沈黙のクレオパトラ

忌野清志郎に三沢光晴・・・二人が今生きていたら、どんな行動をしただろう?

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さて、昨日は恒例の、ボナペティでのライヴでした。
今回は、コブ付きでの参戦です。
会社の後輩が一人、付いて来てしまいました。
協調性が無く、単独行動がほとんどの私としては邪魔でしょうがないですが、
まあ、やむなく連れて来てやりましたよ。
(G君、感謝しなさい)

ボナペティへ行く前に、
同じ中延のジャズ・スナック「まつ」へ顔を出しました。
ここは古い店で、今年で丸37年とのこと。
何十年も前から名前だけは知っていたのですが、
なにせ「ジャズ・スナック」ですからね〜。
なかなか来る機会が無かったのですが、
今日はたまたま後輩連れということで・・・マスターとも話し込んでしまいました。
あ、ということは彼も役に立っているのですね。
(G君、邪険にしてごめんなさい)

さて、本日のメンバーですが、
ヴォーカルは「ボナペティのキュートな小悪魔」こと、熊田千穂さん。
ピアノはご存知、「ボナペティの人間ハリケーン」こと、田村早苗さん。
ベースは「ボナペティのソフィスティケイテッド・レディ」こと、折原由希子さん。
ドラムはご存知、「ボナペティの猛虎」こと、野村保さん。
60年代、ジョン・コルトレーンの黄金カルテットと肩を並べる
「ボナペティ」が誇る、鉄の布陣であります^^

田村さんは花粉症のため、大きなマスクで顔をガードしての登場。
前回よりテーピングが小さくなっているとは言え、
左手人差し指には腱鞘炎のテープが。
ということで心配していたのですが、
「オール・ザ・シングス・ユー・アー」で始まった1ステ、
いつになく田村さんの右手の動きがおかしい・・・ひやひやしましたよ。
しかし流石は「ボナペティの人間ハリケーン」
数分もたった頃には、いつもの台風のような勢力を維持していましたよ。
さすがですね〜。

指はかなり回復されているようで、
前回は敢えて避けていたフィニアス・ニューボーンばりのユニゾン・プレイ
オリジナルの「Kumonohara」等で飛び出す、中低音域のゴスペルチックな味付け
ベース・ソロの最中で、本当にさりげなく入れてくる繊細なバッキング
ペトルチアーニの曲における、原曲以上に美しいソロ
そうそう、「Kumonohara」では、「テナー・マドネス」のテーマまで入れるユーモア
全快まではあとわずかと言うところでしょうね。

今回も弾いて下さった、ホレス・シルヴァーの有名な「プリーチャー」
私の大好きな曲です。
聴いていた後輩が、ポツリと一言、
「どこかで聴いたことがあるような曲なんですけど・・・」
ジャズを知らない輩がシルヴァー節を知っているはずがない。
「ひょっとして、『線路は続くよ』のことか?」
「あ!、そうだそうだ、それですよ!」
そうです。「プリーチャー」は、コード進行が「線路は続くよ」に似ているんです。

2ステの最初で、
田村さんが譜面を置かずに、譜面台を倒したので、
「あ、来るぞ!プリーチャー」と判りましたよ。
田村さんが譜面台を倒すときは、「プリーチャー」か「ハッシャ・バイ」ですから^^

「ボナペティの猛虎」野村保さん。
散髪に行き、自慢の弁髪を切り落としてきた模様です。
あ、これじゃ「蒙古」ですね・・・すみません!
「今日は手が動かなかった・・・」と言われておりましたが、
素人の私には、そんなふうには全然見えなかったですね。
私には逆に、ブラシ・プレイなど、いつもよりエネルギッシュだったように感じましたよ。
反面、いつもよりハイハットがおとなしめだったように思えました。

ブラシをスティックに持ち代えると、
「ボナペティの猛虎」の本性が剥き出しとなります。
ピアノとの4バース・チェンジでは、ここぞとばかりに複雑なリズムを奏でる野村さん。
ここは野村さん最大の見せ場ですね〜。
さあ!次回はソロをお願いします!

