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さて、恒例の中延「ボナペティ」でのライヴ。
本日は、ヴォーカル抜きのピアノ・トリオです。
出演は、
ピアノ:「ボナペティの人間ハリケーン」こと田村早苗さん。
ベース:「ボナペティのソフィスティケイテッド・レディ」こと折原由季子さん。
ドラム:「ボナペティの猛虎」こと野村保さん。
名付けて、「オール・ボナペティ・リズム・マシーン」の皆さんです!
ヴォーカル抜き、ホーン抜きのシンプルなピアノ・トリオ。
もちろん個人的嗜好にもよりますが、
私はピアノ・トリオが一番好きです。
ピアノ・トリオこそ、モダン・ジャズの真髄。
そして、演奏する方々にとっても、
フロントの陰に逃げ込めないトリオは、
絶対に手を抜けない(言わば、ズルはすぐにばれる?^^)
緊張感溢れる空間です。
さて、昨日はヴォーカル抜きだったので、
普段とは少々異なる選曲でした。
マイルス・デイヴィスの名演で名高い「バイ・バイ・ブラックバード」
ロリンズやMJQなど、多くのジャズメンに取り上げられた「朝日のようにさわやかに」
『黒の情念』ジャッキー・マクリーン追悼を込めて、「レフト・アローン」
恒例のホレス・シルヴァー作「プリーチャー」
そして、『孤高の怪僧』セロニアス・モンクの楽曲を、何と3曲も。
実は諸事情により、
1ステージ目は今ひとつ集中して聴き込めなかったので、
2ステ〜3ステ中心の印象となります。
このトリオは抜群の安定感があります。
そして、すごい集中力です。
勝手知ったる仲というところもあるのでしょうが、
お互いにリスペクトし、演奏を楽しんでいる様子が見受けられます。
演奏者が楽しんでいない演奏なんて、聴いていても面白いはずないですからね。
でっかいマスクをして登場した田村さん。
鍵盤に顔を付けんばかりのソロで、いつも通りのハリケーンぶりを披露。
指がまだ本調子ではないと言いながらも、
能天気な「プリーチャー」、「リカード・ボサノバ」等、
個人的にも大好きな曲で、豪放な(?)アドリブを展開します。
また、各曲ともイントロが非常に工夫されております。
「あれ、これは何の曲?ああ、な〜るほど〜」
ここは、ピアニストの腕の見せ所ですね。
綺麗な音色を的確に刻む折原さん。
いつになくソロを回され、
それを受けてメロディックなソロを繰り出します。
2ステのブルースはイントロからベースの一人舞台で、
流れるようなベース・ラインが印象的。
リラックスした雰囲気で、とても楽しそうでした。
折原さんのベースは、変な粘り気や過度な気負いが無いのでトリオ向きですね。
前回、私が聴かせていただいた時は、
「今日は全然腕が動かなかった!」とおっしゃっていた野村さん。
昨日は本領発揮ですか?
酔っ払ってるのか?と思わせるかのような、気合に満ちたドラム・ソロ
ブラシからスティックに持ち替えることで、
「ボナペティの猛虎」は、牙を剥くのです。
初めからぎらぎらの演奏をしていたら、ジャズになりませんからね。
ここぞという時に抜くナイフ。唸るシンバル。
これぞジャズ・ドラムの真髄。
昨日の演奏における白眉は、
2ステ、ペトルチアーニの「カンタービレ」ですね。
そもそもペトルチアーニの曲は美しい曲が多いのですが、
クラシック的な美しい旋律の中に、
ファンキーでゴスペルな味付けのソロもちらりちらりと垣間見れます。
そして、コンボ全体が徐々に、そして情熱的なまでに盛り上がっていく様は・・・
そうですね・・・
森閑とした自然の中で、薄日が差し、空が徐々に晴れ上がっていくような。
その光の中で、雨に濡れた草木が、水滴を垂らしながらきらきらと光っているような。
そんな感じです。
クラシックをご存知の方であれば、説明しやすいですよ^^
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ32番、2楽章の変奏曲です。
譜面通りに弾くだけでも超難易度の高いこの楽章。
ベートーヴェンの最も得意とする変奏で、曲は圧倒的な盛り上がりを見せますが、
昨日の「カンタービレ」もそんな印象を受けましたよ。
