★松谷龍馬(まつたに たつま)のページ★

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詩の広場

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蟻の巣の孤独

 孤独と惨めさを急に味わいたくなって

   電車から飛び降りてしまったのです

 発車寸前電子音が流れるホーム

   蟻のごとき雑踏は

 たたずむ私に無色無臭の憎しみを

   無遠慮に投げつけては

 去って行きます

   故郷のなまりなどなき停車場は

 たたずんではいけない場所でした

   歩き出す 歩き続ける

 地下街で迷ってしまって小一時間

   下を向いてよたよたと足を引きずる老人に

 いらだっているこの我も

   やはり蟻でありました
 
 孤独で惨めな感覚を十分に味わいつつ

   帰途についた私の周りを

 なおも無色無臭の憎しみが取り巻いています

   たたずむことを許さぬこの街は

 孤独と惨めさに満ちた蟻の巣なのでした

   我もその住人であることを

 忘れてはならぬと時折心がさけぶのでした

                      2008年1月8日   松谷龍馬
   

しかのこうえん

しかがしかせんべいを
  
   しっかりとたべているよ

 しかだからしかたないけど

   しっかりはむはむしているよ

 しかられちゃうもの
   
   しっかりたべなきゃ

 しかのおかあさんが
 
   ぴょんとはねたよ

 たしかしかはあしかのおともだち

 たしかしかはかじかのおともだち

 しかししかはしかじかのことはしらないよ
 
 しかのこどもが

   ぴょんとはねたよ
 
 こどもでもしかだから

   しっかりはねたよ
 
 おとうさんしかが

   ふりかえったよ
 
 ここはともだちばかりなのに

   しかだからしっかりしんぱいしているんだね

 しかがしかせんべいをたべていったよ  


                 2008年1月3日    松谷龍馬

                         奈良公園にて鹿をみましたので・・・

金魚鉢と心と金魚

 まるい透明な金魚鉢

     その中に漂う……


 周りは明るく見えるのに

     少し歪んでいるではないか
 
 その歪みに気が付いてしまったとき

     外に出たいともがきはじめた

 金魚鉢に守られていたはずなのに

     金魚鉢は大きな壁となって

 外に出ることを拒み続けた……


     漂っていた心は傷つき涙を流しはじめた
 
 その涙が金魚鉢を満たしあふれでた

     あふれ出た涙が川に流れ海につながるのだよと

 誰かの声を聞いた心は

     いつまでもいつまでも涙を流し続けたんだとさ


 くだけろ金魚鉢……
      
     心はうち震え振動しはじめたんだとさ

 むかしは誰もがいくつもの金魚鉢を壊していたのだそうだ

     金魚鉢の中で

 泣くことを忘れてしまった多くの心に

     金魚というめでたい名前をささげようじゃないか

     

     2007年12月29日   松谷龍馬

 

クリスマスの花(詩)

命の泉が枯れるほど

    永く深く冷たい暗闇にたたずんで
 
 凍える叫び声にうち震えている人々に

    緑色の太陽が

 その暗闇を引き裂いて

   大きな花を咲かせてみたのだ

 大地に満ちる歓喜の声に
 
   花びらは一枚、また一枚と

 すべての人々、すべての罪をあがなって

   天空高く舞い上がった

 嘲笑と罵声の中で美しい花びらは
  
   苦痛に満ちた色へと変わり

 緑色の太陽に祈りを捧げた

   闇の使者には闇を
   光の使者には光を

 緑色の太陽が人々に殺されるその日まで

   我は天にあって
   
 命の泉を掌中におさめよう

   花びらの光へと変わりゆくのをみた

 闇の中の人々は自らの未来の陰と光をそこに

  悟ったのだ



 花の咲いた日を我らの心に刻もう

     緑と赤で世界を彩れ 

 光で闇を照らせ

     その光の意味が忘れ去られても

 緑色の太陽が殺されても

     我らがここにある不思議さを
 
 謙虚に受けとめるために

    花は咲きそして散ったのだ

 愛しい人、愛しい星、花を、大きな花を

        ともにめでよう


        2007年12月25日 松谷龍馬  

雨ぽつり

 ふと気が付けば

      雨ぽつり
 
 ダウンジャケットをはじく音
 
      こんなにも濡れていたんだね

 遠くにうかぶ幻影を

      それとしって手をのばす

 立ち上がる歩き出す走り出す

      大地を潤すおまえは

 なぜに心をつらなかないか

      なぜに心をあらってくれぬか

 さよならという言葉に雨ぽつり

      雨ぽつりと暮れてゆく



                      2007年12月22日(土) 松谷龍馬 

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