そうそう、休憩中の、野村さんと知り合いの方の会話が楽しかった!
バリー・ハリスの弾いたタッド・ダメロンのアルバムのこと・・・これ、私も大好きです。
ウォルター・ビショップJr.の「スピーク・ロウ」のこと・・・残念、これはNG!
唐突にグレン・グールドの唸り声のこと。
「クラシックなのに、声出していいの?」っていう野村さんの意見、最高でした。

「ボナペティのキュートな小悪魔」熊田さんも、聴くのはこれで3回目ですからね。
まったく安心して聴かせていただきました。
歌が入るのは珍しい(野村さん談)「星影のステラ」も良かったですが、
1ステのラスト「ムーン・グロウ」が良かったです!
映画「ピクニック」で、ウィリアム・ホールデンとキム・ノヴァクがダンスするシーンの音楽
通常はクラリネットで演奏されることが多い曲ですが、
情感こめて歌い上げる熊田さんは最高でしたよ。
後輩は、「ブルー・ムーン」の熊田さんが素敵でした・・・とのこと。
彼のような「まだまだ若輩者」にも、熊田さんのコケティッシュな魅力は、
しっかりと伝わっているようでした^^素晴らしいですね〜。

「ボナペティのソフィスティケイテッド・レディ」折原由希子さん。
折原さんの演奏も2回目となります。
前回聴いた時は、アップテンポの曲があまりありませんでしたが、
今回はバラエティに富んだプレイを見ることができました。
基本は完璧で、何より音が女性らしくとても綺麗です。
ウッドベースやチェロは、力任せに弾くと、びりびりと雑音が入って聴き苦しいですからね。
そして、ジャズ・ベースとしては当たり前なのかもしれませんが、
すごいテクニックです。右手もはじけまくっています。
この方はホントに、街歩いていたら普通に声をかけられそうな、
ホントにごく普通の女の方ですからね。

さて、今回連れて来た(というか無理やりくっついてきた)後輩は、
ディープ・パープルとボブ・ディランとフラメンコしか聴かない
非常に偏食気味の人間です。
ジャズは聴いたことがない。難しそうで、何を聴いたらいいのかわからない・・・
う〜ん、初心者が必ず感じる、ジャズのハードルの高さです。

ジャズは、リッチー・ブラックモアを聴くように、髪を振り乱して聴く必要はない。
ジャズは、重厚なクラシックの交響曲を聴くように、襟を正して正座して聴く必要はない。
お前の好きなように聴けばいいんだ。
酒呑んでもいいし、煙草吸ってもいい。
面白くなければ聴かなきゃいいんだし、心に訴えかけてくるものがもしあれば、
感じるがままに聴けばいいんだ。どう思おうが、まったくお前の自由なんだよ。
というようなことを言ってあげました。
それに音楽に関しては、偏食はいけません。
私なんか、完全に雑食ですよ。何でも食べます!
(あ、「音楽」ですよ、「音楽」。異性関係は小食・・もとい、単食です^^)

でも、本人、とても喜んでおりましたよ。
「あれ?ジャズなのに、管楽器はいないんですか?」という素直な感想が。
彼の感覚からすると、ジャズ=管楽器なんでしょう。
もちろん間違いではありません。
私の考えは、ジャズの基本=ピアノ・トリオですけどね。

素晴らしい演奏、ありがとうございました。
次回、またよろしくお願いいたします。

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閉じる コメント(16)

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またまたネーミングの腕が冴え渡っていますね!昨日はどうもありがとうございました!すいぶん細かく見ていただいてとても光栄です♪そうそう〜「プリーチャー」って「線路は〜」だったのかぁ〜そういえばメロディも一部共通してるし、コード進行なんかサビ以外はほとんど一緒ですよね〜何か目からウロコな感じです^^;