休憩中に、綺麗な女性の方から声をかけられました。
ジャズ・ヴォーカリスト、白根真理子さん。
ブログを見ていたので、「あれ、見たような・・・」と思いましたが、
わざわざご挨拶いただき、誠にありがとうございました。
そうそう、白根さんがポツリと一言・・・
「田村さんの演奏、、、男っぽいですね。」
異動したこともあって、4月は本当にいろいろなことが盛りだくさんで、
とても長く、そして短く感じました。
今週なんて、歓送迎会2つもこなしましたよ。
やっと終わってくれた今週、そして今月。
ゴールデン・ウィークでちょっと一息ですが、
そんな4月、このライヴで締めくくることができて、本当に良かったです。
ホーン抜きの「イン・ウォークト・バド」
言うまでもなく、セロニアス・モンクのオリジナル曲。
ホーン向きに作ってあるかのような部分もあり、
トリオでは難しいのですが、難なくお三方はこなしておられましたね。
それでは、次は「エピストロフィ」か「ストレート・ノー・チェイサー」で^^
(続く)
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わぁ、さすが聴き所が奥深い!!尊敬<(_ _)>です。同じに聴いていて、こうも違うとは(苦笑)。やはりジャズ素人なのでその辺はご勘弁をってところです。もっとお話できたらよかったですねぇ。では、またの機会に(^^)
2006/4/29(土) 午後 0:06
いえいえ、皆さんの演奏が素晴らしいだけですよ。昨日は特にトリオだったので、かなり気合が入っておられましたね。お話は次回のお楽しみということで、よろしくお願いしますね!
2006/4/29(土) 午後 3:31
クレオパトラさん、お忙しい中、いらしていただいたうえにまた素晴らしいレヴューを・・本当にすみません!(野村さんには早速伝えました)なんか、どうしてこんなに素晴らしい文章を書けるのでしょうか(笑)トリオはボロが出易くて(!?)プレッシャーですが、気心が知れたメンバー化とさすがに楽しいですね!そういえばモンクを3曲もやっていたのですねぇ〜「エピストロフィ」好きだけどなんと難しそうな〜(笑)
2006/4/30(日) 午前 2:08
そして、ペトルチアーニの曲をベートーヴェンに例えるなんて、さすが、クレオパトラさんならでは、ですね!あの曲自体、とてもシンプルだけどとても訴えるものがあって好きです・・ペトルチアーニの曲って、他のジャズマンの曲よりもより一層「自然」を感じさせるような気がします・・素晴らしい文章書いていただきいつも光栄です!ありがとうございました(^-^)
2006/4/30(日) 午前 2:13
onpuさん。お疲れ様でした。素晴らしいライヴをありがとうございます。トリオだとやはりいろいろと違うでしょうね。ボロが出やすい・・・確かにその通りかもしれませんね。でも多分、誰にも気づかれないと思いますよ^^少なくとも私はわかりませんから。
2006/4/30(日) 午前 7:20
モダン・ジャズには自然を感じさせる曲ってそれほど多くは無いと思います。どちらかと言えば夜景とか摩天楼とかでしょうから。ペトルチアーニやキース・ジャレットは、微妙にクラシック要素も取り入れているので、自然を感じさせるのでしょうね。そしてモンクの曲ですが・・・「エピストロフィ」や「・・・チェイサー」は確かにトリオでは難曲ですが・・・「ウォークト・バド」ができるんですから、大丈夫ですよ!
2006/4/30(日) 午前 7:22
写真入のうえ、リズムマシーンって。しばらく眺めてニヤニヤしてました。なんでそんなに、いいことば知ってるの、脳味噌分けて! 読んでると、ジャズって、こんなに奥が深いんだ。まじめにやります。
2006/4/30(日) 午後 5:53 [ nom*ra*f50 ]
いや、お恥ずかしい・・・リズム・マシーンて何かとてもカッコいいですよね。確か60年代にヨーロッパのほうで、そう呼ばれたリズム隊があったかなとか思い出しまして・・・モダン・ジャズは本当に奥深いですね!
2006/4/30(日) 午後 7:43