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「そんなに探したいものがあるなら、今すぐ会社を辞めて、
3か月くらい行って来たらいいじゃない」
〜著者の妻〜
水野仁輔著
小学館文庫刊
日本の国民食ともいえる「カレーライス」。
この「カレーライス」インドからイギリスを経て
日本に入って来たとルートは知られているが、どのように発展して
現在のような形になったのかは不明。
いまやご当地カレーやカツカレー、カレーうどんなどの発展形も含め
日本の家庭料理の定番として欠かせぬメニューとなっています。
そもそもほとんどのカレーのレシピに書かれている
「玉ねぎをあめ色になるまで炒める」という過程は何のために必要なのか?
そんな疑問から、著者は全国各地を回り、日本のカレーのルーツを探る。
日本最古のカレーレシピである『西洋料理指南』や『西洋料理通』の
通りに作っても、今のカレーとは似ても似つかないものに仕上がる。
日本が開国し、西洋との接点となった各地の港町を回り、
イギリス海軍から伝わったとも言われる海軍カレーの謎を追い、
果てはイギリスから、フランス、ドイツ、そしてアイルランド、ウェールズへ
カレーについての壮大なフィールドワークを行った結果がこの作品である。
よく言われている海軍カレーは日本海軍の習慣ではなく、
海上自衛隊になってからの習慣らしいとか、
日本最古のカレーはネギやカエルを使ったものらしいとか、
様々なカレー薀蓄に満ち溢れた作品です。
著者の抱いた謎が解明できたのかどうかは是非本書をお読みください。
夏休みの自由研究の発表を見ているような気分になります。
カレー好きの方、是非ご一読ください。
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