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先日、8月18日に、
久しぶりにライヴ演奏を聴きに、家内と二人で出かけました。
ブログで知り合ったピアニスト、田村早苗さんのライヴです。
場所は中延の「ボナペティ」、ちょっとジャズ・ライヴを聴くには異質の、商店街のど真ん中でした。
入店したのは19時少し前。
とにかくピアノのそばに座らねばと、受付もせずに店内をキョロキョロし、
グランド・ピアノのすぐ前の席をまずはゲットしました。
家内はジャズを知りません。
でもジャズメンの名前と曲の名前だけはやたらと詳しいです。
なぜかというと、私がヤフー・オークションに出品しているジャズ・レコードの説明文、
実際の商品説明と商品状態以外は、すべて家内がパソコンでパンチしているからです。
嫌でも覚えてしまいます。
演奏は、ピアノ・トリオ+ヴォーカルかと思いきや、急にテナー・サックスが登場
5人ともとても素晴らしい演奏をしていただき、まったくもって良かったです。
あの演奏が目の前で聴けて、しかもミュージック・チャージ込み(2ドリンク+1フード付き)で2000円って・・・
つまらんバーで飲んだ日にゃ、ドリンク2杯で2000円以上すっ飛びますよ。
こんなお安くて本当に良いのでしょうか?
ピアニストの田村さんは小柄な女性にも関わらず、すごいパワーですね。
バッキングの時でも、ポロンポロンという感じではなく、フロントを煽るようなコード演奏でした。
また、コードを叩く合間にさりげなく入れてくる右手のフレーズや、ユニゾンでのプレイなど、
とても素晴らしくて・・・あれを目の前で見ることができて、ラッキーでした。
で、音の響きの割りには、それほどペダルもお使いになっていないようで、
ここぞという時にペダルでガツンと来る感じですね。
私見ですが、女性ピアニストが繊細に弾くのって、あまり好みではありません。
だって当たり前すぎますから。
秋吉敏子の繊細でオリエンタルなソロが何故素晴らしいかというと、
根底にはバド・パウエル直系の硬派なバップ・スタイルがあるからです。
一時期、大西順子が何故脚光を浴びたかというと、
女性らしからぬ低音中心の力強いソロがあったからです。
田村さんのピアノもとても素晴らしいです。
テナー・サックスは(すみません、初めて知ったのですが)熊村剛輔さんという方。
あの方はですね〜、私が心の中でイメージしているサックス・プレイヤーそのものの方なんですよ!
ロック・グラス片手にサックス抱えて登場して、
サックス演奏している時のたたずまいや視線、ひざの折り曲げ方。
高音から低音に移る際の仕草。
そして、吹き終わった時の、サックスを弄ぶ仕草。
出を待っている時のたたずまい。
なんか、本当に「サックス・プレイヤー」を見たという感じですね。
しかも演奏の合間に入れてくるギャグの寒いこと(笑、ヴォーカルの方も指摘していました)
まさに、ギャグは寒いけど、演奏は熱い!不良中年!(私もですけどね^^)
前屈とのけぞりを繰り返す吹き方を見ていて、ソニー・ロリンズのライヴを思い出しました。
ロリンズがのけぞると、ライトの加減でそれがシルエットのように移るんです。
判りますよね、テナー・サックスを横から捉えたシルエットがいかに素晴らしいか!
マウス・ピース付近の曲線がいかに色っぽいか!
ドラムスの方、野村保さんという方。
ちょうどベースの陰になって、プレイ自体はあまり見えなかったんですよね。
印象に残ったのは、ブラッシュ・ワークです。
いわずもがなですが、ジャズ・ドラムは叩きゃいいってもんじゃない。
二線級のロッカーが演奏するへヴィー・メタルとは違うんです。
(あ、もちろん二線級ですよ。トップランクのミュージシャンが演奏するへヴィ・メタは素晴らしいです。)
20数年前、初めて正装をして出かけたMJQのコンサートで聴いた、コニー・ケイを思い出しましたよ。
でも締めの部分では迫力あるロールをしっかりと決めてくる。。。スゴイですね〜。
ベースの方、今給黎久美子さんという方。苗字の読み方、忘れちゃいました。
初登場ということでした。
一生懸命の真摯なプレイには好感が持てます。
目立たないサポートですが、きちんとしたソロも聴かせてくれて。
私、ソロ以外の部分で、ベースが度を超えて目立つのって大嫌いなんです。
よくいるでしょ、もう・・「ぼよ〜ん、ぼよ〜ん」っていたずらに目立ちまくる勘違いベーシストが。
言わせていただくと、リーダー作を作るような超大物ベーシストに多いですよね。
ベースに限らず、セッションで目立つのって簡単なんですよ。
まわりを無視して自己主張すればいいんですから。でも、そうじゃないでしょ?