2006/2/24(金) 午後 0:19 おんぷ♪

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実は最初の曲を弾き始めた時、自分でも「・・最低!」って思ったんですがやはりバレてましたか・・^^;ごめんなさい!ハリケーンって言われて喜んでいいんだかどうか^^;そうそう、後輩の方にも楽しんでいただけたようで嬉しいです!私も音楽に関しては雑食人間かも、ですね・・!クレオパトラさん、素晴らしいレヴューを本当にありがとうございました♪

2006/2/24(金) 午後 0:24 おんぷ♪

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あ、それから、野村さんや他のメンバーにも早速知らせました・・!皆、楽しみにしてると思います♪

2006/2/24(金) 午後 0:26 おんぷ♪

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つたない記事ですみません。昨日は後輩がいたので調子が狂いました^^後輩と言ってもたまたま職場が同じなだけで会社は別なのですが、音楽が好きなので、良くくっついて来るんですよ^^とにかく素晴らしい演奏、ありがとうございました。

2006/2/24(金) 午後 1:38 mat*noa*

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こういう風に書けるのは、聴き込んでるからとミュージシャンへの愛着でしょうね。呼んでて聴きたくなりました。ワシは、こうはよう書けんから、羨ましい。まぁ、表もやましいけど…。いつか聴きに行こ!

2006/2/24(金) 午後 5:14 [ 甲子虎屋 ]

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やはりジャズを聴いていく上でライヴは重要だと思います。レコードで50年前の演奏に感動するのも素晴らしいことですが、そればっかりだと頭が固くなってしまいますからね。もちろんジャズの歴史をまったく知らないのは論外ですが・・・

2006/2/24(金) 午後 5:59 mat*noa*

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onpuさんの追っかけですが、まだ一度もライブ聴いたことがありません。大変参考になりました。ジャズを語るボキャブラリー、すばらしいですね。まるでオスカー・ピーターソンのような饒舌。

2006/2/24(金) 午後 10:33 Kancho↓221

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是非、一度お聴きすることをお薦めいたします。私の記事なんか、演奏の素晴らしさの半分も伝えていませんよ。是非!

2006/2/25(土) 午前 0:14 mat*noa*

はじめまして。onpuさんのところからお邪魔しました。ユーモアたっぷりの、流れるような解説で雰囲気がよく伝わってきました。皆さんへのネーミングが面白いですね!

2006/2/25(土) 午前 0:34 らうめん猫

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文章だとなかなか雰囲気の半分も伝わらないんですよね〜。実際に聴いてみると、それはそれはすごい演奏ですよ!

2006/2/25(土) 午前 0:59 mat*noa*

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こんにちは。。^^ 実は実は、、この日、伺う予定してました;; 割と近いといえば近いので。。でも、ちょっと、野暮用で。。びぇぇ〜ん。。です。 3月、、是非、聴きに行きたいです!

2006/2/26(日) 午前 11:21 [ myu ]

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え、そうなんですか!残念でしたね〜!でも次回は絶対に行きましょうよ!生で見ると本当に凄いですからね〜!

2006/2/26(日) 午後 0:21 mat*noa*

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「ボナペティの人間ハリケーン」、さすがです!!俺もそう思います!onpuさんがピアノを弾くとその場にオーラが漂います!!本当に圧倒されますよね!!ああ、また聴きに行きたいです!!今度はクレオパトラさんともお話がしたいです!!

2006/2/27(月) 午前 6:20 [ - ]

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onpuさん、凄いですよね。音も大きいし、アップ・テンポの曲なんか、まるで暴風のようですからね。是非、今後、聴きに行きましょう!

2006/2/27(月) 午前 8:33 mat*noa*

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野村です。拝見させていただきました。ほんとうにすばらしい文章で頭が下がります。バリーハリスの友人にも見させます。感謝します!

2006/2/27(月) 午前 8:43 [ nom*ra*f50 ]

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つたない文章で恐縮です。お友達にもよろしくお伝え下さい。「スピーク・ロウの良さもわからんのか!」とお叱りを受けそうで怖いですが・・・^^あのアルバムはどうも肌に合わないんですよ。

2006/2/27(月) 午前 8:49 mat*noa*

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