身の回りの自然と風景
ナンキンハゼの実秋には見事に紅葉して目を楽しませてくれた公園のはぜの木もすっかり落葉し、真っ白な実が陽光を浴びて青空の下で光っています。樹氷か?と思わせるような姿です。
今はまだ果樹の残りや畑のミミズなどのエサを見つけることができるので鳥たちの姿は見えませんが、真冬ともなるとムクドリなどが群れを成してハゼの実を食べます。
ハゼの実の外側の皮の部分はロウで覆われているため白く見えるようで、昔は皮の部分を蒸してロウをとりロウソクを作っていました(現在ではパラフィンが原料です)。
調べてみると日本のロウソクは奈良時代に唐から輸入した「蜜ロウソク」が最初で、ミツバチの巣にある蜜ロウを原料とした高価なもので庶民には縁の無いものでした。
ハゼの木のロウで作られたロウソクは江戸時代に入ってから庶民にも手の届くものとなり和ロウソクとして装飾を施したものが作られましたが、まだ高価なものでした。
ナンキンハゼも中国より輸入され、ロウを採るために各地で栽培されてきましたが、ムクドリなどは皮の部分のロウを消化できるので種子が各地に広がったようです。
春夏秋冬、公園や街路にあって人々の目を楽しませ、日陰を提供して人々に安らぎを与えてくれるナンキンハゼの木は多くの鳥たちにとって冬の食料としても貴重です。
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