そういう人は「アセンション」のような集団即興演奏だけ、やっていればいいんです。
自分のリーダー作だけで自己主張してもらいたい。だってベースだけを聴いているわけではないしね。
大物にも関わらず、そんなことも判らない(守れない)ベーシストが多い中、
今給黎さんの控えめなベースには、とっても心を打たれました。
ヴォーカルの方、三間めぐみさんという方。
この方も細いのにすごい声量で・・・
この方も私の目の前での演奏ですよ。何度も言いますが、本当に2000円でいいの?^^
ヴォーカルとサックスの絡み、良かったですね〜。
次回は、この方のパワフルなヴォーカル、聴いてみたいですねえ。
あと、スキャットとか。きっと素晴らしいと思います。
夫婦でライヴに来るには子供をどこかに預けて来なければなりません。
今回は義父に見てもらいました。
そのため、初めは1ステで帰る約束をしていました。
ところが1ステが結構短く、あれでは帰るに帰れません(笑)
1ステ終了後、家内に確認したところ、
「あまり遅くなると困るけど、このまま帰るのも何か・・・」
ということで、2ステまで聴くことになりました。
予定時間をかなり過ぎましたが、
「演奏途中では絶対に席を立ちたくない」という私の主張に家内も同調したため、
何とか2ステすべて聴くことができました。
ピアノ・トリオの演奏では初めて聴いた、ホレス・シルヴァーの「プリーチャー」
デューク・エリントンの有名なナンバー、「イン・ア・センチメンタル・ムード」
ガーシュインの「サマー・タイム」
テーマを合わせるのが難しそうだったロリンズのナンバー「オレオ」も良かった!
(あのテーマ、結構つらいですよね。「アワ・マン・イン・ジャズ」のロリンズとドン・チェリーも
テーマ演奏がばらっばらですもんね。作曲者からしてばらばらなテーマっていったい・・・)
ブログでお世話になっている田村さんには、今回ご挨拶することができませんでした。
3ステ終了後であれば、まだ声をかけさせていただいても良かったのですが、
まだまだステージが残っているのに、こんなど素人が声をかけたら、
集中力やモチベーションが下がっちゃいますからね。
でも、次回はちょこっとだけ、挨拶させていただこうかなと思っています。
次回、また行きたいですね。
私、聴いている最中、家内に何度こう言ったことか!
「かっこいい!みんな、かっこよすぎる!」
私のブログ「間違いだらけのジャズ鑑賞」でも書いていることなんですが、
ジャズって世の中で最もかっこいい音楽です。
ジャズを演るのも、聴くのも、考えるのも、話すのも、
すべてにおいて、とにかく理屈抜きにかっこいい!
こんな素敵なもん、一部の人が独占していては駄目です。罪ですよ。バチ当たります。
みんなでジャズを聴きたいものですね。
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うゎ〜感激です!こんな風に書いていただけるとは・・!(・・メンバーにも知らせなくては・・!)一人一人についてきちんと書いていただいて・・さすがです!(私、大西順子さんって実は大好きだったんです・・)かっこいいジャズを目差してもっともっと頑張っていきます・・ありがとうございます!!
2005/8/21(日) 午後 4:02
お恥ずかしい。素人が勝手なことをほざいた記事です^^しかもよりにもよって、RCのことまで批判している(あ、頭文字言っちゃった!)。まあ、それはさておき、皆さんがかっこよかったことには変わりありません。次回も頑張って下さいね。
2005/8/21(日) 午後 5:46
うわーーすごい!素晴らしい!これ読んで、ますますonpuさんの演奏聴きたくなりました!次はなんとか都合つけて行っちゃおうかな??みなさんも素晴らしい演奏だったようでですね(*^-^*)
2005/8/22(月) 午後 0:56 [ *** ]
はい。とても素晴らしい演奏でした。やはり音楽は生演奏に限ります。onpuさん以下、メンバーの方も熱のこもった、いい演奏でした!
2005/8/22(月) 午後 1:28
はじめまして♪いつもonpuさんのライブの日記見ているけど、どんな演奏家は知りませんでしたが、こんなに詳しく書いてあったので結構想像できました〜どうも有り難うございました♪
2005/8/22(月) 午後 2:17
私のつたない文章だと、皆さんの演奏の1割も伝えることができません・・・是非、機会があれば、生でお聴きすることをお勧めいたします^^
2005/8/22(月) 午後 3:24
はじめまして鮭と申します。小生も2度ほどonpuさんのライブを聴いたことがありますが、まさしく秋吉敏子のイメージがダブってしまいました。本当にすばらしいピアニストだと思います。
2005/8/23(火) 午前 11:51
ですよね〜。本当にすごいパワーですよね!聴いていて鳥肌が立ちましたから。
2005/8/23(火) 午後 1:04
わあ!ブログ仲間で実際にライヴに行ったっていう記事は、なんだか新鮮です〜^^本当に細やかで臨場感溢れてて、素晴らしい記事ですね。凄いな〜。。
2005/8/23(火) 午後 1:32 [ - ]
ありがとうございます。ジャズしか能の無い男のつたない記事でございます^^本当に素晴らしいのは演奏者の方々です!
2005/8/23(火) 午後 2:54
何だか演奏よりも、細やかで好意的なこの記事の方が素晴らしい感じですよ〜本当に・・そうですね〜メンバーによって演奏の感じも変わるかとも思います。次回はヴァイオリンと一緒なんでどうなることか!?
2005/8/23(火) 午後 10:09
モダン・ジャズでヴァイオリン入りですか!それはライヴ・ハウスでしか聴けないような編成ですね〜。確かにどうなることやら(笑)、想像もつきません。
2005/8/23(火) 午後 11:33