がブログで萬斎さんの脚の筋肉が凄いと書かれていましたが、全く納得でございます。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　約３時間の本当に魅力的な会でございました。めまい発作を点滴で封じ込めて這うようにして行った甲斐がございました。なのに能楽堂での公演は今回が最後というのは本当に残念。プログラムでは同人を代表して萬斎さんが「能楽現在形　千秋楽に思うこと」を書かれていますが、文章の端々に明確には言い切れない何かが含まれている歯切れの悪さを感じます。劇場での公演は続いていくようですが、能楽堂での公演をやめてしまうのはファンとしては本当に腑に落ちません。確かに現在形が能楽堂で行った公演全てが満点というわけではなかったように記憶しています。それでも能楽堂でしか得られないものはたくさんあるように思います。いつの日にかの復活を心から期待して待ちたいと思います。&lt;/div&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/matukazetotatiaoi/61589130.html</link>
			<pubDate>Thu, 12 Aug 2010 00:10:45 +0900</pubDate>
			<category>伝統芸能</category>
		</item>
		<item>
			<title>「ザ・キャラクター」</title>
			<description>&lt;div&gt;「ザ・キャタクター」２０１０年８月８日　東京芸術劇場中ホール&lt;br&gt;
　出演：宮沢りえ　古田新太　藤井隆　美波　池内博之　チョウソンハ　田中哲治　&lt;br&gt;
　　　　銀粉蝶　野田秀樹　橋爪功&lt;br&gt;
　演出：野田秀樹&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　良くも悪くもすっきりしない、もやもやした、得体の分からないものが残る舞台でございました。古田さんの怪演、宮沢さんのシャープさ、橋爪さんの老獪さ、そしていつもの野田さんに加え、集団の動きの気持悪さ、美術も物語を支えてなお美しかったですし、観劇したのが楽でしたからなおさら、いつもの自分でしたらきっとスタンディング・オベーションの皆様と一つ気持になれていたようにも思うのです。ですが、立てませんでした。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　土台になった事件の鮮度の問題かもしれません。つい最近の出来事と言うわけではないし、かといって一世代前でもない、あくまでＴＶニュースや新聞の報道で知ったに過ぎませんがそれでも事件発生をオンタイムで経験していることが引っかかりの原因のように思うのです。どう受け止めて良いのか、大きすぎる事件をいつの間にか押入の奥へしまい込んで棚上げにしていたら、目の前に突き出されて、これにどう答えるのかと詰問された気がします。非難しているのではなく、自分にあきれているだけです。&lt;br&gt;
　&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　もう一つ野田さんは「幼さ」を原因として呈示していますが、私には大いに違和感があります。「幼さ」の中には未熟であることより以上に肯定的な、純粋、無垢、小さく弱い、ひいては守られるべきイメージが有りはしないでしょうか。擁護すべき何もない集団に「幼い」を重ねることにどうしてもなじめません。&lt;br&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　ただ生々しい事件を舞台に載せることの難しさを乗り越えて、しかもその答えを投げかける勇気には心からの拍手をと思います。&lt;br&gt;&lt;/div&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/matukazetotatiaoi/61578786.html</link>
			<pubDate>Mon, 09 Aug 2010 00:19:15 +0900</pubDate>
			<category>伝統芸能</category>
		</item>
		<item>
			<title>「ファウストの悲劇」その後</title>
			<description>&lt;div&gt;結局６回通いました。めまい発作で動けなかったためこの回数でしたが、前楽に行けていれば７回だったかもと。いづれにしても一回の公演で通った自己記録は更新です。それほど魅力的でした。出演者の皆様のブログも楽しませて頂いたし、何より万作の会のＨＰまでファウストくんが登場していたのにはびっくりいたしました。&lt;br&gt;
　&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;思い返してみても嫌いな場面が一つもない。物理的なトラブルがあったこともありますが、それも全く問題にならない。全出演者が台本にある以上に、多分蜷川さんが考えていた以上にこの荒唐無稽でハチャメチャな田舎芝居を楽しんで遊んで毎回遊びが加速して、どんどん進化してしまった。皆さんが嬉しそうで嬉しそうで、大嘘をついていることが嬉しく嬉しく、小学生みたいなキラキラした目でうらやましいったら。一人一人がいとおしくなりません。&lt;br&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　ですから大好きな場面を選ぼうと思ったら全部になってしまって困りものです。それでもタンゴシーンと結局はその続きのピエタは、文句なしぶっちぎりのベストシーンでした。萬斎さんの独白は狂言癖や絶叫癖がいつも気になるところなのに、今回の独白は文句なし。息を引いてしまわないでまっすぐに叫ばないで声が出ると、こんなにも不思議で魅力的で声だけ何回でも聞き続けたくなります。勝村さんはとにかく全てにおいて格好良かった。なかでも法王の聖歌隊にファウストくんが悪ふざけをしている間中、小さな窓から呪じゃなくて、魔法陣を描いて手のひらに載せてはファウストくんに向かってふっと息で飛ばしていた姿が何だかいじらしくて忘れられません。&lt;br&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　まだまだ後遺症から立ち直れそうにありません。嫌でも記憶の中からファウストとメフィストフェレスが立ち現れて、頭の中で壮大な芝居を演じてくれそうです。&lt;br&gt;&lt;/div&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/matukazetotatiaoi/61541144.html</link>
			<pubDate>Wed, 28 Jul 2010 00:44:46 +0900</pubDate>
			<category>伝統芸能</category>
		</item>
		<item>
			<title>「ファウストの悲劇」閉幕</title>
			<description>&lt;div&gt;　とうとうお祭りが終わってしまいました。幕の降りた客席で「あ～～、終わっちゃった。」と悲鳴ともため息ともつかぬ声を発しておられたお客さんが折られましたが、本当にその通り、胸の中で大きくうなずいてました、あなただけじゃないみんなそう思ってますって。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　舞台の上ではまだ出演者の皆様の気配がさらず、苦労をねぎらい合う声が時折聞こえてきます。小さな拍手があちこちで起きたり、達成感に満ちた笑い声が上がったり、ざわめきが続きます。その場を去りがたい一部のお客さんが降りた幕に向かって拍手、何だろうこの連帯感のようなもの。２１日間の祭りを駆け抜けた、一座からこんなにも離れがたいなんて。&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;&amp;nbsp;&lt;/div&gt;
&lt;div&gt;　劇場を出てからも家路につく方々の歩みが何とはなしに遅い。余韻を楽しみながらゆっくりゆっくりと道玄坂を下る。坂の上が見えなくなる頃、劇場に向かって深々とお辞儀をしたいような衝動に駆られる。本当にありがとう。こんな凄い芝居を見せてくれて、本当にありがとう。&lt;br&gt;&lt;/div&gt;</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/matukazetotatiaoi/61535776.html</link>
			<pubDate>Mon, 26 Jul 2010 15:36:21 +0900</pubDate>
			<category>伝統芸能</category>
		</item>
		</channel>
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